「信じて良かった…」6万円を貸した男性は埼玉の医師 捜していることを知り感激の涙【Web限定記事】
昨日10日の話ですが沖縄の那覇空港に向かう途中で財布を無くして困っていた高校2年生を助ける為
「6万円を貸し与えた方」が見つかり本人から学校に連絡が有ったそうです。
何とも嬉しい話です。
二人の出会いは先月4月24日の那覇空港への途中で「途方に暮れる様子の高校2年生崎元君に気づいた小父さんが声を掛けると、伯父さんの葬儀で与那国島に向かう途上、航空券入りの財布をなくした」事が判ったそうです。親切な小父さんが大勇断で「6万円を崎元君に貸した」そうです。
第一弾はここでお仕舞い。おそらく崎元君は無事に与那国島で所要を済ませたのでしょう。この話を沖縄タイムスに伝え「親切な小父さん」探しをした所、何と小父さんの同僚がその記事に気が付いて本人に知らせたそうです。これが第二段です。
この方は埼玉県イムス三芳総合病院で勤める脳卒中神経内視鏡センター長の猪野屋博医師(68)。
こんな方です。
同氏は20日から沖縄を訪れ、滞在中に崎元さんや学校関係者と面談の予定とか。
猪野屋氏の地位と地縁にして6万円も大金を身元も良く判らない学生に貸すことが出来たのかもしれません?! 猪野屋氏は「連絡を聞いて感激で泣けてきたと涙を流して喜んだ」とありますから懐事情はとも角、心のきれいな優しい人の様です。
別の人なら気持ちはあっても旅先で6万円の余裕のある方は少ないと思います。浜爺なら1万円でも無理そうです。
崎元君は「借りた金は返し、お礼に工業高校生らしい作品を渡す」予定とか!
借りて良し、貸して良しそして世間も良しと珍しく三方みんな良しの日本文化の「親切、報恩そして感動」の高い水準を見た思いがしました。
写真:借金した高2年生崎元君
沖縄タイムス:
沖縄工業高校2年の崎元颯馬(そうま)さん(17)が、財布をなくして困っていた時に、お金を貸してくれた見ず知らずの男性を捜していた件で、10日午前、本紙などの記事を見た本人から同校に連絡があった。男性は埼玉県のイムス三芳総合病院で勤める脳卒中神経内視鏡センター長の猪野屋博医師(68)。ネットニュースを読んだ同じ病院の医師から伝えられた。
猪野屋さんは「捜してくれていることに感激して泣けてきた。信じていて良かった」と涙を流しながら喜んだ。学校から恩人が見つかったことを知らされた崎元さんも「今すぐ連絡したいほど嬉しい。あの時の感謝が思いだされて胸がこみあげる」と話した。
母親が沖縄出身で、息子らも県内に住み、たびたび来県する猪野屋さん。20日から沖縄を訪れ、滞在中に崎元さんや学校関係者と面談する予定。「感謝の気持ちを伝えたい」と話す崎元さんは、直接会ってお金を返し、「工業高校生らしく自作の品もプレゼントしたい」と再会を心待ちにしている。
2人の「出会い」は4月24日の早朝。崎元さんは伯父の葬儀で与那国島へ向かうため那覇空港に向かっていたが、航空券代が入った財布をなくし途方に暮れていた。沖縄都市モノレールに同乗していた猪野屋さんは、うなだれている崎元さんに「どうしたんだ」と声を掛け、事情を知った。
なくしたお金は6万円。猪野屋さんは「そんなにかかるのか」と一瞬、疑問もよぎったが、「あまりに悲しい顔なので貸すことは決めていた」。空港駅のホームで6万円を渡し、身元も十分に確認しないまま、出発便へ急がせた。
猪野屋さんは埼玉に戻り、知人らと話題にしたが、「だまされたんだよ」と笑われた。
半ば諦めもあったが「俺は信じている」と思っていた猪野屋さん。10日朝に同じ病院の医師からの電話で崎元さんが捜していることを知った。「やはり沖縄の人は優しいよ。涙が止まらなかった」と、取材にも泣きながら話した。
同日、猪野屋さんから連絡を受けた同校の赤嶺正一郎教頭(53)は「こんなに早く見つかり驚いた。崎元さんと一緒にお礼したい」と話した。(デジタル部 宮城栄作)
(引用終わり)