語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【心理】姿勢や表情から読み取れる心理

2015年12月08日 | 心理
 二人が立ち話をしていて、二人とも脚を交差させていれば、互いにとても心地よく感じている。
  

 唇が消えるとき、たいていはストレスや不安が原因になっている。
  

□ジョー・ナヴァロ/マーヴィン・カーリンズ(西田美緒子・訳)『FBI捜査官が教える 「しぐさ」の心理学』(河出文庫、2012)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

 【参考】
【心理】視線から相手の心理を読み取る
【心理】ノンバーバル・コミュニケーション
【心理】しぐさから心を読みとる ~ボディランゲージ~

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【古賀茂明】空虚な「日本再興戦略」 ~成長戦略の挫折~

2015年12月08日 | 社会
 (1)「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」は、2013年6月14日に鳴り物入りで発表された。安倍政権最初の「成長戦略」だ。
 その中で、「日本産業再興プラン」と銘打たれたアクションプログラムの6本柱の一つ、「立地競争力の更なる強化」の項には、「第一歩として、2020年までに、
   世界銀行のビジネス環境ランキング
で日本が現在の先進国15位から3位以内に入ること」が目標に掲げられた。
 ところが、実際には惨憺たる状況だ。順位は、
   24位(2013年版):安倍政権発足2ヵ月前発表
   →27位(2014年版)
   →29位(2015年版)
   →34位(2016年版):189ヵ国・地域の中で、今秋発表

 (2)さらに、おかしなことがある。それは、世銀の発表では
   世界全体189ヵ国・地域の中の順位
なのに、安倍政権は「先進国中」3位という順位を勝手に作って目標としていることだ。
 今や、世界の立地競争は、先進国間だけの問題ではない。企業は、途上国も含め、最適な場所に立地するという行動を強めている。「先進国中3位」という目標の立て方がおかしいのだ。
 そこに安倍政権の姑息な思惑がある。現状の世界34位から3位を目指すことなど無理に決まっている。だが、目標が世界全体で20位などというのは恥ずかしすぎる。そこで、先進国だけに限定して、少しでも順位を高くみせようとしたのだ。

 (3)現実はしかし、厳しい。
 今年の世界全体のランキングでは、
   1位  シンガポール
   4位  韓国
   5位  香港
   11位 台湾
   18位 マレーシア
とアジア諸国・地域が日本よりもはるか上に並ぶ。ちなみに、中国は84位だが、ロシアは
   120位(2011年) → 51位(2016年)
と急速に順位を上げ、日本の背中に迫る。
 総合得点では、日本は昨年と同じだが、順位は大きく下がった。周りの国は努力して前進しているのに、日本は現状維持なので、どんどん追い越されていく。
  
 (4)日本の順位が低いのは、安倍政権の企業に対する姿勢にも原因がある。政府が常に力を入れるのは、経団連に加盟する大企業の支援などが中心だ。世界銀行がランク付けにあたって重視する
   ニュービジネスの企業
   中小企業の事業環境整備への支援
には無策が続いている。これでは順位が上がるはずがない。

 (5)こうした惨めな結果を受けて11月13日に更新された「アベノミクス 改革の断行」では、「対日直接投資の促進」という項目があるのに、「世界銀行のビジネス環境ランキング」についての言及は一切なかった。
 都合の悪い情報を隠す、というのがこの政権のやり口だ。

 (6)本質から目をそらすこんなやり方を続ければ、来秋発表のランキングでも日本がさらに順位を下げ、「ロシアがライバル」なんてことにもなりかねない。
 昨年から今年にかけて安倍政権がやったことといえば、違憲の安保法を成立させただけ。成長戦略は掛け声だけで終わった。
 そのツケが如実に表れている。
 安倍政権は、「イスラム国」のテロや中国の「脅威」を声高に唱えているが、日本のビジネス環境が途上国にどんどん追い越されていくこともまた、深刻な「日本の危機」ではないか。

□古賀茂明「空虚な「日本再興戦略」 ~官々愕々第179回~」(「週刊現代」2015年12月12日号)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

 【参考】
【古賀茂明】「なかったこと」にされた議事録 ~閣議決定の記録~
【古賀茂明】【原発】大手電力のエゴ丸出し
【古賀茂明】勝っても負けても安倍自民には得 ~大阪ダブル選
【古賀茂明】問題だらけの軽減税率 ~最悪の方向へ~
【古賀茂明】【原発】骨抜きの「ノーリターンルール」
【古賀茂明】アベノミクス「第二ステージ」 ~失敗を隠す官僚の常套手段~
【古賀茂明】難民と安倍とメルケルと ~ドイツと差がつく日本~
【古賀茂明】安保法成立の最大の戦犯
【古賀茂明】軽減税率、本当の問題 ~官々愕々第170回~
【古賀茂明】国民のために働く官僚の左遷 ~読売新聞の問答無用~
【古賀茂明】安倍首相の「積極的軍事主義」が根付くとき
【古賀茂明】電力自由化は進んでいない
【古賀茂明】【TPP】の漂流と「困った人たち」
【古賀茂明】安保法案の裏で利権拡大 ~原子力ムラ~
【古賀茂明】東芝の粉飾問題 ~「報道の粉飾」~
【古賀茂明】「反安倍」の起爆剤 ~若者たちの「反安倍」運動~
【古賀茂明】維新の党の深謀遠慮 ~風が吹けば橋下市長が儲かる~
【古賀茂明】腐った農政 ~画餅に帰しつつある「日本再興」~
【古賀茂明】読売新聞の大チョンボ ~違法訪問勧誘~
【古賀茂明】「信念」を問われる政治家 ~違憲な安保法制~
【古賀茂明】機能不全の3点セット ~戦争法案を止めるには~
【古賀茂明】維新が復活する日
【古賀茂明】戦争法案審議の傲慢と欺瞞 ~官僚のレトリック~
【古賀茂明】「再エネ」産業が終わる日 ~電源構成の政府案~
【古賀茂明】「増税先送り」「賃金増」のまやかし ~報道をどうチェックするか~
【古賀茂明】週末や平日夜間に開催 ~地方議会の改革~
【古賀茂明】原発再稼働も上からの目線で「粛々と」 ~菅官房長官~
【古賀茂明】テレビコメンテーターの種類 ~テレ朝問題(7)~
【報道】古賀氏ら降板の裏に新事実 ~テレ朝問題(6)~
【古賀茂明】役立たずの「情報監視審査会」 ~国民は知らぬがホトケ~
【報道】ジャーナリズムの役目と現状 ~テレ朝問題(5)~
【古賀茂明】氏を視聴者の7割が支持 ~テレ朝問題(4)~
【古賀茂明】氏、何があったかを全部話す ~テレ朝「報ステ」問題(3)~
【古賀茂明】氏に係る官邸の圧力 ~テレ朝「報道ステーション」(2)~
【古賀茂明】氏に対するバッシング ~テレ朝「報道ステーション」問題~
【古賀茂明】これが「美しい国」なのか ~安倍政権がめざすカジノ大国~
【古賀茂明】原発廃炉と新増設とはセット ~「重要なベースロード電源」論~
【古賀茂明】改革逆行国会 ~安倍政権の官僚優遇~
【古賀茂明】安部総理の「大嘘」の大罪 ~汚染水~
【古賀茂明】「政治とカネ」を監視するシステム ~マイナンバーの使い方~
【古賀茂明】南アとアパルトヘイト ~曽野綾子と産経新聞~
【古賀茂明】報道自粛に抗する声明
【古賀茂明】「戦争実現国会」への動き
【古賀茂明】日本人を見捨てた安倍首相 ~二つのウソ~
【古賀茂明】盗人猛々しい安倍政権とテレビ局
【古賀茂明】安倍政権が露骨な沖縄バッシングを行っている
【古賀茂明】官僚の暴走 ~経産省と防衛省~
【古賀茂明】安倍政権が、官僚主導によって再び動き出す
【古賀茂明】自民党の圧力文書 ~表現の自由を侵害~
【古賀茂明】自民党が犯した最大の罪 ~自民党若手政治家による自己批判~
【古賀茂明】解散と安倍政権の暴走 ~傾向と対策~
【古賀茂明】解散と安倍政権の暴走
【古賀茂明】文書通信交通滞在費と維新の法案
【古賀茂明】宮沢経産相は「官僚の守護神」 ~原発再稼働~
【古賀茂明】再生エネルギー買い取り停止の裏で
【古賀茂明】女性活用に本気でない安部政権
【古賀茂明】【原発】中間貯蔵施設で官僚焼け太り
【古賀茂明】御嶽山で多数の死者が出た背景 ~政治家の都合、官僚と学者の利権~
【古賀茂明】従順な小渕大臣と暴走する官僚 ~原発再稼働~
【古賀茂明】イスラム国との戦争 ~集団的自衛権~
【古賀茂明】「地方創生」は地方衰退への近道 ~虚構のアベノミクス~
【古賀茂明】【原発】原子力ムラの最終兵器
【古賀茂明】【原発】凍らない凍土壁に税金を投入し続けたわけ
【古賀茂明】【原発】勝俣恒久・元東電会長らの起訴 ~検察審査会~
【古賀茂明】安倍政権の武器輸出 ~時代遅れの「正義の味方」~
【古賀茂明】またも折れそうな第三の矢 ~医薬品ネット販売解禁の大嘘~
【古賀茂明】「1年後の夏」に向けた布石 ~集団的自衛権~
【古賀茂明】法人減税で浮き彫りにされる本当の支配者 ~官僚と経団連~
【古賀茂明】都議会「暴言問題」の真実 ~記者クラブによる隠蔽~
古賀茂明】集団的自衛権とワールドカップ
【古賀茂明】野党再編のカギは「戦争」
【古賀茂明】電力会社の歪んだ「競争」 ~税金をもらって商売~
【原発】【古賀茂明】規制委員会人事とメディアの責任
【古賀茂明】医師と官僚の癒着の構造
【古賀茂明】電力会社「値上げ救済」の愚 ~経営難は自業自得~
【古賀茂明】竹富町「教科書問題」の本質 ~原発推進教科書~
【古賀茂明】安部総理の「11本の矢」 ~戦争国家への道~
【古賀茂明】理研は利権 ~文科官僚~
【古賀茂明】「武器・原発・外国人」が成長戦略 ~アベノミクスの今~
【古賀茂明】マイナンバーを政治資金の監視に ~渡辺・猪瀬問題~
【古賀茂明】東電を絶対に潰さずに銀行を守る ~新再建計画~
【古賀茂明】「避難計画」なき原発再稼働
【古賀茂明】「建設バブル」の本当の問題 ~公共事業中毒の悪循環経済~  
【古賀茂明】安倍政権の戦争準備 ~恐怖の3点セット~
【原発】【古賀茂明】利権構造が完全復活 ~東日本大震災3年~
【古賀茂明】アベノミクスの限界 ~笑いの止まらない経産省~
【古賀茂明】労働者派遣法改正前にすべきこと
【古賀茂明】時代遅れな、あまりにも時代遅れな ~安部政権のエネルギー戦略~
【古賀茂明】森元首相の二枚舌 ~オリンピックの政治的利用~
【古賀茂明】若者を虜にする「安部の詐術」 ~脱出の道は一つ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【心理】視線から相手の心理を読み取る

2015年12月08日 | 心理
 人は考えごとをするときや、質問をされたとき、無意識のうちに視線を上に向ける。
 人が上を見ながら考えるのは、視野に余計なものを入れないようにするためだ。相手とのコミュニケーションをいったん切断するのだ。

 視線の位置(目玉が向いている方向)によって、経験したことを話しているのか、作り話をしているのかが分かる。
 こちらから見て相手(右利きの人の場合)の視線が・・・・

 ①右上を向く・・・・過去に見たことがない光景や物を想像している。質問をした後で相手が右上を向いたら嘘をついているか、作り話をしている可能性が高い。なぜか。作り話をすると、そのつじつまや理屈が合うように左脳で考える。すると目もそれにあわせて、左脳のある右に視線が行くのだ。

 ②左上を向く・・・・自分の経験から過去に体験したこと、今までに見た光景などを思い出している。質問をした後で相手が左上に目線を向けたら、正直に話している可能性が高い。

 ③右下を向く・・・・肉体的な苦痛など身体的イメージを思い浮かべているとき、視線を右下に向ける傾向がある。ひどいケガをしたときの経験を話すときなど。

 ④左下を向く・・・・懐かしいメロディーを思い出したりするとき、歌や音楽などの聴覚と関係のあることを思い描いている。

 余談・・・・嘘をつく時、男性は目を逸らすが、女性は逆に目を合わせてくる。これは、覚えておくと便利だ。

□渋谷昌三『しぐさを見れば心の9割がわかる! だから「見た目」はあなどれない!』(三笠書房(王様文庫)、2008)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン
 
 【参考】
【心理】しぐさから心を読みとる ~ボディランゲージ~

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする