中学国語指導案・もしもしお母さん/中学2年 |
/原文『わかったつもり』光文社新書より
/mr.rain氏授業案追試・指導案は書き換え
・漢字ドリル5分間。
・「もしもし」原文配布。読み聞かせ。
発問1 三匹の子猫の名前は何ですか。 |
発問2 性別はなんですか。 |
発問3 もらわれていった先はどこですか。 |
発問4 季節はいつですか。 |
・理由を生活班相談。班長起立。発表。
・三つ。「あたたかいお日さま」「あみもののお手つだい
「子ねこが三びき生まれました」
発問5 終わりから八行目。お母さんは「しばらくじっとして」に線を引きなさい。お母さんはこの時何をしていたのですか。書きなさい。 |
・一人分だけ読む。
・「子猫のことを考えた…これでは丸にならない」
・間違いをはっきりと指摘。
発問6 そのあと、お母さんはなぜ「ほっとしてためいきをついた」のですか。 |
・間違いをはっきりと指摘。
指示1 表に「子猫が話した内容」を書きなさい。 |
発問7 みけ、しろ、とらのうち一匹だけ性格の違う子猫がいます。どれですか。 |
発問8 なぜわかりますか。 |
指示2「お母さんが話した内容」をみけ、しろ、とら、の順に一緒に読んでみます。 |
発問9 みけはけんちゃんの家へ。しろはおばあちゃんの家へ。とらはお菓子屋さんへ行きました。もらわれていった先から、何がわかりますか。 |
・「言える人手挙げて」。
発問10 もし、みけがけんちゃんの家でなく、お菓子屋さんにもらわれたら、どうなったと思いますか。 |
・パラパラと答えが出る。
発問11 もう一度聞きます。「お母さんはしばらくじっとして」何をしていたのですか。 |
発問12 では、お母さんは、なぜ「ほっとしてためいきをついた」のですか。。 |
★「子猫の性格に合ったところにうまくもらわれていったと思ったから」
★発問12の答えは発問11で出た。全員に繰り返して言わせた。
11と12を分けるのは無駄だった。
説明1 一回目に読んだとき、みんなはお母さんの行動の意味がわかりませんでした。でも、質問を考えているうちにわかるようになりました。これを「読みが深まる」というのです。 |
・全員出して、教師が感想を読んで聞かせて、ちょうど終わり。
『もしもしお母さんの授業』評価と感想 |
『もしもしお母さん・二年生版』評価と感想
2006年2月2日・授業者:
◆現在、最大の授業研究テーマは「学力の向上的変容」は当然として、
軽度発達障害と予想される生徒に対応する技術である。
◆正しい対応技術を持つかどうかが、望むべき授業成立の境い目になる。
●自己評価● |
② 主発問11と12が練れていなかった点でマイナス10点。
③ 軽度発達障害(と予想される)生徒を授業に巻き込めた点でプラス5点。
④ 授業合計点=15点。
⑤ 最初の5分の成功。
発問1、2、3、を書かせないで、トントンとテンポよく進めたのは成功。
⑥ 発問の前でなく、あとで記入用紙を配ったタイミングも成功。
⑦ 「季節はいつか」の問いで、一人を除き「春」と答えたのは驚き。
易しいが表現を根拠に読み取らせる良問と言える。
「小学校二年生用の文章もばかにならないねえ。」
と生徒に言えた。
⑧ 発問9は無理。
「もらわれていった先から何がわかりますか」
これは答えられない。
⑨ 発問10は良い。
「みけがもしお菓子屋さんにもらわれたら?」
これをどんどん答えさせたほうが理解させられる。
⑩ 主たる発問11「お母さんはしばらくじっとして何をしていたのですか」を
独立して問うのは無理。
生徒は発問12「なぜほっとしてためいきをついたのか」まで含んで答えてしまう。
それが自然な流れなのだろう。
⑪ 主発問の代案。
『お母さんが、しばらくじっとして、
その後ほっとしてためいきをついたのはなぜですか。
30字以内で書いて持って来なさい。』
⑫ 主発問に十分時間をかけるための工夫。
・記入表は作らない=発問1・2・3は発表させるだけ。
・発問5「しばらく…」6「ほっとためいき」共に書かせない。
×とだけ言って進む。
・指示1「子猫の会話」は一斉音読だけにする。
・テンポを上げる。言葉を削る。(ビデオとらなかった。失敗)
●参観教師評価● |
●<**先生>38/42点● |
② ○「空白禁止」計画的。
③ ○「指導事項の意味」自信がついたと思う。
④ 最近考えていたこと…生徒に配布する実験プリント
→生徒が見る時間、使用する時間が少なく、
集めてファイルになったプリントに目がいかない。
⑤ ○発見。配布後に目を通す(みんなで)。余計な言葉を入れないでさっぱり。
⑥ 発見。説明(道具?)とワークシートの独立。表裏で使い分け。
⑦ ○発見。(ワークシートに)問題文を入れず答えのみ。
⑧ ○時間制限→解答→指示のテンポ、すごいっす。
⑨ ○独特な声の強弱が聞き取りやすい。
⑩ △個別に答えを聞くときにその場に行く。
⑪ ×指示の複合二つ以上の指示
(の:一時一事でなかった。
「班隊形にして、班長はボード取りに来なさい」等)
回数=2回。……単発と違ってやはり全体の動きが変わりますね
(の:動きが悪くなるということ)
後ろで見る。自分を思い出すことでわかりました。
はじめの指示を助ける指示が自分の場合は入ります。
伊藤さんは、この回数が本当に少ないですね。
⑫ ○生徒の意見を大切にする。→正解が合っていた人みんなに聞いて答えさせていた。
「なんで」と聞いたあとの処理。
●<**先生>34/39点● |
② ×「発問指示のテンポ」発問の繰り返しがあった。
筆記用具を置かせてから聞かせてなかった。
③ ×「終了時間」10秒早く終わった。マイナス1。
④ ×読み聞かせの時、句読点を無視して読んでいるところが数か所あった。
それはいいのかなあ~?
(の:文意を伝えるため、意識してそのように読み聞かせしました。どう?)
⑤ ×班隊形への指示のとき、その前に教科書類を下に置く指示をしていた。
ちょっと矛盾。
⑥ ○理論的に文章を解読していくのって、とても楽しい授業になる題材だと思った。
⑦ ×最後、感想を書かせる指示で3度同じことを言った。
⑧ やっぱりA君は大変ですね。ごめんなさい。(注:担任クラスなので?)
⑨ ○自分が研究授業する時は、バシッと力を入れてやる。
だから形はまとまるが柔軟な意見は出にくくなる。
今日の**tは悪い意味でなく、ゆるみがあった。
余裕と言うか。それも大切だと思った。
●生徒感想● |
② 小学二年生が書いた(注:勘違い)文章なのに、色々考えてみると難しかったです。
けど、この話はおもしろいと思いました。
③ 小学校二年生の文章なのに、とてもややこしく感じました。
だけど、こういう文でもちゃんと想像するのは大事だなあと思いました。
④ 小学二年の教科書にのっているものでも、奥が深いと思った。
⑤ こんなに簡単な文章なのに、内容が深くておもしろかった。
いろんなところに目を向けて、答えを出すということを知りました。
考える力がついたと思う。
⑥ なかなかあたんなかった。さいきん本よんでなかったからだと思う。
⑦ 二年生の文だからカンタンだろうなんて思っていたけど思った以上にむずかしかった。
⑧ おもしろかったさぁ~。ネコが日本語をしゃべっていた。
⑨ 自分の文章力がみについた。この他にもいっぱい本を読んでいこう。
⑩ 小学校二年生の文章なのに、問題をされるとけっこうむずかしかった。
でもだんだんわかってきて、このお話についてくわしくわかって良かったです。
⑪ 子猫たちの性格(自立)など、
お母さん猫の気持ちも分かってとてもよい話だと思いました。
⑫ この話すごく楽しかった。少しだけ分かった所あったし、分からない所ありました。
⑬ はじめはあまりおもしろくなかったけど、
問題をやったり、先生の話を聞いてくるうちにだんだんおもしろくなってきた。
自分がまた成長した。