今日から年末年始休みである。もちろんそれまでも掃除はしていたが、今日から本腰を入れて…
…と言いたいところだが、昨夜遅くまで飲んでいた事もあり今日は買い物と掃除以外は自宅でぐったりしていた(苦笑)。
そんな中、天井収納庫を掃除していると、こんなモノが見つかった。
言わずと知れた、ソニー・ウォークマンの初期型だ。姉が買ったものだが、姉はラジカセばかりでコレをほとんど使わず、結果的に99%は私が使っていた。
1979年の製品だが、我が家に来たのは80年に入ってからだったように記憶する。
もうこのウォークマンで、ロンバケからRIDE ON TIMEからTVから録った漫才番組やら「ビートたけしのオールナイト・ニッポン」のエアチェックやらを聴きまくっていたのが、私の中学生時代である。
自宅はもちろん、危険だが自転車に乗りながらもよく聴いた。ただズボンのベルトに付ける際は本体を縦にせねばならず、ベルトドライブの悲しさで音がたわみ、しかもテープのヘッドへの当たりが弱くなり音がこもったものだ。そのため当時のカセットは、みな一度ネジを分解してヘッドに当たるフェルトが載っているサスペンションを凸状に盛り上げ、ヘッドへの当たりを確保していたのも懐かしい。
まじまじと舐め回すように見ると、ボリュウムはなんと左右独立だったのを思い出した。
なんと贅沢な…
さらにヘッドホン端子は2つあるのに加え、このオレンジのボタンが何か覚えていらっしゃるだろうか。
コレは「ホットライン」と言い、ヘッドホンをかけながらコレを押して話すと押している間だけ音楽のボリュウムが下がり、本体のマイクを通じて2人で会話出来るという機能だったのだ。
こういう機能を見ると、当時の勢いのあったソニーは単に機材だけではなく、若者の新しいライフスタイルそのものを売っていたのだと実感する。
こんな贅沢な、遊び心のある製品というのは2015年ももう終わろうとする昨今では、なかなか登場しないであろう。
LPをちゃんと3千円近く出して購入し、針を落として聴くと溝が減るからというのでカセットに落として、来る日も来る日もこのウォークマンで聴いていた。当時のラジカセも高級なものは頭出し機能が付いていたが、このウォークマンにはもちろんなかった。
従って、アルバムは律儀に曲順通り聴いていたため、当時を共有する人達とはアルバムを曲順で語れる。
コレはすなわち、この曲順で聴いてほしいという作り手の意図をそのまま聴き手が汲んでいた事であり、音楽を作る側にとっても最高に幸せな時代だったと言える。
今の若い人には、コレが33,000円もしたのは到底信じられないだろう。でも我々の世代は、ちゃあんとその本体分以上の価値を身体に沁み込ませているのである…
…と言いたいところだが、昨夜遅くまで飲んでいた事もあり今日は買い物と掃除以外は自宅でぐったりしていた(苦笑)。
そんな中、天井収納庫を掃除していると、こんなモノが見つかった。
言わずと知れた、ソニー・ウォークマンの初期型だ。姉が買ったものだが、姉はラジカセばかりでコレをほとんど使わず、結果的に99%は私が使っていた。
1979年の製品だが、我が家に来たのは80年に入ってからだったように記憶する。
もうこのウォークマンで、ロンバケからRIDE ON TIMEからTVから録った漫才番組やら「ビートたけしのオールナイト・ニッポン」のエアチェックやらを聴きまくっていたのが、私の中学生時代である。
自宅はもちろん、危険だが自転車に乗りながらもよく聴いた。ただズボンのベルトに付ける際は本体を縦にせねばならず、ベルトドライブの悲しさで音がたわみ、しかもテープのヘッドへの当たりが弱くなり音がこもったものだ。そのため当時のカセットは、みな一度ネジを分解してヘッドに当たるフェルトが載っているサスペンションを凸状に盛り上げ、ヘッドへの当たりを確保していたのも懐かしい。
まじまじと舐め回すように見ると、ボリュウムはなんと左右独立だったのを思い出した。
なんと贅沢な…
さらにヘッドホン端子は2つあるのに加え、このオレンジのボタンが何か覚えていらっしゃるだろうか。
コレは「ホットライン」と言い、ヘッドホンをかけながらコレを押して話すと押している間だけ音楽のボリュウムが下がり、本体のマイクを通じて2人で会話出来るという機能だったのだ。
こういう機能を見ると、当時の勢いのあったソニーは単に機材だけではなく、若者の新しいライフスタイルそのものを売っていたのだと実感する。
こんな贅沢な、遊び心のある製品というのは2015年ももう終わろうとする昨今では、なかなか登場しないであろう。
LPをちゃんと3千円近く出して購入し、針を落として聴くと溝が減るからというのでカセットに落として、来る日も来る日もこのウォークマンで聴いていた。当時のラジカセも高級なものは頭出し機能が付いていたが、このウォークマンにはもちろんなかった。
従って、アルバムは律儀に曲順通り聴いていたため、当時を共有する人達とはアルバムを曲順で語れる。
コレはすなわち、この曲順で聴いてほしいという作り手の意図をそのまま聴き手が汲んでいた事であり、音楽を作る側にとっても最高に幸せな時代だったと言える。
今の若い人には、コレが33,000円もしたのは到底信じられないだろう。でも我々の世代は、ちゃあんとその本体分以上の価値を身体に沁み込ませているのである…