安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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世界一寒い居住地、オイミヤコン

2008-01-21 22:33:38 | 気象・地震
20日の日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」という番組で、ロシア・サハ共和国にあるオイミヤコンという村が取り上げられた。

このオイミヤコンという村、1~2月になるとマイナス50度以下は当たり前、過去にはマイナス71度という想像もできない寒さを記録したという。南極よりは暖かいが、人が居住する場所としては世界一寒いそうだ。

木の枝が凍って釘のように固くなる。濡れタオルを振り回すと一瞬で凍る。氷に穴を空け、釣り上げた魚も10秒で凍る。バラの花は手で握ると粉々になる。
こんなところで生活する人はどんな人なのだろうと思ってしまうが、かつてここに金鉱があり、金を求めて多くの人が住み着いたのだという。

冬、日本に寒波をもたらすシベリア寒気団の生まれる場所が、ここオイミヤコン。シベリアのイメージからもっと西に位置するものと思っていたが、意外にも北海道のほぼ真北にある。冬の間、オイミヤコンは常にこの状態だから、ここで生まれた寒気団が冬型気圧配置になって日本上空にまで降りてきたときに、日本でも寒波となるのだ。

氷河時代の氷河が地球上で唯一溶け残った場所で、地下200mまで土が凍り、その土は夏でも溶けることのない永久凍土である。ただでさえ永久凍土のところに盆地で寒気がたまりやすい上、夜間ほとんど雲がないため放射冷却現象も重なってこのような激烈な寒さになるという。

しかし、このオイミヤコンに向かう道路がきれいに舗装されていることには驚かされた。番組によれば、スターリン時代のソ連で、囚人がここに送り込まれ、マイナス50~60度という酷寒の中で道路舗装の強制労働に従事させられた。当然、その結果は悲惨で、舗装作業1kmごとに1人が死んだという。今でも多数の人骨が埋まっているため、「骨の道」と呼ばれているそうだ。

そういえば、日本人も敗戦後、シベリアに抑留された人たちがいて、多数が犠牲になったが、そのほとんどは抑留された後最初の冬に死んだといわれる。シベリアにはその寒さ故に悲惨な歴史もたくさんある。外国まで行ってお馬鹿なバラエティ番組のロケをするのも結構だが、せめて亡くなった人を冒涜するようなことだけはしないでほしいと思っている。

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