14日サウジのエネルギー相は「リヤド西方の原油パイプライン2か所が爆発物を積んだ無人機の区劇を受けた」と述べました。これに先立ち隣国イエメンのイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」は同日無人機7機でサウジを攻撃と伝えました。局地での紛争勃発です。これとの関連は分かりませんが12日UAEは同国の沖合で商船4隻が破壊工作に会ったと発表していましたがその内2隻はサウジの原油タンカーのとの事です。
イスラム教シーア派と聞けば今米国と「イラン核合意」を巡ってつばぜり合いのイランがその大元で各地のシーア派の武装組織を武器と金で支援しているのは良く知られたところです。
米中が貿易摩擦でもめてる時に、米国の最大利権のサウジ原油に手を出してイランへの圧力を回避しようと考えた(イランの)大物がいるのか米国(の内部勢力の一つ)が局地戦の緊張を起こし新局面を狙っているのか分かりませんが、ホルムズ海峡周辺に米国が空母を始めイージス艦を集めているのを見るとかなりやばい状態だなーと分かりました。
サウジとイスラエルがやばいとなると米国というかトランプ政権はかなり乱暴な手を使いそうな気がします。
サウジの原油とイランの原油が短期のせよ消費国に流れないと「石油ショック」の再来です。手に汗を握ってサウジとイランあたりの動きを見守るしかありません。
写真:アラビア半島と周辺国
産経新聞:
【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は14日、首都リヤド西方の原油パイプラインのポンプ施設2カ所が爆発物を積んだ無人機の攻撃を受けたと述べた。これに先立ち、隣国イエメンのイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」のテレビ局は同日、無人機7機でサウジを攻撃したと伝えた。
トランプ米政権が空母や爆撃機などをペルシャ湾周辺に相次いで派遣し、シーア派大国イランとの軍事的緊張が高まる中、今後も中東諸国に点在するシーア派民兵組織が米やその友好国などに攻撃を仕掛ける可能性がある。
攻撃を受けたのは、サウジの産油地帯がある東部から西部の紅海沿いの港へ原油を送るパイプラインで一時、使用が停止された。アラブ首長国連邦(UAE)は12日、同国の沖合で商船4隻が「破壊工作」による攻撃を受けたと発表したが、2隻がサウジの原油タンカーだったとされる。
ファリハ氏は14日、「これらの攻撃は、私たちがフーシ派を含むテロ組織と対決することが重要だと改めて証明した」と述べた。
一方、イランのザリフ外相は同日、訪問先のインドでUAE沖の攻撃について、「緊張を高めるため何者かがこうした動きに出ると以前から予測していた」と述べて自国の関与を暗に否定、イランに責任を負わせる動きを牽制(けんせい)した。
フーシ派はイランと深い関係にあるとされ、15年にイエメン内戦に軍事介入したスンニ派大国サウジなどは、暫定政権側を支援してフーシ派と戦ってきた。
イランはシリア内戦でアサド政権を支援してきたほか、イエメンやレバノン、イラクのシーア派民兵組織も支援してきたとされ、これらの勢力はそれぞれの国内で政治的な影響力も有している。
(引用終わり)