学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ある若いフランス帰りの画家

2007-06-04 21:21:29 | Weblog
今、私が住む市内では、趣味で絵を描いている方たちが
自宅を開放して、自由に絵を見て楽しんでもらうという
イベントを開催しています。

今日は休日でしたので、私もゆっくりと絵を見させていただきました。

みなさん、絵を描かれるきっかけとなったのは、
会社が忙しくなって余暇に楽しめるものが欲しかったから、
ある作家の絵を美術館で見て、自分もやってみたくなったから、
など様々。

私は、フランスから帰国された若い画家さんと幸運にも
話をする機会に恵まれました。
「パリは私の大好きな街ですね。パリといえば、サロンがあって、
 画家たちが自分たちの意見を自由に述べ合う場所があると
 思っていましたけれど、それはもう過去の話のようです。
 今はむしろ他人との接触を絶って、個人で絵を描いています。
 それが少し残念でした。また、最近では芸術といえばニューヨークで、
 パリに集まる画家もあまりいないようです。
 それでも私はパリが好きです!」
その方の絵は、印象派のようで違う、かといって黒田清輝のような
タッチでもない。印象派調で各線のラインをぼかさずにもっとはっきりさせた
ような感じです。(うまくいいえていませんね。すみません。)

お忙しいのに、アトリエも見せていただきました。
アトリエというと乱雑なイメージがありますが、意外に
すっきりしていて、現在制作中の絵がイーゼルにかけてありました。

私、あくまで個人的ですが、この画家さん、将来大化けするような
ひらめきを絵に感じるのですが・・・はたして?