
友人からチケットが回ってきたので、生まれて初めてナマ小田和正を体験した。
場所は、朝潮橋の大阪市中央体育館。
いやもう、とにかくスゴかった。バケモノだ。
あの衰えを知らぬハイトーン、アリーナに張り巡らされた通路を駆け回る体力…
私はオフコース時代を通じ、ヒット曲しか知らなかったのだが充分楽しめた。
しかしなぜここまで、私は小田和正を避け続けてきたのか。
私をよく知る人、およびこのブログの熱心な読者の皆さんならよくお分かりのように、私は山下達郎とスターダスト・レビューのヲタクである。
その達郎が
「小田さんがいるから、老け込んでいる場合ではない」
と絶えず仮想敵とし、さんざん共演していて親しいはずの根本要がヘビに睨まれたカエルのようになってしまうほどの小田和正とは、一体どんな人物なのか?
あのファンの一種宗教的とも思える熱狂ぶりからも、きっと小田和正はよほどのへンコだろう、と決めつけて意図的に避けてきたフシは、正直ある。
私が小5で「愛を止めないで」、小6で「さよなら」が大ヒットしたのだが、その当時オフコースのファンだった私の周りの連中が揃って鬱陶しいヤツだった、というトラウマもある。
しかしいくらそのミュージシャンがへンコだろうがファンが熱狂しようが、世の中にはグッドミュージックとバッドミュージックしかない。
食わず嫌いと言うほど嫌っていたワケでもないのだが、やはりホンマもんはスゴかった、という結論にしかならないのだった。
…ナマで聴く「Yes-No」は、ただただ泣けた…