安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

最近のMS-IMEは目に余る

2008-05-26 21:22:42 | IT・PC・インターネット
最近のMS-IMEは目に余る(ITmediaニュース)

最近、当ブログでITmediaを引用する機会がめっきり減った気がする。昔はもっと大胆な記事も多かったのだが、最近は各企業の新製品ベンチマークサイトのようになってしまい、日本企業に対する批判精神がなくなったことが、面白くないと感じる理由だろう。
ダメな製品にきちんとダメと言わず、「あとはユーザーの判断にお任せします」的な論評ではユーザー側もそんなサイトを評価基準にしなくなる。

そんな中、ITmediaの中でほぼ唯一、自由な批判が許されている企業がある。それがマイクロソフトである。ITmediaの幹部はよほどマイクロソフトが嫌いらしい。

ただ、ご紹介したMS-IMEの記事には、読んで思い当たる節が多々ある。私は仕事でも家でもずっと昔からATOK派だからなんとも思わないが、プリインストールされているMS-IMEをなんとなく使っている人にとっては大きな問題ではないだろうか。

私の見る限り、MS-IMEで最も誤変換が少なく、使いやすかったのはIME2000あたりだと思う。この頃のMS-IMEは、ようやくATOKと比べられるだけの変換性能になってきたかな、と思っていた。それが、今またこんなに変換性能が低下しているとは…。

マイクロソフト関係者でさえ「ATOKに乗り換えたい」という事態はさすがに異常だろう。日本語MS-IMEは今後、いったいどうなっていくのだろうか。

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著作権問題2題(最後)

2008-05-14 22:58:00 | IT・PC・インターネット
いったいどこが問題なのか

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 「いったいどこが問題なんだ? という気持ちが強かった。具体的な理由が分からないまま、公取委に入られるのは、多少の不満があった」――日本音楽著作権協会(JASRAC)の加藤衛理事長は5月14日に開いた定例会見で、公正取引委員会の立ち入り調査について、個人的な意見として、こんな本音をもらした。
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何が問題なのかわからない? だったら頭の悪いカスラック諸君に俺が教えてやろう。
問題は「お前らの存在それ自体」だ。

ダビング10 延期濃厚

結局延期か。予想通り。
この問題は、あちらを立てればこちらが立たずだ。文化庁の方針もコロコロ変わるし、もう結論は永遠に出ないのではないか。ひとつの文化、ひとつの世界が滅び行くときというのはこんなものなんだろう。

なんだかここで著作権問題を論ずるのって、すごく空しいことのような気がしてきた。関係者の対応ぶりを見ていると、勝手にしろという以外の言葉が見つからない。

そういうわけで、当ブログは今後一切この問題は取り扱わないことにする。著作権問題のカテゴリは近く他のカテゴリに統合しようと思う。

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独占禁止法違反でJASRACに公取委が立入調査

2008-04-23 23:51:52 | IT・PC・インターネット
公取委がJASRACに立入調査(読売新聞)

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 テレビで放送される音楽の使用料をめぐり、社団法人・日本音楽著作権協会(JASRAC、東京都渋谷区)が放送局との間で同業者の参入を阻害するような契約を結んでいたとして、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いでJASRACを立ち入り検査した。

 音楽の著作権管理は2001年10月の著作権管理事業法施行で新規参入が可能になったが、JASRACは著作権数で圧倒、依然として業界で支配的な地位を占めている。

 業界関係者によると、JASRACはNHKや民放各局との間で、著作権を管理しているすべての曲の放送や放送用の録音を一括して認める「包括契約」を締結。使用料を実際に使用した回数にかかわらず、各放送局の前年度分の放送事業収入に1・5%を乗じた額と定めている。06年度は各放送局から計約260億円を集めた。

 新規参入が認められた01年以降、10法人が文化庁に音楽の著作権管理業者として登録した。しかしJASRACが管理する曲数が圧倒的に多いため、放送局が他の業者と包括契約を結ぶ利点はほとんどない。

 使った曲ごとに対価を支払う「曲別契約」という契約形態もあるが、すべての曲を把握するコストや労力がかかるため、ほとんど採用されていないという。

 現行の契約形態では、放送局がJASRAC以外の事業者の音楽を使用すればさらに費用がかかるため、公取委はJASRACに著作権の管理を委託する傾向がますます強まって、競争が阻害される恐れがあると指摘している。

 音楽の著作権管理は1939年施行の「著作権に関する仲介業務法」で文化庁長官が許可した1団体のみに認められてきた。このため、JASRACは01年に著作権管理事業法施行で新規参入が認められるまでの62年間、楽曲の著作権管理を独占してきた。

 今月現在、JASRACに著作権の管理を委託する作詞・作曲家は約1万4500人で、06年度の徴収額は約1110億9832万円、分配額は約1106億5998万円に上った。

 歴代会長には星野哲郎氏らが名を連ね、現在は船村徹氏、理事に荒木とよひさ、川口真両氏らが就任している。
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快挙。こういうものをまさに快挙と呼ぶ。
著作権という名の利権に群がるカスラック…もといJASRACについに公正取引委員会の立入調査が入った。「容疑」は独占禁止法違反。

常々、交通機関などの行き過ぎた競争政策に反対してきた当ブログだが、この分野だけは自由化大賛成である。この団体による行き過ぎた権利保護が、音楽文化を殺しかねないところまで来ているからだ。

創作活動を行う者が保護を受ける権利を私が否定したことは一度もない(当サイト、ブログの主張をよく読んでいただければわかることである)。ただ、JASRACがあまりにも一方的で、権利者ばかりを保護しているため、その是正を求めているだけだ。

それに、この団体はアーティストの権利の守護者面をしているが、ここの資料にあるように、JASRACは何ら創作活動をしないで専ら創作活動をするアーティストに寄生しているだけであるにもかかわらず、アーティストとの共同制作者であるレコード会社の団体・レコード協会より多くの補償金をむさぼり取っているのである。

不労所得で飯を食う者は必ず腐敗する…この原則はJASRACにも完璧に当てはまる。要はこの団体、著作権をカサに着て消費者に多大な不利益を押しつけているばかりでなく、アーティストをも搾取しているのだ。

消費者の利益と真っ向から敵対し、アーティストのためにもならない「自称権利者面団体」は解体的見直しをするべきである。

なお、このことに関しては、こちらに私の主張を書いているので、興味のある方はどうぞ。

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Vistaに見切りをつけたMicrosoft

2008-04-07 23:28:23 | IT・PC・インターネット
Vistaに見切りをつけたMicrosoft(ITmediaニュース)

「さようならVista。君と出会えて楽しくなかったよ」というコメントが笑える。
マイクロソフトにとっちゃ笑い事じゃないだろうが…

XPからそんなに進歩したと感じられるような部分は何もないのに、64bit化したために既存のほとんどのアプリが動かなくなってしまうVista。XPにそれほど不満がないのに、アプリ互換性を犠牲にしてまで誰がアップグレードなんかするかよ。
マイクロソフトは、この根本的なことがわかっていないのだ。

Win3.1が95になるときも、16bitから32bit化するというので既存のアプリの多くが動かなくなってしまう不利益があった。でも、3.1→95の時は、それを補って余りあるメリットがあったからこそ乗り換えたのだ。マイクロソフトがVistaで夢よもう一度と考えているとしたら甘い。これだけ完成度の高いXPを見せられた後に乗り換えようなんてまず一般人は考えないだろう。
Vistaは、XPとの闘いに敗れたのだ。

Windows7を出すなんて言ってるけど、XPから乗り換えるメリットをはっきりとユーザーに示さない限り、同じことの繰り返しじゃないかと思う。

余談。なぜWindows"7"なのか考えたけど、Win95から数えて新OSが7番目になるからだとしか思えない。(Win95、NT、98、2000、XP、Vistaに次いで7番目)

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英語のケータイ迷惑メール、最近急増

2008-03-01 23:56:00 | IT・PC・インターネット
英語のケータイ迷惑メール、最近急増していないか(J-CASTニュース)

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出会い系だけでなく、英語や訳の分からない文字列を並べてあるだけの「迷惑メール」が急に増え、「ケータイの利用に支障が出ている」と訴える声も少なくない。電話会社側も、迷惑メールをブロックする機能を簡単に設定できるようにするなどの対策を講じてはいるが、すぐに被害が減少する気配はない。

■バイアグラなどの購入を勧める英語のメール
 PC向けの迷惑メールとは違い、ケータイに迷惑メールが来たときは、着信音が鳴り、利用者は端末に注意を向けないといけなくなることなどから「ケータイへの迷惑メールの方がストレスが大きい」という人も少なくない。さらに、最近は「出会い系だけではなく、『バイアグラ』などの購入を勧める英語のメールや、URLと訳の分からない文字列を並べてあるだけのメールが来る」といった例も目立つ。

J-CASTニュース記者が周辺のユーザーをちょっと取材しただけでも、「朝起きると、20通ぐらい未読メールがたまっていて、全部迷惑メール」「迷惑メールが多すぎて、メールが来ても音が鳴らない設定にせざるを得ない。でも、そうすると、重要なメールが来たときに気づけないのが困る」「迷惑メールを大量に削除していたら、大事なメールまで間違って消去してしまった」といった声があっと言う間に集まった。迷惑メールで、ケータイの使用に支障が出ている、という状況は間違いなさそうで、ここ何カ月で増えたという例が多い。

■専門機関は「急増説」否定

 もっとも、専門機関は「急増説」を否定している。「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で指定された財団法人の「日本データ通信協会『迷惑メール相談センター』」によると、「急にメールの数が増えたり減ったりする『波』はありますが、ここに来て急増している、という印象はないですね」と話す。さらに、「ケータイ向けの迷惑メールは、文字数の制限などを考慮して、PC向けのものとは別に送信されているのでは」とのことで、いわば「ケータイ向けにカスタマイズされている」ということのようだ。送られる内容については、PC向け・ケータイ向けにかかわらず、「出会い系サイトに誘導する広告メール」が圧倒的に多いのだという。

 ただ、英語の迷惑メールについては調べていないといい、この急増説の真偽ははっきりしないままだ。
 電話会社側もまったく手をこまねいている訳ではなく、「受信拒否する対象のドメインを設定できる」「(出会い系)などの特定URLが記載されているメールは受信拒否する」などの設定が可能になっている。ところが、設定の煩雑さが、ユーザーが対策を取る上でのハードルになっているのも事実だ。

 これを受けて、NTTドコモでは、07年11月から、どの程度厳しく迷惑メールの受信を拒否するかを3段階で設定できる「かんたんメール設定」サービスを始めており、ソフトバンクモバイルでも、08年2月27日、3月27日から同様のサービスを開始することを表明したばかりだ。ソフトバンクモバイル広報部は、「今回のサービスで、迷惑メール対策機能の利用率向上につながれば」と話している。

 もっとも、今回の措置で、迷惑メールの数が劇的に減るかどうかは未知数だ。前出の「迷惑メール相談センター」では、迷惑メールがなくならない理由について「迷惑メールを受信した人が、出会い系サイトに登録料を払ったり、振り込み詐欺まがいの被害に遭うことがあります。これらのお金は送信者側に渡り、送信者側からすれば『ビジネスが成立している』訳です。これがなくならないと、迷惑メールは減っていかないのでは」と分析している。
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…急増している…と私は思う。というより、我が家でこのケータイ迷惑メールの急増に困り果てている人がいる。

「朝起きると、20通ぐらい未読メールがたまっていて、全部迷惑メール」「迷惑メールが多すぎて、メールが来ても音が鳴らない設定にせざるを得ない。でも、そうすると、重要なメールが来たときに気づけないのが困る」なんて、毎日のように起こっている。さすがに1日20通と言うことはないが、10通近くになることもある。

ケータイは、真夜中でも電源を入れっぱなしのことが多く、迷惑メールで夜中でも着信音が鳴ることがある。そんなとき、迷惑メールだとわかったら殺意すら抱く。

ちなみにケータイ迷惑メールに苦しんでいるのは私の相方である。このまま減らないようなら、いよいよau携帯の「最終兵器」を発動せざるを得ないと思っている。
つまり、全メールを着信拒否に設定し、身に覚えのある人の携帯メールアドレスだけを限定的に拒否から解除する設定の発動である。しかし、本当に鬱陶しい世の中になったものだ。

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ネスケ、最後のアップグレード

2008-02-22 21:50:14 | IT・PC・インターネット
Netscape、最後のアップグレード(ITmediaニュース)

Netscapeって、さりげなく今もサポートしてたのね。
少なくとも20世紀までは、Netscape(ネスケ)はIEとシェアを競い合っていたのではないだろうか。
今のPCと比べ、恐ろしく低スペックだったWin95や98時代のPCでは、動作が軽くてネット関係のほとんどのコンポーネントを含むネスケの世話になったユーザーも多いだろう。

私の友人には、21世紀に入ってからもメールの送受信にNetscape Messengerを使う人もいたし、かくいう私自身、自分のサイトの作成には未だにNetscape Composerを使っている。

90年代からのネットユーザーである人にとって、このニュースは明らかなひとつの時代の終わりを意味する、感慨深いものなのではないだろうか。
私自身は、まだNetscape Composerを離れるつもりはないが…

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始まったHD DVDの後始末

2008-02-21 00:21:26 | IT・PC・インターネット
今日、私の職場でもIT関係に強い/アンテナが高い仲間内で、HD DVDのことが話題になった。「HD DVD買った奴、どうするんだろうな」「それよりXbox360買った奴はどうなるんだ?」的な話。幸いわが職場では被害者はいない模様だが…

そんなワケで、規格争いに敗北した東芝陣営ではHD DVDの後始末が始まった。

HD DVD、買った人はどうなる 規格戦争の果て 消費者置き去り(ITmediaニュース)

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 HD陣営とBD陣営は3年前に一度、規格統一のための交渉に入ったものの、決裂した経緯がある。前回のVHSとベータ戦争に続き、次世代DVDでも“日本発”の規格争いが世界中の消費者を巻き込むことになったわけだが、メーカーの論理に立った消費者不在の製品開発の危うさを再び示すことになった。
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こういう事態に直面していつも思うのだが、日本は現場はとてもしっかりしている(最近はやや怪しくなってきたが)のに、物事の全体を見渡して設計図を書く人がいない。細かい仕事ができる職人は優秀すぎるくらいに優秀でいいものを作るのだが、全体を指揮する「政治」が不在なのだ。

この規格争いにしたって、HD DVDを推していたのは事実上東芝のみ。東芝さえ決断すればいつでもこの不毛な規格争いは終結させられる勢力図になっていたのに、日本国内で規格統一のための道筋をつける「政治」がないため、結局今回も事を決めたのは米国の映画会社と小売業界だった。

日本では、政治はいつも海の向こうからやって来る。自分たちの国内の産業なのに、自分たちで事を決められず、決定を行うのはいつも米国。なるほど、日本が米国の属国になるわけだ。

東芝 HD DVD撤退で問われる敗戦処理(ITmediaニュース)

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テクニカルライターの小寺信良氏は「互換性のある機器がほかにないので、(再生機が修理不能なくらい)壊れたらそれっきり見られなくなる」と指摘。「VTRのVHSやベータのときは相互にダビングするなどの対策があったが、日本のデジタル放送は(1度しか複製できない)コピーワンスという仕組みがあるのでこういう問題が起きてしまう」という。

 何かと不便を強いられる購入者は、東芝に法的措置をとったとして勝てるのか。弁護士の浅見隆行氏は「製品が使えて一定のサービスも受けられるのなら詐欺には当たらない。消費者も規格争いを知った上で購入したはずで、損害賠償など法的責任を問うのは難しい」と否定的だ。

 訴訟リスクについては「ウォルマートは『気に入らなければ返品』を掲げているうえ、HDの米国での販売価格は入門機種で約130ドル(約1万4000円)と高くないし、現行のDVDも視聴可能。東芝やウォルマートに対する集団訴訟に発展する可能性はあまりないだろう」とみる。西田社長も会見で「訴訟リスクは比較的低いのでは」と語った。
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コピーワンスって、そんな問題があるのか…
著作権者のエゴで導入されたコピーワンスがこんな形で自分の首を絞めるとは、まさか東芝も予想していなかったに違いない。

東芝HD DVD、量販店で叩き売り開始か(MONEYzine)

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 互換性のない2種類の規格争いが続いていた新世代DVD規格。ソニーや松下電器産業などが推し進める「ブルーレイ・ディスク」(BD)に対して、6年弱にわたった争いに敗れた東芝は2月19日、「HD-DVD」(HD)方式に対応した製品の開発・生産を中止し、録画再生機の販売を3月末で打ち切ると正式発表した。

 今後新世代DVDは「ブルーレイ・ディスク」に一本化していくことになるが、一方でこれに敏感に反応したのは消費者。インターネットの大手掲示板には「HD-DVDでもハードディスク付いてるから、安くなれば十分買う価値はある」や「激安叩き売りが始まれば買い」などのコメントが多く寄せられている。たしかに録画して見るだけならHD-DVDで事足りる。
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とはいえ、東芝機を支持していたと見られる熱狂的オタク層の中には、それでもHD DVDを買う人がいそうだ。
「画像安定化装置」を使ってコピーガードを外してまで、コピーワンス放送を録画している人たちにとっては、市販ソフトが再生などできなくても関係ないというところだろうか。

(注:画像安定化装置を使ってコピーガードを外すのは法に触れる恐れがある。現行法で限りなく黒に近いグレーゾーンなので、善良な市民はやめておくに限るだろう。当ブログ管理人もそうした行為は絶対やらない。)

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次世代DVD規格争い、ついに最終決着へ

2008-02-16 23:17:28 | IT・PC・インターネット
米ウォルマートがBDのみ販売へ(ITmediaニュース)

東芝、間もなくHD-DVD撤退か(ITmediaニュース)

新年早々のワーナーブラザースのBD単独支持決定が次世代DVDの規格争いの方向を決定づけたが、このウォルマートの決定は最後のダメ押しになるだろう。
やはり、東芝1社では最初から無理だったのだ。

従来の常識では、既存DVDの生産設備を流用できるHD-DVDのほうがコスト面では有利とされてきたが、現場での決着はそうはならなかった。
VHS対ベータのビデオ戦争の時もそうだったが、コストだけ見れば容量が同じで小さいベータ方式の方がプラスチック使用量が少なく、有利なはずなのに結果はVHSに落ち着いた。必ずしも経済合理性だけでは動かないところが、この業界の面白いところでもあり、また不思議なところでもある。

規格争いが決着したことで、次世代DVDを巡る焦点は、ダビング10がいつ導入されるかに移るが、これは6月頃と見られている。
昨年秋、ダビング10導入でいったん決着したかに見えたが、その後、JEITA(家電メーカーの業界団体)が「私的録音録画補償金の撤廃」を突如として持ち出した結果、権利者側が態度を硬化させるという出来事が年末に起こり、不穏な空気が漂い始めた。
だが、権利者とJEITA、消費者が「大人の解決」を目指すとするなら、現状でダビング10はそれなりの落としどころではないかと思うし、北京五輪前の最後のボーナス商戦である今年6月が導入の最後のチャンスになるだろう。(それ以降に新機軸を打ち出しても、そもそも消費者サイドに積極的な買い換え意欲が発生しない。)

そう考えると、やはりDVDレコーダーの買い時は、今年夏のボーナス商戦であり、狙い目はダビング10対応のBD機ということになる。
個人的には、ソニーは最近品質面で色々あるようだし、東芝がコケてしまった以上、パナソニックあたりかなぁと思っていたりする今日この頃である。

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ケータイ機種変

2008-02-15 22:33:17 | IT・PC・インターネット
もう1週間になるが、ケータイをカシオ製W53CAに変えた。

言わずと知れた「EXILIMケータイ」だ。
この機種も発売から1年以上経ち、ずいぶん安くなったので捕獲した。

とにかくカメラ機能が充実している。
510万画素、手ぶれ補正機能付き、シャッターを半押しすればピントが合った状態で固定…って、普通のカメラ並みの機能だ。
外観もデジカメと見まがうほどで、どう見ても「デジカメに携帯電話機能が付いている」という理解しかできない。ある意味、カメラ付きケータイのひとつの到達点だと思う。

このケータイは、多分長く愛用することになると思う。

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う、嘘だろおい…

2008-02-05 22:50:23 | IT・PC・インターネット
CD-Rドライブにフロッピーディスクを入れた若手社員

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 ある日、後輩のA君から電話があった。PC操作についてそこそこのスキルがあるA君は、めったなことではヘルプコールをかけてこない。今回の依頼内容は「フロッピーディスクが読み取れない」というものであった。いまどきフロッピーですか? と思ったが、何でも昔の顧客データを参照する必要があるらしい。何でも取っておくものである。もしかしたら私のMOも、日の目を見る時が来るかもしれない。

 「古いフロッピードライブって、知らない間に壊れていることがあるんだよね……」と思いつつ、詳しく様子を聞く。マイ コンピュータのフロッピードライブをダブルクリックしても、「ディスクを挿入してください」というアラートが出るらしい。当然、メディアはドライブに入れた状態だという。一度取り出してみるように指示を出すが、「それが、取り出せないんです」とA君。

 ドライブの中でフロッピーが引っ掛かったのだろうか? そういえば以前私も、フロッピーに貼ったシールがドライブの中ではがれて、大変な目にあったっけ。

 電話の向こうであせるA君。物理的故障かどうか確かめるため、私は彼のデスクへ向かった。

 彼のPCは、導入して半年ほどの新しいものだ。自然故障にはまだ早い。PCの画面にはマイ コンピュータのウィンドウが開いている。フロッピードライブはあるが、確かにメディアを認識できていないようだ。

 とりあえずフロッピードライブからフロッピーを抜こうとする私。だけど、どうも違和感があるのよね。

私 「あれ? フロッピードライブのイジェクトボタンが飛び出してないみたい……」

 振り返ってA君に聞く。「フロッピーは?」
A君 「だからドライブに入れたんです」

そう言いつつPCを指さすA君。その指先にあるのは――いわゆるCD-Rドライブだった。

私 「マジ?」

 彼はフロッピードライブとCD-Rドライブを間違えていたのだ。そのドライブは、最近のゲーム機のような、スロットローディング方式でトレイの出てこないタイプである。あろうことかA君は、そこにフロッピーディスクを差し込んでいたのだ。

私 「こんなことがあるのか……、こんな間違いが……」
 しかし事実、目の前で起きている。

 何でもA君は、フロッピーディスク使った経験がないらしい。そこで「目に映った」ドライブにフロッピーを突っ込んだらしい。

 それにしたって、普通では考えられないような間違え方だ。本人以上に私が驚いた。
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…これ読んで私、驚くより頭が痛くなった。
いや、道理で自分が年を取るはずだ。

この記事を読んだときの衝撃は、以前、テレビでダイヤル式の電話機を前に「これで電話かけてみろ」と言われた若手女性タレント(当時10代)が、一生懸命ダイヤルの穴に指を突っ込んで押そうとしていたのを見たときの衝撃と似ている。

「コイツ…生まれたときから電話機はプッシュ式だったのか」(当時)
「コイツ…PC使い始めたときからメディアはCD-Rだったのか」(今)

…あり得ない。正直、両方ともアンビリーバボー。
このブログは携帯で読んでいる人も多いと思う。その中には、電話は最初からプッシュ式だったと思っている10代の人もいるかもしれないが、はっきり言っておこう。

違う。断じて違います。電話は回すものだったんです。本当です。
今みたいに電話機は家電量販店で買うものではなく、電話局に連絡して1週間、2週間待ちで取り付けてもらうものだったんです。本当です。
さらに、NTTは昔、日本電信電話公社(電電公社)という国営企業だったんです。本当ですってば!

この、CD-Rドライブにフロッピーを入れてPC壊しちゃうような若手社員は、メディアと言えばCDかDVDという時代にPCと出会ったということだ。
私がPCと出会った頃は、ようやくMS-DOSがWin95に代わり始めた頃。そもそも当時のWindowsはフロッピーディスクがなければOSのリカバリーができなかったから、フロッピーディスクドライブのないPCなんて考えられなかった。

私より年代が上の人は、そもそもシステム自体、フロッピーディスクからでないと起動できなかった時代を記憶の方も多いだろう。5インチフロッピーディスク(死語)からシステムを起動し、作成したデータも5インチフロッピーディスクに記録する。だからフロッピーディスクドライブが2つあった。今もWindows機にBドライブがないのは、2つめのフロッピーディスクドライブがBドライブになるよう設計されていたこの時代のMS-DOSの構造を未だに引きずっているからだ。

正直、システムをフロッピーから起動しなければならないような当時のPCは、フロッピーディスクなしでも起動するワープロ専用機より使い勝手が悪かった。だからワープロ機能しか使わない人はみんなワープロ専用機を使っていた。彼らがワープロからPCに乗り換えるのは、フロッピーディスクがなくても起動でき、ワープロ以外の機能も使えるようになったWindowsの登場以降である。

…なんて話をしても、もうわかってもらえないんだろうな。本当ですってば!

時代の変化は早い。そのうち、携帯の機能進化に伴って、携帯でPDFを読んだり、ワードやエクセルを使ったりできるようになる(一部にそういう機能を積んだ携帯電話もあるようだ)。PCと接続してLAN経由でデータをやりとりするような、PDA的な使い方もできる日が来るだろう。

あと5年もしたら、入社してきた平成生まれの若手社員から「先輩、まだPCなんて使ってるんスか? いまの時代、仕事は全部ケータイっスよ」なんて言われる日が来るんだろうか。

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