(1)静岡県島田市は、東日本大震災に伴うガレキ受け入れを表明している【注】。
島田市は、この2月、受け入れたガレキの試験焼却を実施。さらに5月に、ガレキを焼却した分計16トンのガレキの焼却灰を処分場に持ちこみ、シートで覆った。
(2)処分場のある島田市坂本地区の住民や周辺の茶畑農家は反発。「原発事故後、持ち込まれた生活ゴミからもセシウムが検出されている。ガレキの焼却灰が持ち込まれれば、水道用に使われている付近の大井川がさらに汚染される」
(3)処分場を所有する地権者も、3年ごとに行われている市との土地賃貸借契約が切れる3月末前に、島田市が「生活ゴミ単独では契約しない」という姿勢を示したため、「島田のゴミは受け入れるが、汚染されたガレキの焼却灰は認められない」と、新たな契約を拒否した。
島田市はしかし、8月の契約交渉時にも、震災ガレキの処理を実施することを前提とした覚書を提示した。よって、現在まで両者は土地賃貸借契約を締結していない。
だが、島田市は「契約は継続している」と主張。「理解を求めたい」(=市の言うことを聞け)と、生活ゴミの搬入を続けている。
地権者側は、看板を掲げた。「10月1日より、この土地への立入を禁止します」
しかし、島田市の搬入は止まらない。ために、地権者は処分場にロープを張って阻止。「土地賃貸借契約書をまだ交わしていないのに、市が勝手にガレキの焼却灰を持ち込んだ」と抗議。
(4)静岡県は、10月18日にも、岩手県の震災ガレキ46トンを島田、静岡など4市に搬入する予定だ。
(5)岩手県は、1日1,000トンのガレキ処理能力がある、とされる。広域処理は、多額の税金を費やしてわざわざ遠方に搬入し、セシウムを拡散するだけだ。静岡県内では、広域処理に抗議し、中止を求める署名運動が起きている。
【注】
「【震災】がれき受け入れの利権 ~島田市長と産業廃棄物業者~」
「【震災】原発>亡国の日本列島放射能汚染 ~震災がれき広域処理~」
「【原発】ガレキ処理はなぜ進まないのか ~環境省の「環境破壊行政」~」
以上、成澤宗男(編集部)「市が一方的に焼却灰を搬入 ~地権者との土地賃貸借契約は未締結のまま~」(「週刊金曜日」2012年10月19日号)に拠る。
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島田市は、この2月、受け入れたガレキの試験焼却を実施。さらに5月に、ガレキを焼却した分計16トンのガレキの焼却灰を処分場に持ちこみ、シートで覆った。
(2)処分場のある島田市坂本地区の住民や周辺の茶畑農家は反発。「原発事故後、持ち込まれた生活ゴミからもセシウムが検出されている。ガレキの焼却灰が持ち込まれれば、水道用に使われている付近の大井川がさらに汚染される」
(3)処分場を所有する地権者も、3年ごとに行われている市との土地賃貸借契約が切れる3月末前に、島田市が「生活ゴミ単独では契約しない」という姿勢を示したため、「島田のゴミは受け入れるが、汚染されたガレキの焼却灰は認められない」と、新たな契約を拒否した。
島田市はしかし、8月の契約交渉時にも、震災ガレキの処理を実施することを前提とした覚書を提示した。よって、現在まで両者は土地賃貸借契約を締結していない。
だが、島田市は「契約は継続している」と主張。「理解を求めたい」(=市の言うことを聞け)と、生活ゴミの搬入を続けている。
地権者側は、看板を掲げた。「10月1日より、この土地への立入を禁止します」
しかし、島田市の搬入は止まらない。ために、地権者は処分場にロープを張って阻止。「土地賃貸借契約書をまだ交わしていないのに、市が勝手にガレキの焼却灰を持ち込んだ」と抗議。
(4)静岡県は、10月18日にも、岩手県の震災ガレキ46トンを島田、静岡など4市に搬入する予定だ。
(5)岩手県は、1日1,000トンのガレキ処理能力がある、とされる。広域処理は、多額の税金を費やしてわざわざ遠方に搬入し、セシウムを拡散するだけだ。静岡県内では、広域処理に抗議し、中止を求める署名運動が起きている。
【注】
「【震災】がれき受け入れの利権 ~島田市長と産業廃棄物業者~」
「【震災】原発>亡国の日本列島放射能汚染 ~震災がれき広域処理~」
「【原発】ガレキ処理はなぜ進まないのか ~環境省の「環境破壊行政」~」
以上、成澤宗男(編集部)「市が一方的に焼却灰を搬入 ~地権者との土地賃貸借契約は未締結のまま~」(「週刊金曜日」2012年10月19日号)に拠る。
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