21121104up
高校国語指導案・2012年版永訣の朝音読テスト
試験日10月16日
遅くなったが、今年の高校2年生『永訣の朝』5行音読試験の感想である。
採点基準は、
5行読んだ 5
大きさ 1
はっきり 1
言葉の感じ 1
感動を与える1 合計9点満点
去年も素晴らしかったが、今年は一枚上手のうまさ、気迫だった。
最高得点者の一人には僕もじーんと来た。わずか5行の音読にだ。
当日までの数時間で散々読み練習をさせた。
「四すみの四人立ちなさい。ジャンケンで負けた人から始めます」
最初はグー、ジャンケンポン。
天は見ている。一発で勝負は決まり、Kくんからとなった。
おとなしい2年生の中のペースメーカーの男子である。
「さん、に、いち、はい」
「(読む)」
「9点。拍手」
拍手の練習は、試験の前にしてある。
だから、素晴らしい拍手があふれる。
トップの彼は試験の直前「試合の前より緊張する」と言っていた。
これが面白い。
部活道の緊張は僕も知っているが、ただ5行の詩の音読がそれほど緊張するというのだ。
その彼が、驚くような素晴らしい音読をした。
これでクラスが引っぱり上げられた。
「9点。拍手」
言った途端に、教室は拍手の音であふれそうになった。
甘い採点はしていない。
音読の採点は難しい。
ほとんどの教員が行なわないから、どんな音読が良いかわからない人が多い。
だから、たった5行の詩の音読で瞬時に、個別評定できる人は少ない。
終わったとたん、彼は心臓を右手で押さえて椅子に座り込んだ。
男子が滅多に見せない笑顔だった。
「緊張したか! ほら、みてごらん、K君の顔。いい顔だねえ」
そう言いながら、僕は彼の隣に行き顔を全員の方へ向けた。
同じ緊張感と、達成感が三十数人分くり返された。
満点の9人は6人だった。
いつもの感想用紙が印刷切れだったので、手元の紙切れを親指二本くらいの紙にちぎって配った。
[感想]
1 しんぞうがさけるかと思ったわー
2 きんちょうした。みんなすごかった
3 みんなとても上手でした。
4 思ったより緊張しなかった。みんなすごかったー!
5 もう一回やりたいなー。
6 もう一回読みテストがあるなら、文句なしの9点を出したい。
7 笑わずに言えてよかった…
8 とてもきんちょうしてイメージしてたのより早く言ってしまいました。
9 自分なりの工夫が分かってもらえて良かった。緊張した。
10 声のボリュームは緊張であれが限界。
11 すごくきんちょうしましたが、あるていどうまくできてよかった!
12 8点で悔しかった。
13 きんちょーした 思ったより点よくてよかった
14 読む場所がかぶってる人がいたからそっこーよむばしょかえて、
どんなふうによめばいいか分からなかった。
15 たったの5行だったのにすごく緊張しました。
みんな1人1人工夫してあってすごかったです。
16 なんか思ったように出来なかった。
17 意外、緊張したけど、たのしかった。8点だったけど。
18 みなさんすばらしかったです
19 よみおわるときのホッとするかんじがすごかった
20 9点欲しかった。でもほめられた
21 みんな上手であせっちゃいました。
22 きんちょうで心ゾウがとぶかと思った(笑)
23 皆天才♡
24 9点の人たちの発表は、周りの人たちもうまかったが、それ以上だった。
25 めっちゃきんちょうしました。変な声もでちゃったしい。
感情をこめるとこんなにもちがうんだなっておもった。
(彼女は最後一文字かんでしまい、瞬間、カッ、と言ったのが可愛い。カッ(んじゃった)
26 自信に根拠はいらない いいことばでした。
(試験前に、私は自信がないのでどうしたらいいかという質問に、僕は板書した
「自信に根拠はいらない」そして、言った。
「自分はできると思い込めばそれでよいのだ」)
27 みんないつもちがうかんじの声でうまかった。
28 すごく緊張しましたが、終わったあと、ホッとしました!!
自分の力を発揮できた気がします!
29 全体的に声がハッキリしていた。
30 みんなの聞いてたら、心がジーンってなって感動した。
31 こうやってクラスの人に発表することはなかなかないので面白かった。
かくして、わずか10秒でも緊張は生徒を育てる。
高校国語指導案・2012年版永訣の朝音読テスト
試験日10月16日
遅くなったが、今年の高校2年生『永訣の朝』5行音読試験の感想である。
採点基準は、
5行読んだ 5
大きさ 1
はっきり 1
言葉の感じ 1
感動を与える1 合計9点満点
去年も素晴らしかったが、今年は一枚上手のうまさ、気迫だった。
最高得点者の一人には僕もじーんと来た。わずか5行の音読にだ。
当日までの数時間で散々読み練習をさせた。
「四すみの四人立ちなさい。ジャンケンで負けた人から始めます」
最初はグー、ジャンケンポン。
天は見ている。一発で勝負は決まり、Kくんからとなった。
おとなしい2年生の中のペースメーカーの男子である。
「さん、に、いち、はい」
「(読む)」
「9点。拍手」
拍手の練習は、試験の前にしてある。
だから、素晴らしい拍手があふれる。
トップの彼は試験の直前「試合の前より緊張する」と言っていた。
これが面白い。
部活道の緊張は僕も知っているが、ただ5行の詩の音読がそれほど緊張するというのだ。
その彼が、驚くような素晴らしい音読をした。
これでクラスが引っぱり上げられた。
「9点。拍手」
言った途端に、教室は拍手の音であふれそうになった。
甘い採点はしていない。
音読の採点は難しい。
ほとんどの教員が行なわないから、どんな音読が良いかわからない人が多い。
だから、たった5行の詩の音読で瞬時に、個別評定できる人は少ない。
終わったとたん、彼は心臓を右手で押さえて椅子に座り込んだ。
男子が滅多に見せない笑顔だった。
「緊張したか! ほら、みてごらん、K君の顔。いい顔だねえ」
そう言いながら、僕は彼の隣に行き顔を全員の方へ向けた。
同じ緊張感と、達成感が三十数人分くり返された。
満点の9人は6人だった。
いつもの感想用紙が印刷切れだったので、手元の紙切れを親指二本くらいの紙にちぎって配った。
[感想]
1 しんぞうがさけるかと思ったわー
2 きんちょうした。みんなすごかった
3 みんなとても上手でした。
4 思ったより緊張しなかった。みんなすごかったー!
5 もう一回やりたいなー。
6 もう一回読みテストがあるなら、文句なしの9点を出したい。
7 笑わずに言えてよかった…
8 とてもきんちょうしてイメージしてたのより早く言ってしまいました。
9 自分なりの工夫が分かってもらえて良かった。緊張した。
10 声のボリュームは緊張であれが限界。
11 すごくきんちょうしましたが、あるていどうまくできてよかった!
12 8点で悔しかった。
13 きんちょーした 思ったより点よくてよかった
14 読む場所がかぶってる人がいたからそっこーよむばしょかえて、
どんなふうによめばいいか分からなかった。
15 たったの5行だったのにすごく緊張しました。
みんな1人1人工夫してあってすごかったです。
16 なんか思ったように出来なかった。
17 意外、緊張したけど、たのしかった。8点だったけど。
18 みなさんすばらしかったです
19 よみおわるときのホッとするかんじがすごかった
20 9点欲しかった。でもほめられた
21 みんな上手であせっちゃいました。
22 きんちょうで心ゾウがとぶかと思った(笑)
23 皆天才♡
24 9点の人たちの発表は、周りの人たちもうまかったが、それ以上だった。
25 めっちゃきんちょうしました。変な声もでちゃったしい。
感情をこめるとこんなにもちがうんだなっておもった。
(彼女は最後一文字かんでしまい、瞬間、カッ、と言ったのが可愛い。カッ(んじゃった)
26 自信に根拠はいらない いいことばでした。
(試験前に、私は自信がないのでどうしたらいいかという質問に、僕は板書した
「自信に根拠はいらない」そして、言った。
「自分はできると思い込めばそれでよいのだ」)
27 みんないつもちがうかんじの声でうまかった。
28 すごく緊張しましたが、終わったあと、ホッとしました!!
自分の力を発揮できた気がします!
29 全体的に声がハッキリしていた。
30 みんなの聞いてたら、心がジーンってなって感動した。
31 こうやってクラスの人に発表することはなかなかないので面白かった。
かくして、わずか10秒でも緊張は生徒を育てる。
相変わらずやるねぇ~?
ただ、授業中の演出は結構イケてるはず。
4月の「ぺんぺん草」以来、やっと「授業」になった時間。
半年間下手な予備校講習みたいなことばかりでした。
「授業」という行為ができる様になるのは大変なことです。