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中学国語指導案・ディベート落第制度は必要だ |
20101204ひとり言:(国語サークルHさんごめんなさい。漢文授業記録はないのです)
授業者 **中 hyoko
1 日時
2004年1月28日(水)4校時
(11:45~12:35)
2 学級
1年1組(31名)
3 生徒の様子
反応も雰囲気も良い。
何をやっても一生懸命やる。
とても授業のしやすいメンバーである。
ただし、学力の個人差は大きい。
雰囲気の良さに安心していると、
細かいことをやらずに済ます、
提出物を出さないままにしてしまう生徒もいる。
4 教材
ディベート「小・中学校に落第制度は必要だ」(話す・聞く力)(書く力)
<教材選択の理由>
※ 国語科の身につけさせる力には
A「基礎的な言語力」B「読む力」
C「書く力」D「話す・聞く力」
の四つがある。
授業での扱いやすさがA~Dの順なので、ついつい授業時間の比率もAが多く、
Dが少ないということになる。
※ したがって、「話す・聞く力」をつけさせる授業は、
年間計画の中で“この時期にこれをやる”とよほどはっきり決めておかないと、
ほとんど手をつけないまま一年間が過ぎてしまう。
※ 今回のディベートは、昨年度と同時期の自主教材である。
教科書には適切な教材も資料もほとんどないため、
年々自主開発したり、国語科の教員同士で情報交換したりしながら
「価値ある教材」をためていくことが必要となる。
5 指導計画(四時間扱い)
①<第一時>ガイダンス。
発言メモ作成。発表準備。
②<第二時>ディベート。生活班対抗。
(A対B)(C対D)
(本時)
③<第三時>ディベート。(E対F)
④<第四時>作文「小・中学校に留年制度は必要か」
6 授業の流れ
第一時
①ディベート資料「学級通信・できない子は落第?」を読み聞かせる。
②賛否を問い、何人かに言わせる。
③「ディベートとは何か・ディベートのルール」を読み聞かせる。
④「ディベート判定用紙」の説明をする。
対抗班の組み合わせと、賛成派・反対派分けをする。
⑤「発言メモ用紙」を書かせる。
書けたら持ってこさせる。
第一時の中でできるだけ全員に持って来させる。
⑥対戦班(二つ)には発表順を決めさせる。
第二時
分 0 5 7 12 15 22 25 30 50 | 教師の動き ●一回戦の対戦班には「発言メモ用紙」 判定班には「判定用紙」を用意させる。 「一回戦。A班とB班は向かい合いなさい。他の班は対戦する班の方に机を向けなさい」 「意見発表タイム。賛成派どうぞ」 「反対派どうぞ。」 ●合わせて5分。 聞きながら反論のためのメモを取らせる。 「シンキングタイム。どちらの班も反論の準備をしなさい。3分間です。どうぞ」 ●判定班には相談の様子も良く見させる。 「反論タイム。今度は交互に一人ずつです。10秒間があいたら発言権がなくなります。 では、賛成派からどうぞ」 「終了です。判定班はどちらの勝ちか相談しなさい。対戦班は下に感想を書きなさい」 「判定班の班長は結果と理由を言ってください」 「判定の結果、※班の勝利です」 ●同様に二回戦を行なう。 ●二回戦終了。 | 生徒の動き ・漢字ドリルテスト 1回戦・25分間 ・移動 ・賛成班が全員発言。 ・反対班が全員発言。 ・反論準備。 ・賛成班・反対班が 交互に一人ずつ発言。 ・4つの班が判定。 ・4人の班長が発表。 2回戦・20分間 |
20101204追記:
本時の指導には必ず「指示」と「発問」を書く。
授業はすべて、「生徒の動き」と「教師の動き」に大別でき
「教師の動き」は、「指示」と「発問」と「説明」により構成される。
「指示・発問」を具体的に記述しない指導案を、何百枚書いても授業は進歩しない。
(まあ、する人もいるでしょうが)
「口に出して言うとおりの」
「指示・発問・説明」
を書かない限り、授業で自分が何をしたいか自分でわからない。
他人にはますますわからない。
わかる「本時の流れ」を書かない限り、他人にアドバイスはもらえない。
自分で反省もできない。
第三時
①第三回戦。
②「発言メモ用紙」と「判定用紙」の書き加え、修正をさせる。
③「判定用紙」のみ回収。
④作文「小・中学校に留年制度は必要か」の見本読み聞かせ。
⑤時間があれば「発言メモ用紙」をもとに、書き始めさせる。
第四時
①作文「小・中学校に留年制度は必要か」全員提出。
7 本時の評価
①「対戦班」の生徒が全員発言できたか。
②発言の内容は、テーマの主旨に合った説得力のあるものだったか。
③ある程度相手の班の内容をふまえて、反論を発表できたか。
④「判定班」は集中して聞いたり、メモしたりできたか。
8 資料<略>
(1)ディベート資料・学級通信
(2)ディベート入門プリント
(3)ディベート判定用紙
(4)発言メモ用紙
(5)発言メモ用紙の記入例(昨年度)
(6)作文例(昨年度)
20101204追記:
国語サークルのかたへ。参考
国語授業案中学「落第制度は必要だ」もご覧下さい。
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