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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学国語指導案・群読台本 中学1年

2010-07-26 19:14:34 | 中高国語など指導案
わかる目次
中学国語指導案・群読台本中学1年「群読を作る授業」
1999年1月30日(土)
◆台本は谷川俊太郎氏詩集から言葉を拾い群読用に編集。

<はじめに>
 ●以下は、中学1年で初めて群読を教える授業である。
 ●中学1年の年明け1月に始めるのがよい。
 ●2年でも3年でも、台本を変えて同じ授業が成立する。
 ●9年間、1年生で失敗した例はない。
 ●国語用に4人班を作っておく。4人で練習しクラス全員で練習やってみる。
  合唱が苦手な生徒でも、群読は熱中する。
 ●2年、3年になれば生徒の工夫がレベルアップする。
  4人で、胸のすく発表を作り出す。 
 ●卒業式のため「群読チーム」を募集する。
  好条件だと中学3年、各クラス5~15人が立候補する。
  自分は最大80人の群読チームを経験した。
  100人集めた教師もいる。

 ●卒業式200人超のの「群読」「合唱」は、
  聞く大人の身体を、ブルブル震わせる。


[1時間目]◆群読とは◆
①●群読とは(説明)
  一人で読んだり、大勢で読んだり、小さく読んだり、大きく読んだり、
  読み方を工夫して、効果を上げる読み方。

②●群読のパターン(見本と説明)
  「群読のパターン」プリントを読んで聞かせる。
  少し、生徒にやらせてみても良いが、長く説明するとだれる。
  サッと流す。

★ 群読の工夫 ★
( )年( )組(        )
 ①ひとりずつ分けて読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
 ②同じ言葉をくり返して強める。リフレイン。
   1 (  ) あめはぼくらを
   2 (  ) あめはぼくらを
   3 ( )( )あめはぼくらをザンザカたたく
 ③分けて読んでから、まとめて読みなおす。
   1 (  ) あめは
   2 (  ) ぼくらを
   3 (  ) ザンザカたたく
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ④だんだんふえる
   1 (  ) あめ
   2 ( )( )あめ
   3 ()()() あめ
 ⑤だんだん減る
   1 ()()() あめ
   2 ( )( )あめ
   3 (  ) あめ
 ⑥言葉を重ねながら追いかけるように読む
   1 (  ) あめは
   2 (  ) あめは
   3 (  ) あめは
   4 ()()() あめはぼくらをザンザカたたく
 ⑦無声音(むせいおん)=ささやき。「あめあめあめ」
 ◎やらせてみるならほめまくり、抵抗をなくす。

③●群読台本A~D(見本)
  台本A~Dを一枚ずつ配る。
  順に読んで聞かせる。
  イメージが伝わるよう明るくテンポよく。
  人数の違いによる強弱も変えて読み聞かせる。
  いかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。

  時間があれば、一つ読み聞かせるたび
  「自分で声に出して一回読みなさい」
  と指示し、感じをつかませるとよい。
  時間がなければ、読み聞かせだけで充分。

④●採点基準の説明(説明)
  はじめのプリントに戻り「次回の授業で班別に発表させる」予告をする。
  「評価のポイント」を読んで説明する。

⑤●その後の指導
  ・班は「4人ひと組」の「国語班」が作ってある。
  ・国語班長が決めてある。

指示「台本AからDのどれを選ぶか、2分間で決めなさい。」
・班隊形にさせる。決まった班から机を戻させ、黒板に記号を書かせる。

指示「選んだ台本を自分で声に出して、1回読んだら立ち上がりなさい。」


指示「立ったまま、2人組で1回ずつ読んで聞かせっこしなさい。」
・読み終わっても立ったまま。
・ほぼ全員が終わったら途中の生徒はやめさせる。

指示「班の4人で、一斉に声をそろえて読んだら座りなさい。」


指示「セリフの分担を決めます。
  読む回数をなるべく公平ににしなさい。
  台本のカッコの中に名前を書き込みます。
  目標は5分以内です。
  全て決まったら、班長は先生を呼びなさい。」
・途中、一度決めた台本でうまく行かないという班は、
 台本を選びなおさせる。
・分担が終わった班から、練習させる。教師はアドバイスに回る。
・できれば、授業終了3分前に机を戻させ、
 班長の立候補やジャンケンで、次回の発表順を決めさせておくとよい。

[2時間目]◆班別発表会◆
  ①採点基準を再び説明する。
  ②自分のセリフにラインマーカーで線を引かせる。
   「全員」や「女子」などであてはまる所も
  ③班隊形にさせる。
  ④班別練習時間。すわったまま。
   聞いてほしい班があれば行ってほめちぎり、どうすれば良いかアドバイス。
   乗っているクラスは、勝手に立ち上がって練習を始める
  ⑤全員に評価用紙を配布。
   「発表順」と「選んだ台本の記号」を書かせる。
   発表前に評価基準を説明すると、やり方がうまくなる。
  ⑥各班発表。
   例えば1分×9班(36人)だと評価記入時間を入れて15分間の予定。
   だが、実際はもっとかかる。
  ⑦教師からの「各班への点数発表と講評」=生徒とずれてもよい。
   「こういうことが、群読では大切だ」
   と示すことによって、学年末の群読発表や卒業式などでの群読につながる。

[3時間目]◆クラス群読練習◆
  ①40人弱のクラスだと「班別発表」がたいてい3時間目までかかる。
  ②クラス群読の台本を配布する。学年によって異なる
  ③見本を聞かせる。
   教師は体育館に響くほどの声を張り、迫力ある読み聞かせをする。
   生徒は驚いて音もないか、拍手するかどちらか。
  ④立候補で、ソロのセリフ担当を決める。
   間違いなく立候補が出る。複数出たらすぐジャンケン
  ⑤机を下げさせる。
   全員を教卓の周りに密集させる。
   教師はイスの上に立つ。
   黒板を背にして、生徒全員を真上から見上げる。

  ⑥「最初に練習する」のは
    「最後の一行の全員のセリフ」である。

   何度か繰り返し、ほめちぎり、
   窓ガラスを震わせる声を出させれば、あとは成功が待っている。


「班別群読」評価用紙[  年生]20 年 月 日
  ( )年( )組(   )
 ◎黙って集中して聞き、成功にも失敗にも大きな拍手を。
 ◎各項目3点満点。合計12点。
   (笑って止まってしまったら、すべて0点)
   (事前に丁寧に予告しておき、本当に0点にする)
   (許すと3年間後悔する)

 ◎自分の班についても、自己評価すること。
 ◎すべての欄を記入したかどうかを、先生は評価します。
★ここは罫線表になる★
 ●テンポ=テンポ良く無駄な間がない
 ●大きさ=大きくはっきりしている
 ●協力 =声がそろっている
 ●感動 =すごくうまい時ボーナス点
 ●合計点=12点満点
 ●ひと言=感想とアドバイス
班 記号 テンポ 大きさ 協力 感動 合計点 ひと言








★ 班別台本(カッコ内は台詞の指定人数)
★ ●印:コメントは備考・実際は表の右端列にある

★ 教師が読み聞かせる。いかに良いイメージを伝え、
  楽しそうだやってみたいという気持ちにさせるかが勝負である。
  読み方を失敗すればあとは厳しい。



群読台本中学1年「山かつぎ」■台本A■
              ●堂々と
1  (1  )  山かつぎ
2  (間)
              ●テンポよく
3  (1  )  あったとさ
4  (1  )  あったとさ
5  (1  )  むかしむかしで
6  (1  )  あったとさ
7  (4  )  だれでも子どもであったとさ
              ●人数ふえていく
8  (1  )  あったとさ
9  (2  )  あったとさ
10 (3  )  お山も子どもで
11 (4  )  あったとさ
12 (4  )  お山も子どもで
13 (間)
14 (1  )  あったとさ
              ●無声音うまくそろえる
15 (2  )  ((うんとこしょ どっこいしょ))
         ((うんとこしょ どっこいしょ))
16 (1  )  やっこらかついで うんとこしょ
              ●息をそろえて
17 (4  )  あったとさあったとさ
         むかしむかしであったとさ
              ●テンポよく
18 (1  )  みんなが
19 (1  )  子どもで
20 (1  )  あったとさ
21 (1  )  笑ってばかり
22 (4  )  おったとさ
              ●スパッと終わる

群読台本中学1年「やだくん」■台本B■
              ●大きくハッキリ
1  (1  )  やだくん
2  (間)
              ●いやそうに
3  (4  )  い~~や~~だ~~~~
              ●無声音
4  (2  )  ((やだやだやだやだ
          やだやだやだやだ))
5  (1  )  やだくんやだやだ
6  (2  )  いやだやだ
              ●テンポよく
7  (1  )  べんきょう
8  (1  )  おつかい
9  (1  )  はやおきも
              ●テンポよく
10 (1  )  やだやだ
11 (2  )  やだやだ
12 (4  )  まっぴらだ
13 (1  )  まいにちやだやだいいどおし
              ●テンポよく
14 (4  )  あさから晩まで
15 (2  )  ねごとにも
16 (1  )  なんでもやだやだ
              ●感じを出す
17 (1  )  あ~~~~
18 (4  )  い・や・だ・
19 (間)
              ●テンポよく
20 (1  )  やだやだやだやだ
21 (4  )  いいすぎて
22 (1  )  いやだと言わないものはない
23 (1  )  やだやだいうのは
              ●そろえて&思い切り
24 (4  )  も~・いーやーだーーー

群読台本中学1年「すっとびとびすけ」■台本C■
              ●堂々と
1  (1  )  すっとびとびすけ
2  (間)
              ●いっきに
3  (2  )  すっとんすっとんすっとんすっとん
4  (1  )  すっとびとびすけ
5  (4  )  すっとんだ!
              ●テンポよく
6  (1  )  すっとんとん
7  (2  )  すっとんとん
8  (1  )  すっとんすっとん
9  (2  )  すっとんとん
              ●つづけて
10 (1  )  ふんどしわすれて
11 (3  )  すっとんとん
              ●つづけて
12 (1  )  とぐちでころんで
13 (3  )  すっとんとん
              ●無声音
14 (2  )  ((すっとんすっとん すっとんすっとん))
              ●つづけて
15 (2  )  すっとびとびすけ              
16 (1  )  すっとんだ
              ●つづけて
17 (2  )  まにあった              
18 (1  )  まにあった
19 (2  )  やっとこすっとこ
20 (1  )  まにあった
21 (4  )  じぶんの そうしき
22 (間)
              ●トントンの間で
              ●思い切り
23 (1  )  ま~に~あった~~

群読台本中学1年「なまけ忍者もうひとりのぼく」■台本D■
                   ●堂々と
1  (1  )  なまけ忍者…もうひとりのぼく
2  (間)
                   ●充分間を取る
                   ●無声音
3  (2  )  ((つけてくれ ちょっとだけ
          つけてくれ ちょっとだけ))
                   ●トントントントン
4  (2  )  ぼくのおへやのすみっこに
                   ●トントントントン
5  (1  )  なまけ忍者がかくれてる
                   ●トントントントン
6  (2  )  ぼくが勉強していると
                   ●トントントントン
7  (1  )  なまけ忍者のひくい声
                   ●無声音
8  (2  )  ((ちょっとテレビをつけてくれ
          つづきマンガを見たいのじゃ))
                   ●だんだん
9  (1  ) なまけ忍者に
                   ●だんだん
10 (1  ) なまけ忍者に
                   ●だんだん
11 (2  ) なまけ忍者にさそわれて
                   ●大きく
12 (4  ) ぼくもテレビを見てしまう
                   ●急に無声音
13 (2  ) ((やめなされやめなされ))
14 (1  ) なまけ忍者がいるかぎり
15 (1  ) なにをやっても
16 (2  ) ぼくはだめ
17 (1  ) なまけ忍者よお願いだ
18 (4  ) はやくどこかへ
                   ●印象的に
19 (2  ) 消ぃえぇてぇくぅれぇ~~~~
20 (間)
                   ●無声音
21 (2  ) ((つけてくれちょっとだけ
          つけてくれちょっとだけ
           つけてくれちょっとだけ
            つけてくれちょっとだけ))

★無理なら21は省略してよい

■中学校1年生クラス群読台本■
★「最初に練習する」のは「最後の28番の全員のセリフ」★
群読台本中学1年「みち」■クラス群読台本■
            ●堂々と力強く
1  (1  ) みち
            ●たっぷり間をとる
2  (間)
            ●トン
3  (1  ) もっと        
            ●トン
4  (2  ) もっと        
            ●トン
5  (2  ) もっと        
            ●トン
6   男   もっと        
            ●トントト
7   全   もっとさきへ     
            ●キッパリと
8  (1  ) たとえ
            ●重々しく
9   全   まいごになっても
            ●イチ、ニの間で
10 (間)              
            ●はっきり
11 (1  ) みち
            ●さわやかに
12 (2  ) それは/ちずにのっていない
            ●言葉はっきり
13  女   ちいさなじゅうじろ
            ●遠くに向かって
14 (2  ) みちのおわったところで
             ●はっきり言う
15 (1  ) ふりかえれば
             ●重ねておいかける
16  女     ふりかえれば
             ●重ねておいかける
17  男       ふりかえれば
            ●遠くに向かって
18 (1  ) みちは
            ●切ってそろえて
19  全   そこから/はじまっている
            ●切ってはっきり
20 (1  ) じゅうじろに/ゆきついた
            ●そろえて
21  男   一年生の
            ●そろえて
22  女   わたしの背中が
            ●区切って
23 (2  ) きのうまでのみちを/せおっている
            ●力強く
24 (1  ) でも/もどりたくない
            ●力強く
25  男   もっとさきへ
            ●力強く
26  女   もっと/もっとさきへ
            ●遠くに向かって
27 (1  ) あの山を/こえてゆきたい
            ●ひびかせて
28  全   たとえ/まいごになっても
★このクラス群読練習が終わった時の、生徒の顔がたまらない。

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