★チャールズ・マレー(橘明美・訳)『階級 「断絶」社会 アメリカ ~新上流と新下流の出現~』(草思社、2013)
20世紀を通じて、米国社会の断絶とは“人種問題”だった。しかし、2000年以降の断絶は“貧富の問題”になった。今では、米国社会が1776年の建国以来、大切にしてきた信仰、勤勉、結婚、正直の美徳が大切に守られているのはリッチな白人社会だけだ。
一方で、プアな白人社会では、日曜日に協会に行かない人、働かなくなった人、結婚しない男女、そして犯罪者の数がかつてないほど増加している。
本書は、詳細なデータの裏付けによって、白人社会の間に起きている断絶を克明に示した初めての本だった。「健全な一般市民」という集団はもう存在せず、「健全な超富裕層」と、「嘆き怒れる一般市民」が対立し、分裂する。現代の米国社会を深く理解できる名著である。
□鈴木貴博(百年コンサルティング代表)「分裂する米国を論じた労作 ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年7月8日号)を引用
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20世紀を通じて、米国社会の断絶とは“人種問題”だった。しかし、2000年以降の断絶は“貧富の問題”になった。今では、米国社会が1776年の建国以来、大切にしてきた信仰、勤勉、結婚、正直の美徳が大切に守られているのはリッチな白人社会だけだ。
一方で、プアな白人社会では、日曜日に協会に行かない人、働かなくなった人、結婚しない男女、そして犯罪者の数がかつてないほど増加している。
本書は、詳細なデータの裏付けによって、白人社会の間に起きている断絶を克明に示した初めての本だった。「健全な一般市民」という集団はもう存在せず、「健全な超富裕層」と、「嘆き怒れる一般市民」が対立し、分裂する。現代の米国社会を深く理解できる名著である。
□鈴木貴博(百年コンサルティング代表)「分裂する米国を論じた労作 ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年7月8日号)を引用
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