気軽に茶道をしてます。

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お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

JR東海、奈良編は東大寺、蓮弁は

2018-01-29 16:38:21 | 日記
今朝は氷点下から解放され平年並みの気温で、陽が射しお昼頃
には8度台、陽が当たる居間では久しぶりに暖房を切りました。
自宅稽古を終えた午後3時ごろにはONに。

予報ではまだまだ寒気が居座りそうで、立春寒波との予想も
出され、日本海側の大雪が心配になります。
この土曜日の若草山の山焼きの炎で、春を招いてくれれば
良かったのですが、燃え残りもあったせいかも。
やはり奈良の春は東大寺二月堂の「お水取り」が終わる3月15日
を待たないとだめなのでしょう。

このお水取りの連行衆は先月16日に発表されており、
和 上   平岡昇修・上之坊住職
大 導 師  上司永照・持寶院住職
咒 師   鷲尾隆元・地蔵院住職
堂 司   森本公穣・清凉院住職
北座衆之一 上野周真・真言院住職
南座衆之一 尾上徳峰・祥明寺住職
北座衆之二 池田圭誠・金龍寺住職
南座衆之二 佐保山曉祥・寶珠院住職
中 灯   中田定慧・隔夜寺住職
権処世界  平岡慎紹・金珠院住職
処 世 界  清水公仁・公仁房

練行衆はこの11名で、東大寺とその末寺の僧から選ばれますが、
東大寺さんでもお若い方が少なくなり、ご苦労されているとか
聞き及びます。(昔は15人だった?)
上司さんは一つ上がられ「大導師」に、2月20の試別火を
待たず2月15日には早々に別火入りされることになります。
連続何年お堂に上られておられるのでしょうか?
そして今年は佐保山さんの名前も、9回目のお役目です。

その前のこの週末の土曜日、二月堂では節分の行事があります。
10時 還宮(げんぐう)と呼ぶ古札揆遣で二月堂東南の飯道神社で
14時 節分豆まき、二月堂舞台の上から豆や鈴がまかれます。
18時 星供養、万灯明をともし星に「除災与楽」を祈る法会で
   「星曼荼羅」を掲げての修法のささやきと祈祷簿を繰る
   音と火、周辺にある石灯籠135基にも火がはいります。

JR東海ではこのシーズンの奈良の主役は『東大寺』が選ばれて
おりますが、大仏殿は工事中で入り口が変更になっております。
 
このポスターの下の方台座の蓮弁が見えるでしょうか。
 
先日、奈良国立博物館館長・松本伸之さんの講演「天平文化を
読み解く」で話されており、大仏さんのモデルは中国の
「龍門石窟奉先寺(ほうせんじ)」にある盧遮那仏だそうで、
大小28弁の蓮弁一枚毎に華厳経の教えに基づく蓮華蔵世界が彫り
込まれ、蓮弁線刻図といい、天平のものも残されております。
上段には如来と二十二菩薩が描かれ、
中段は横線により無色界・色界・欲界という三つの世界が表され
下段には百億世界を象徴する七つの須弥山が配されています。
半分の模式図
なおこのレプリカが堂内に展示されております。

忘れるところ、2月8日から14日まで奈良瑠璃絵があり、
東大寺では、21時まで南大門の金剛力士像ライトアップ、
大仏殿のライトアップと、20時半まで中門から拝観でき、
八角燈籠の点灯と大仏殿の観相窓が開扉され大仏さまのお顔も

堂内に入り、下から見上げる大仏様、虜になることでしょう。

実は先日家に月参りにお出での坊様と先の蓮弁の話になり、
十年ぶりで幼子を連れられて、大仏様を下から拝まれたおり
年一回、東大寺の法要で台座の上から拝まれているのに、
角度の違いが、新鮮で深い感慨を得られたと・・・。

奈良も寒いですので、お出での際は防寒対策を万全に。