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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

円一時84円台 15年ぶり高値

2010-08-12 08:35:30 | 為替 ドル 株式
円、15年ぶり高値=84円台に急伸―米追加緩和でドル売り加速(時事通信) - goo ニュース

報道によれば11日のロンドン外国為替市場で円が対ドルで急進一時1ドル84.72円をつけた。
この相場は95年7月の84.57円以来15年ぶりの円高水準になる。

今週初めから東証株価も円高に嫌気をさし続落が続き12日始値は9125円と前日比167円安で始まった。
しかし狼狽することはない。基調としては「米国政府のドル垂れ流しによるドル価値の減少」に加えて「米国経済の回復が十分でない」ことによる。
米ドルよりは円貨が、まだましなので円高になる。
日銀も打つ手(これ以上の金融緩和策)は無いし菅政権は参院選敗北で目下脳死状態。
そこで世界の投機筋を相手に「円売りドル買い」などやらない/やれないので当面推移を静観することになり、それも結構な事である。
小泉政権下で溝口財務官の裁量で30兆円も円売りドル買いを行ったが円高は阻止できなかった。30兆円は国債算高として国民の借金につけまわし。

それ以前95年には猛烈な円高に日本は為替市場も占めずにドルを買い向かい壮烈な討ち死に! 4月には1ドル79.45円の歴史的最高値をつけた。
東証株価も7000円台迄落ちたし為替も80円台割れと地獄を見ている

円高は輸出には悪いが輸入にはよい方向に働く。
原油も貴金属も小麦粉も円高により輸入価格の上昇を抑えられる。
輸出立国より「内需拡大による立国」を考えるによい機会である。
1兆ドルもある取り崩せない米国債は円高により円貨100兆円から85兆円に減価してしまった。
米国追随はいかに虚しいかの見本である。 最後には1兆ドルもハイパーインフレ(超インフレ)で紙くずとなる。
その責任は誰が取るのであろうか?
日本だって900兆円の国債残高を如何処理するか? 米国の危機すなわち日本の危機でもある。



時事通信:
【ロンドン時事】ロンドン外国為替市場で11日、円が対ドルで急伸し、一時1ドル=84円72銭をつけた。同市場としては1995年7月4日(84円57銭)以来、15年1カ月ぶりの円高水準。正午現在は84円90銭~85円00銭と、前日午後4時比90銭の円高・ドル安。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が10日、事実上の追加金融緩和を決定したことを受け、ドル売りの流れが続いている。日米の金利差縮小が意識されており、ロンドンの取引時間帯に入ってドル売りが強まった。

 84円台をつけた後は売り買いが交錯し、85円近辺で神経質な展開となっている。  (引用終わり)

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