ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2020-53 なぜ今、9月入学論なのか

2020年04月29日 | 日記
高校3年生がこのまま休校よりも
「9月入学にして」という署名活動を発端にして各地から反応があったという。
今日の祭日に国会が開催。9月入学を主張していた政党もあった。
また知事会でもそれを求める声があったという。

高校3年生の置かれている立場からその心情はよくわかる。
しかしこのコロナに乗じて9月入学を軽く言う政治家のなんと多いことか。
現実的にはあまりに大きい社会的な変革でありそれこそ唐突である。

日本は法治国家である。学校に関してみれば
憲法、教育基本法、学校教育法などの法律。
そして学校教育法施行令、学校教育法施行規則等が関わって成立している。
準備期間がたった四ヶ月もなく9月実施などあり得ないのだ。
例えば
最も代表的なのは教育基本法の改定である。
戦後の昭和22年に制定された教育基本法が
平成18年に前文、を含めて改定されたのだった。
それには教育現場でも数年かけて議論して国会で12月に改定されたのだった。
そのときの総理も安倍であった。
9月入学式について言えば関連する法律は
学校教育法、そして学校教育法施行規則である。
もし改定するにしても時間をかけて議論し国会で採決となる。

変革を唱えると世間はやるべしと言った空気が蔓延しているのがきになる昨今である。
もっと冷静に、慎重に考えて今やるべきことを考えたい。
今やるべき大事なことは、「どう子ども達に学習権を保障するのか。」ということである。

分散登校しかり、学習プリント配布、子どもの相談など
やるべきことは多い、子どもを巡って
見守って育む姿勢が問われている気がしてならない。


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