ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「チケット高額転売に反対」する前に、やる事があるだろう。

2016-08-23 20:20:24 | No Music,No Life.
今日の朝刊の全面広告に、驚かれた方も多いだろう。

名だたるミュージシャンが連名で、
「私たちは音楽の未来を奪うチケット高額転売に反対します」
と叫んでいるのだ。

正直に言うが、私も転売サイトを利用した事はある。普通に買えなかったチケットなので、私自身は本当にありがたいと思った。
しかしこの広告のように、最初から転売目的で購入し、高値で売りつけるのは確かによろしくないとも思う。

転売を防ぐために、行き着くところは顔認証などになっていくのだろうが、それらのシステムを導入し転売を防ぐために、チケット業界全体がよく考える必要がある。
転売禁止目的も確かに大事だが、それは私に言わせれば性悪説の極致だ。

私が言いたいのは、なぜコンサートチケットとはいかなる場合でもキャンセルに応じないのか?なのだ。

正当な手段でチケットを入手し、本当にそのライブを心待ちにしていた人が、何らかの理由で行けなくなる事は実際によくあるのではないか。
JRや飛行機のチケットなら、手数料を払えばキャンセルには応じてくれる。
なのに半年以上も前のスケジュールを予約するコンサートチケットという商品は、なぜキャンセルに応じないのか?理解に苦しむ。
下衆の勘繰りだが、おそらくは早めに利益を確定させたい興行屋の算段ではないのか。
もし「JRや飛行機のチケットと一緒にするな!」と思うなら、それは興行屋の思い上がりである。
ミュージシャンがスゴいのであって、興行屋はスゴくないのだ。

転売禁止が目的なら、キャンセル制度を導入すれば飛躍的に減るはずだ。
あとは話がそれてしまうが、確かに一流ミュージシャンのコンサートはパニックになる。それを解消するために、もっとパブリックビューイングを充実させればよい。
「チケットを転売したい人」「それを買いたい人」を、全て悪人扱いする前に、業界全体で取り組んでもらえないだろうか…?