聴力、視力、視野の変化などに比べて、加齢による嗅覚、においを感じる機能の低下は自分では気が付きにくい。
東京大学医学部付属病院老年病科の亀山祐美医師は日本老年学会で、「嗅覚の加齢変化は50代から始まり、65歳以上になると正常値を下回るようになる」と発表した。においを感じて脳に伝達するのは鼻腔(びくう)の上部にある嗅神経上皮細胞だが、加齢とともにこの部分の細胞分裂が滞り、組織が再生しにくくなるため、嗅覚の低下が起こると考えられているそうだ。
また、アルツハイマー型の認知症やパーキンソン病のような脳の神経変性による病気に罹患すると、脳の中でにおいを認知する部分が変性することによって嗅覚障害が表れる場合がある。最初は、においを感じるがそれが何なのか分かりにくくなり、次第に、においそのものが感じられなくなってくるという。このことは、傷んだ食べ物を平気で食べてしまう、家がごみ屋敷になってしまうことにもつながる。こうした異変があったら、脳の変性による病気を疑ってもいい。
□南雲つぐみ(医学ライター)「嗅覚の低下 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月14日)を引用
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東京大学医学部付属病院老年病科の亀山祐美医師は日本老年学会で、「嗅覚の加齢変化は50代から始まり、65歳以上になると正常値を下回るようになる」と発表した。においを感じて脳に伝達するのは鼻腔(びくう)の上部にある嗅神経上皮細胞だが、加齢とともにこの部分の細胞分裂が滞り、組織が再生しにくくなるため、嗅覚の低下が起こると考えられているそうだ。
また、アルツハイマー型の認知症やパーキンソン病のような脳の神経変性による病気に罹患すると、脳の中でにおいを認知する部分が変性することによって嗅覚障害が表れる場合がある。最初は、においを感じるがそれが何なのか分かりにくくなり、次第に、においそのものが感じられなくなってくるという。このことは、傷んだ食べ物を平気で食べてしまう、家がごみ屋敷になってしまうことにもつながる。こうした異変があったら、脳の変性による病気を疑ってもいい。
□南雲つぐみ(医学ライター)「嗅覚の低下 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月14日)を引用
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