カテゴリー別目次
文学の書き方は教えられない
2024-11-14記述
文学の書き方は教えられない
物語・小説の書き方を教えることは、とても難しい。
書ける人は書ける。
才能で決まるものなのだ。
説明文・論説文は訓練によって上達する。
だから「学校で教えるべきなのは説明文の書き方」だ。
文学を「書く」ことは、一般の仕事では必要とされないからだ。
――――引用ここから
中学1年・物語の例(文章ママ)
(2024年11月記述)(400字原稿1枚ちょうど)
『星の花その後……』
二年生になった。
私と戸部くんはあることをきっかけにぜつえん状たいになってしまったのだ。
そしてちょっぴりイタズラしてくる。
やっぱり戸部くんは雑な性格だ。
その後少しとんで高校生になった。
ぐうぜんにも、いや不運にも同じ高校だ。
私は高校生活にむねをおどらせていたが少しテンションが下がってしまった。
私の高校ライフを守るため、戸部くんと仲直りをしようと考えた。
戸部くんのクラスに行ってみた。感じたことのある鼓動がなった。
すごいスピードだ。戸部くんが教室から出てきた。
戸部くんはあいかわらずだ。
手にはぬい目がほどけたサッカーボール。
あのときから使っているサッカーボールだった。
戸部くんは私をみてこういった。
「このサッカーボールのぬい目、もう直らないんだ。」
体がふるえた。
気がついたら私は夏実と銀木犀の下にいた。とてもきれいだ。
中学2年・説明文の例(文章ママ)
(2024年11月記述)(約200字)
「平家物語」中学2年<筋が通り思考を広げた例>
私はこの物語の中で平家と源氏の言動に大きな違いが表れているのが面白いと思った。
特に与一が、舞う男を射た場面では、両者の行動が正対していて、
この騒動を平家は「遊び事」と、
源氏は「命がけの戦」ととらえていることが感じられる。
現在でも、「情けなし」と思う人が少なからずいる一方で、
「戦争」という概念が残っている部分が興味深い。
私は当時の「あ、射たり。」に相当する考え方は一つの正解だと思うし、
自分がその場にいたらそう感じると思う。
しかし、この先社会が成長していくためには、「戦争」を捨て、
問題を暴力以外の方法で解決することも重要なのではないか。
――――引用ここまで
「星の花の降る頃に……」は2年生も記憶にあるだろう。
1年生の物語は、2年生でもなかなかまねできるものではない。
しかも、中学に入って、初めて400字の作文を書いたのだ。
2年生の批評を、1年生がいきなり書くことはできないだろう。
思考力・生活体験・文章力を積み重ねて、説明・論説文は書けるようになる。
文学の書き方は教えられない
2024-11-14記述
文学の書き方は教えられない
物語・小説の書き方を教えることは、とても難しい。
書ける人は書ける。
才能で決まるものなのだ。
説明文・論説文は訓練によって上達する。
だから「学校で教えるべきなのは説明文の書き方」だ。
文学を「書く」ことは、一般の仕事では必要とされないからだ。
――――引用ここから
中学1年・物語の例(文章ママ)
(2024年11月記述)(400字原稿1枚ちょうど)
『星の花その後……』
二年生になった。
私と戸部くんはあることをきっかけにぜつえん状たいになってしまったのだ。
そしてちょっぴりイタズラしてくる。
やっぱり戸部くんは雑な性格だ。
その後少しとんで高校生になった。
ぐうぜんにも、いや不運にも同じ高校だ。
私は高校生活にむねをおどらせていたが少しテンションが下がってしまった。
私の高校ライフを守るため、戸部くんと仲直りをしようと考えた。
戸部くんのクラスに行ってみた。感じたことのある鼓動がなった。
すごいスピードだ。戸部くんが教室から出てきた。
戸部くんはあいかわらずだ。
手にはぬい目がほどけたサッカーボール。
あのときから使っているサッカーボールだった。
戸部くんは私をみてこういった。
「このサッカーボールのぬい目、もう直らないんだ。」
体がふるえた。
気がついたら私は夏実と銀木犀の下にいた。とてもきれいだ。
中学2年・説明文の例(文章ママ)
(2024年11月記述)(約200字)
「平家物語」中学2年<筋が通り思考を広げた例>
私はこの物語の中で平家と源氏の言動に大きな違いが表れているのが面白いと思った。
特に与一が、舞う男を射た場面では、両者の行動が正対していて、
この騒動を平家は「遊び事」と、
源氏は「命がけの戦」ととらえていることが感じられる。
現在でも、「情けなし」と思う人が少なからずいる一方で、
「戦争」という概念が残っている部分が興味深い。
私は当時の「あ、射たり。」に相当する考え方は一つの正解だと思うし、
自分がその場にいたらそう感じると思う。
しかし、この先社会が成長していくためには、「戦争」を捨て、
問題を暴力以外の方法で解決することも重要なのではないか。
――――引用ここまで
「星の花の降る頃に……」は2年生も記憶にあるだろう。
1年生の物語は、2年生でもなかなかまねできるものではない。
しかも、中学に入って、初めて400字の作文を書いたのだ。
2年生の批評を、1年生がいきなり書くことはできないだろう。
思考力・生活体験・文章力を積み重ねて、説明・論説文は書けるようになる。