既に10日も前のニュースですが米の司法当局が9日インドネシアで勾留中の貨物船「ワイズ・オネスト」を差し押さえ勝つ米領サモアに曳航中と公表しました。
北朝鮮外務省はこの件について14日抗議声明を出し17日には国連の米国を非難する抗議の書簡を送ったとありますからよほどいやな事なのでしょう!!
しかし事は昨年4月にインドネシア当局による勾留という形で起きているのです。この貨物船は北朝鮮で2番目の大きさで1万7千トン級と報じられています。参考写真で見ても積み下ろし用のクレーンを4基ほどもつけバルクキャリアーだそうですから石炭ならどのくらい詰めるのでしょう???
仮に上質の石炭を2万トン積んでいて100ドル・トンとすると2億2千万円の損害になります!!
3万トンとう数字を見た気がします。米国の当局は今月のミサイル2発の発射と関係ないと言っていますがはてそうでしょうか? 「ワイズ・オネストーー賢明なる正直」は既に米領サモアに到着いています。
何はともあれ北にとっては外貨稼ぎ手段の大元を奪われてしまいましたから「痛手で証ね!」
北朝鮮で1番大きな貨物船はどこでどうしているのでしょうか??
静かに推移を見守りたいですね。
写真:北の大型貨物船
bbc news:
米司法省は9日、国連安全保障理事会の経済制裁で禁止されている石炭を輸送したとして、北朝鮮籍の貨物船を差し押さえたと発表した。アメリカが北朝鮮の船舶を差し押さえるのは初めて。
北朝鮮の主要な輸出品目である石炭をめぐっては、国連安保理が2017年8月、輸出を禁止する制裁を全会一致で採択した。
今回差し押さえられた貨物船は、昨年4月にインドネシアで拿捕(だほ)されたもので、アメリカによる差し押さえ令状に基づき引き渡された。
アメリカが制裁違反を理由に北朝鮮籍の船舶を差し押さえるのは初めて。
差し押さえられた貨物船
北朝鮮籍の貨物船「ワイズ・オネスト(the Wise Honest)は 、もともと昨年4月にインドネシア海運当局が拿捕したもので、同年7月にアメリカが差し押さえ令状を出していた。
貨物船はすでにインドネシア側からアメリカ側へ引き渡されており、同国に輸送中という。
アメリカ側は今回の差し押さえについて、4日と9日に北朝鮮が行なった発射実験とは無関係だと強調している。
ジェフリー・バーマン連邦検事は、「我々は、『ワイズ・オネスト』の船籍を隠し、大量の高純度の石炭を国外の輸入者に輸出するという、北朝鮮の陰謀を暴いた」と述べた。
「この陰謀は、ただ制裁を回避するものではなかった。『ワイズ・オネスト』は北朝鮮国内への重機の輸入にも利用されていた。北朝鮮の能力を拡大させ、一連の制裁からの回避を継続させるものだった」
「ワイズ・オネスト」の維持費は、アメリカの銀行を通じて米ドルで支払われていたとされる。
(引用終わり)