精神科医、作家、日本藝術院会員、日本ペンクラブ顧問の加賀乙彦と著書150冊の作家、岳真也が『永遠の都』の読みどころを拾い出し、背景を語り、読みを深める。
〈例1〉加賀の受洗は57歳のときだが、『永遠の都』を書き始めて1年ぐらい経ってから。受洗によって書きやすくなった。
〈例2〉『永遠の都』は『雲の都』を経て最近作『殉教者』によって完成する。
〈例3〉『資本論』を一生懸命読んだ。資本主義社会では恐慌、パニックは必ず起こる、と加賀も考える。
●加賀乙彦の受賞歴
1968年『フランドルの冬』/芸術選奨文部大臣新人賞
1973年『帰らざる夏』/第9回谷崎潤一郎賞
1979年『宣告』/日本文学大賞
1986年『湿原』/第13回大佛次郎賞
1998年『永遠の都』/第48回芸術選奨文部大臣賞
1999年『高山右近』/日本芸術院賞
2000年 日本芸術院会員
2011年 文化功労者
2012年『雲の都』/第66回毎日出版文化賞企画特別賞
2016年 第5回歴史時代作家クラブ賞・特別功労賞
□加賀乙彦×岳真也『永遠の都は何処に?』(牧野出版、2017)
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