語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【加賀乙彦】『永遠の都』をめぐる対話

2017年07月16日 | 小説・戯曲
 
 精神科医、作家、日本藝術院会員、日本ペンクラブ顧問の加賀乙彦と著書150冊の作家、岳真也が『永遠の都』の読みどころを拾い出し、背景を語り、読みを深める。
 〈例1〉加賀の受洗は57歳のときだが、『永遠の都』を書き始めて1年ぐらい経ってから。受洗によって書きやすくなった。
 〈例2〉『永遠の都』は『雲の都』を経て最近作『殉教者』によって完成する。
 〈例3〉『資本論』を一生懸命読んだ。資本主義社会では恐慌、パニックは必ず起こる、と加賀も考える。

●加賀乙彦の受賞歴
 1968年『フランドルの冬』/芸術選奨文部大臣新人賞
 1973年『帰らざる夏』/第9回谷崎潤一郎賞
 1979年『宣告』/日本文学大賞
 1986年『湿原』/第13回大佛次郎賞
 1998年『永遠の都』/第48回芸術選奨文部大臣賞
 1999年『高山右近』/日本芸術院賞
 2000年 日本芸術院会員
 2011年 文化功労者
 2012年『雲の都』/第66回毎日出版文化賞企画特別賞
 2016年 第5回歴史時代作家クラブ賞・特別功労賞

□加賀乙彦×岳真也『永遠の都は何処に?』(牧野出版、2017)
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【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~

2017年07月16日 | 批評・思想
★加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、2009/のちに新潮文庫、2016)
 
 東京大学文学部教授の加藤陽子氏は反保守の歴史学者だと思っていたが、本書を読むと、歴史を資料やディテールに沿って都合よく組み直したり、自分の結論に引き寄せたりしていないことが分かる。
 高校生を相手に、「どうして悲惨な戦争が惹き起こされたのか」「原因と責任者は」というシンプルな質問を軸に読み解く。
 しかし、明治憲法の下で近代日本の戦争の大半が実施されたが、統帥権は天皇陛下にあった。それをどのような組織、制度、人物が誘導し、干犯し、戦争に至ったのかについて、もう少し解説をと思わないでもない。
 とはいえ、著者は、戦争では勝ち組にも“相当の責任”があることを指摘する。2010年の小林秀雄賞を受賞した本書は、再読の価値が十分にある。

□庄司太郎(元アラビア石油取締役、オイルアナリスト)「日本近現代史を学び直す」(週刊金曜日 2017年7月15日号)を引用
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【南雲つぐみ】夏に起こりやすい頭痛

2017年07月16日 | 医療・保健・福祉・介護
 病的な原因のない慢性頭痛には「緊張性頭痛」か「片頭痛」「群発頭痛」などがあるが、これらが混ざって起こることもある。多いのは緊張性頭痛と片頭痛だ。前者は、頭を締めつけられるような痛みが続くが、後者はズキズキと脈打つような痛みが特徴だ。頭の中の血管が拡張し、拍動に合わせて周囲の神経に刺激が伝わって起こるとされる。
 見分け方として、入浴して血行が良くなると痛みが和らぐのは緊張性頭痛。逆に、痛みが増すのは片頭痛と考えられる。入浴すると血管が拡張して血行が良くなるので、周辺の神経を刺激してしまうのだ。
 片頭痛になったら、凍った保冷剤などをハンケチに包んで、痛む箇所に当てる方法がある。コンビニで凍ったペットボトルが販売されているので、外出先での片頭痛に対応することができる。
 夏の片頭痛は、気温の上昇や体内の水分不足とともに、日差しの強さが刺激になることも多いようだ。大切なのは長時間太陽光を浴び続けないこと。頭痛の症状が出たら光や音などが少ない、日の当たらない場所で、静かに休むといいだろう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「夏に起こりやすい頭痛 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年7月13日)を引用
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【南雲つぐみ】痔になりやすい仕事

2017年07月16日 | 医療・保健・福祉・介護
 「外痔核(=肛門の外にできるいぼ痔)が急激に悪化して来院した患者が職場の配置換えで立ち仕事になったというのです」と話すのは、肛門科クリニック医院長のA先生。春は異動の季節だが、急激な環境の変化はこのような健康トラブルを起こすこともあるのだ。
 いぼ痔には大腸の中にでき、次第に肛門の外に出てくる内痔核と、肛門の外に突然できる外痔核がある。どちらもトイレで息み過ぎる習慣や、立ちっ放しや座りっ放しのライフスタイルなどが原因になる。つまり、デスクワークで一日中座っている人も、販売でずっと立っている人も、痔には要注意。忙しくても1時間おきぐりあに屈伸などをして全身の血行を促すといいそうだ。
 痔は肛門周りの静脈のうっ血によって起こる。そこで、風呂では湯船にゆっくりとつかり、体の芯まで温めて血行を促すことが大切だ。脱肛して戻りにくくなった内痔核も、温めると戻しやすくなるという。また、内痔核には「ジオン注射」という治療法があり、手術なしでほぼ完治できるようになったそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「痔になりやすい仕事 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月20日)を引用
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