ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2012-130 「教育の危機」に直結する「教師の危機」

2012年10月30日 | 日記
前回の続き
五十嵐教授の講演会

今 教師は危機的状況である。それは
① 組合の加入率の低下 
1958年が86% 2012年今や日教組と全教その他合わせて約40%
これでどうして労働組合の意義や役割を子どもに教えられるのか。
 
②先生の管理強化 校長の権限増大、上意下達の体制
 職員会議の形骸化 民主的な討論の場ではなくなり、
 単なる伝達の場と化している状況。

③ 政治による教育の介入
 2次大戦を「日本は悪くない」という立場教科書とそれを採用する自治体。
 「君が代」口ぱく調査

④先生の危機
 非正規教員の増大。
 公立の20% 私立は36%が非正規。

そして何より大きいのは自主性を持たない考えない
指示待ち人間の増大の弊害を指摘していた。

大変、論理的で明解は頭脳の持ち主の教授である。続く
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2012-129 今、教育で何がおきているのか

2012年10月29日 | 日記
 28日、岩手大テクノホールにて
法政大の五十嵐仁教授の講演会があった。

今、大阪では
1、学力向上が迫られている
 全国でもワーストだからだ。
 そのバックには生活保護が全国最多。学力と貧困は相関関係。
それにいらだつ橋下。「教育とは2万%命令です。」
と言い切る教育観の貧困さ。

なぜ橋下旋風を生みだしたか

キャラとテレビの功罪を指摘する。
また瞬間芸といえる短い応答。
大阪という土地柄。
そして貧困化の増大と社会的意識の変化。
自分たちより恵まれた人を引きずり下ろす(うっぷん晴らし」内橋克人。
その標的が公務員や教員というわけだ

またかくれた影響が大きいツイッター
彼のツイッターは約60万人らしい。
ドラマを見ているような劇場政治による幻惑で人気を得てきたと分析。
しかしピークは9月と教授。
(続く)


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2012-128 「公平・平等・納得」 人事異動の教育長交渉

2012年10月25日 | 日記
24日の夕方、
2012年度末人事異動の地教委の人事交渉。
要望書「公平・平等・納得」の人事を行ってほしいことを伝えた。

岩手は四国4県に匹敵。
そこでいわゆる広域人事である。
そこでうみだされたのがブロック単位の異動
盛岡事務所管内はDEFブロックに該当。

しかしいろいろ課題もあった。
管理職の対応の仕方では無理に書かされている事例もあった。
現地に勤務して18年に満たないのは書かなくてもいいのに書かされたりetc。
中学校に関しては同教科乃担当が配置される等

岩手の教師にとって人事は生活根拠地が変わる重大な問題なのである。
誠心誠意こめて説明をしてきた。

次回は具体的な交渉に入る。


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2012-127 補充での半日。愛くるしい2年生。

2012年10月25日 | 日記
10月24日地区の音楽会のため
補充で午前中、2年の学級に入った。
ビリーブを歌っていたので手話の紹介をした。
そして、テストのあと絵本の読み聞かせ「魔女のー」
あらすじが、くりかえしが多くてわかりやすくおもしろいのを選んだ。
小さい子には夢のある話を与えたい。
予想通りのってきた。もっとというので、齋藤隆介の「三っこ」を。

そして4時間目、体育。隣の学級とマラソン大会にむけての練習。
4周の800m。男子と一緒に走った。軽く1周目。
しかし4周目になると足が重いというよりのどが痛くなった。

内心10位くらいには入ると思っていたが、
結果は34人中13位。タイムは4分強。
たかが2年生と見くびってのが・・。

それでも、「先生速かったね。」と。
なんとも愛くるしい2年生である。




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2012-126 学習指導要領と復興教育

2012年10月22日 | 日記
 9月21日、岩教組の教育課程・学力・総合分科会の中間学習会を実施。
講師は岩大のT教授であった。
 11月の県教研に向けての組織委員の学習が主の目的である。
T教授は復興教育に関しては最も近い人物である。

岩手県では今年の2月に1冊の復興教育の冊子を発行している。
しかしこれがあまり評判がよくないという。
なぜか あまりに細部にわたり細かすぎて読む時間がない代物。
来年、そこでこれをベースにリーフレット型を計画していると。

そういえば2月のセンター発表にてこの復興教育の冊子が配られていた。
被災にあったにも関わらず本県の最優先は学力が1番のテーマであり
多少違和感を感じたものだった。

さて最近の教育問題に関しての学習では
総合的な学習の位置付けが学力に貢献されているかで左右されているとみる。

政財界では、総合ーがそこで育てられる資質はまさに生きる力であると。
しかし、中学校・高校はキャリア教育と称して、
進路指導に化けているのではないかということであった。


8枚に及ぶ資料、内容の濃い時間であった。
これらの学んだ内容を今後の
教育課程・学力・総合の分科会の基調提案に反映させていきたい。
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