ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

長崎の「あごだし」を、いただく。

2015-12-07 22:41:17 | 男の料理
私には、幼時体験の超・美味がある。
例えば、幼い頃父に手を引かれて行った京都中央卸売市場。
父に連れていかれた市場内のレストランの海老フライは、それはそれはウマかった。
名前は忘れたが、京都市北区大宮の中華料理店の餃子も、とんでもなくウマかった。

トシと共に舌が肥えてしまった今となっては、おそらくそれほどウマいものでもないのかもしれない。
思い出とは、そんなものだろう。

私は、小3~小6まで、近所の学習塾に行っていた。
厳しい塾だったが、夏には勉強一切ナシで3泊4日で京都の北端・網野町の浜詰海岸に臨海学校に連れてってもらえた。
そこで食べたもので忘れられないのが、朝揚がったばかりのイカ刺し・鯛のあら煮、そしてトビウオの味噌汁だった。
なかでもトビウオの味噌汁は、いわゆるあごダシのため本当に顎が落ちるかと思うくらいにウマかったのを覚えている。
以来、一番ウマいダシはあごダシだと刷り込まれてしまった。

私の長年にわたる仕事仲間、というか戦友の女性(仮名;みかりん)がいる。
先日、女子2人でかしましく長崎を旅行されてきたとの事で、なんとお土産に写真の「焼あごだし」を下さった。

あの、子どもの頃泣きそうにウマいと思ったあごダシを、家で楽しめるのか…
期待にテンションは上がる。

開封してみる。
ちゃんと、少しずつ使えるように小分け、しかも湿気を帯びないようにアルミパックにしてある。

コレを使って、いつもの味噌汁を作る。

まぁ、見た感じでは全くわからない普通の味噌汁である。

するとどうだろう、いつもの具材なのに何とも言えない甘みと奥行きがある、全く違う味噌汁になった。
あの臨海学校で食べた味噌汁に近いのかどうかは分からないが、少なくとも家庭で出来る味噌汁のレベルを超えるものが作れたのではなかろうか…

これほどウマいダシは、むしろ味噌汁はもったいない。味噌汁なんて、二番ダシで充分だ。
よぉし、この次はコレをつかってうどんダシか、鍋に挑戦だ!