ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-74 3月末に石割桜が開花

2023年03月31日 | 日記
いよいよ大リーグ開幕、
エンジェルの開幕投手の大谷選手、力投がむくわれなくて残念でした。

桜開花。まだ3月末だというのに盛岡の石割桜が開花したとのニュース。
樹齢350年以上とされる地方裁判所前の桜だ。
10日ぐらい早いらしい。
浅田次郎作の「壬生義士伝」では主人公の吉村が
「盛岡の桜は石を割って咲く、こぶしは北さおいても咲く。」
藩校の子ども達へ、どんな厳しい環境でも懸命にいきて
「おまえたちも立派な花を咲かせよ」と語っている。

さて年度末は別れの時でもある。
この半年、一緒に泳いでいたひとりの女子高生が進学のため今日上京した。
あの防衛大学校へ。
スイム遠泳7キロと50m平泳ぎ1分を目指して、学校帰りに泳いでいた。
ラストの日、彼女と50mのレースをした。
最初の25mはこちらが速かった。ターンして彼女が少しリード。
それを横目にみて力んでしまった。そのままの差でゴール。
彼女は1分1秒、自分はひとかき遅かった。
でも、彼女にとって自信になったようだ。ベスト記録なのだから。
あと1秒なら、向こうでクリアできる数字になった。
頑張れ、高校生。




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2023-73 百の診療所より1本の用水路を

2023年03月30日 | 日記
医師、故中村哲さんが亡くなって3年と4か月、
今日、その35年の現地活動の軌跡のドキュメンタリー映画
「荒野に希望の灯をともす」の上映会があった。
1,946年生まれ、1984年にパキスタンとアフガニスタン国境沿いの
ペシャワールに赴任。
始めはハンセン病患者の治療が主であった。訪れる患者は数年、自宅で療養、
どうにもならなくなり駆けつける重症患者。
食糧支援をしながら無医村の地区に診療所建設。ペシャワール会を設立。
しかし、2000年ぐらいからアフガンは酷い干ばつに見舞われ、食料不足に陥る。
医師の中村さんは独学で土木技術を学び
そこで2003年から用水路の整備や農地の再生に取り組む。

これまでにかんがいが行われた地域は1万6000ha。
岩手県の水田の10分の1の広さなのだ。
その間、アフガン戦争があった。
当時、中村医師は国会で証言したのは武器や自衛隊はいらない。
何より人道支援だ。と訴えた。
彼は次男を10歳で難病の病気で亡くしていた。
その間も日本各地で支援を訴え続けていたのだった。
そして多くのアフガン人を救ったのだ。救った命65万人。

しかし、干ばつの備えを何故アフガンでは国として対策をとらなかっただろう。
多くの国民が苦しんでいるのだ。大々的に工事を進めれば、最も効率的に出来るのではないか
と疑問がわいてきた。飢えに苦しんでいるは多くの国民なのだから。

爆撃機が空を飛んでいるのをみながら用水路建設。
「彼らは殺すために空を飛び、我々はいきるために地面を掘る。」と。
享年73歳。実に大事な方を失ってしまった。
人類にとって、いつまでも最も生きていて欲しい方を失ってしまったのだ。






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2023-72 続公演成功「朗読劇あの日から」

2023年03月28日 | 日記
ここ数日で春の雪解け時に見える岩手山の頂上の残雪の「わし型」が
再び雪にすっぽり覆われてしまった。

この公演に来場して下さり、チョコやクッキーやチーズケーキ等、頂いた知人にお礼の電話をかけた。
終わった直後は慌ただしくて十分に話せなかったのだ。
Kさんから、「声がよく通って聞こえたと、ストーリーもよくわかったよ。いつから練習していたの?」と。
この「さるの湯」メンバーは皆さん、しっかりと声出しが出来ていた。
(前作のメンバーは声が通らずピンマイクを使用していたのだった。)
Fさんからは「意外な展開だった。もう一度本を読んで確かめたくなった」と。
Tさんから上手かった。「あの世と、この世」の入り口があの「さるの湯」と作品に浸っていた感想が。
それを聞いて、もしかして「さるの湯」っていう題は「猿の湯「ではなくて現生から決別する「去るの湯」を
表示しているのかなとふっと作者の高橋克彦さんの問いかけのような気がしてきたのだった。
まだ数人と連絡が付かなかったので後日あった時に尋ねよう。

この公演が終わった直後に演出家と「あの日から」の本を編集出版した道又氏とのトークがあった。
道又さん曰く、岩手県生まれの12名の作家が東日本大震災をテーマに書いた短編小説集「あの日から」
高橋克彦さん、柏葉幸子さん、大村ゆきみさん、斎藤純さん、平谷美樹さん、松田十刻さん、等々。
柚月裕子さんにもお願いしてたのでしたが、震災で宮古に住んでいた両親を亡くし実家も流され、
まだ震災を整理して受けとめらず、書けないと辞退されたということを明かしていました。
多くの作家が震災でしばらく書けなかった状態だったと。それでもその後、
孤狼の血、盤上の向日葵など次々とベストセラー作品を書いているのですから凄い作家です。
出版社は少しでも地元の還元になればと、仙台で被災された小さな出版社にお願いしたとのこと。

 今回の朗読劇の公募に集まった学生さんから80代までの11人は朗読劇という形を楽しみながらも
切磋琢磨という言葉が似合う場でもあったと、演出家の評でした。
舞台で支えて下さった演出、照明、音響等々のスタッフの皆様、2か月のご指導有難うございました。
おかげで素敵な経験をさせて頂きました。



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2023-71 朗読劇あの日から 公演成功

2023年03月26日 | 日記
昨日はゲネプロ。
出入りがスムーズにいくことを確認しながら
照明ライトの点灯、そして暗くて移動しにくい箇所は
蓄光テープをはったりしてスムーズにできるようにしたりして本番に向けて準備した。

そしてついに公演本番当日になった。
今日はあいにくの雨。傘を差してきたせいか濡れて会場に3時間前に到着。
めいめい声出しをしながらセリフ等チェック。
12時に用意された弁当で昼食。
しかし、プロの方は取らなかった。なぜかというと、食事した後は声がだしにくくなるんだとか。
エッ、でもいつもの習慣で完食してしまった。
そして最後の打ち合わせ。舞台へ上がって最終チェック。
1時30分開場。続々と入場してきた。
開演5分前、担当者からの挨拶
いよいよ開演だ。舞台裏で待機。出番は3,4場面だった。
待っている間、妙に喉が渇いた。今まで練習ではない初めての感覚だった。
今日は弁当の他に舞台裏で呑むペットボトル1本が用意されたいた。
水で喉を潤して出番を待った。緊張して喉が渇いていたのだ。
ついに出番がきた。ステージに上がって前を見たがライトで観客の顔がよくみえない。
滑り出しの声は通っていた。スムーズに語ることができた。
そして場面転換。次は「さるの湯」の湯守りの老人役だ。
実はこの話の中で唯一の生存しているものがこの老人なのだ。
ラストのモノローグ。これはプロの役者が告白するシーン。
初めてこの話をきいてる観客は驚きを隠せないだろう。
誰もが想像しなかった結末なのだから。・・

1時間弱の朗読劇が終了して配役紹介。
舞台がはけて、帰る観客から凄くよかったとの声が沢山寄せられた。
こんな朗読劇だったとはと。想いも寄らなかったと。知人から。
直ぐに片付け作業もあり、後でゆっくり感想をお聞きしよう。・・

2か月練習して迎えた本番、演劇の世界を知った楽しい時間だった。






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2023-70 ある判決

2023年03月25日 | 日記
WBC夢のような対決、楽しいワクワクした時間でした。
MVPは大谷。あの気迫あふれるプレー
栗山監督は
「このような緊迫したプレッシャーの中でプレーし、勝ちたかったんだろうな」
と勝ち星に恵まれなかった大リーグエンジェルの日々の鬱積を払拭して楽しかったんだろうと。
そして栗山監督の選手を信頼する姿勢が優勝を導いた手腕として評価されている。
「こんな上司」NO1に上がるかもしれない。
瞬間視聴率46パーセントとか。大谷の地元、わが県では更に10パーセント上回ったと。

さて昨日、注目された1つの判決。
ベトナム人のリンさん。24才。2,018年に熊本へ技能実習生で来日。
2年後に、交際相手との子どもを妊娠。
2020年妊娠がわかると強制帰国されることを恐れて誰にも打ち明けず、11月出産、死産だった。
段ボールにいれ、タオルを巻いて子どもへの謝罪の手紙。
その3か日、死体遺棄容疑で逮捕。
21年、7月、熊本地裁、懲役8か月、執行猶予3年
22年1月、福岡高裁懲役3か月、執行猶予2年
23年、3月、最高裁、無罪判決。 2年4か月で無罪判決だった。
無罪判決を求める署名日本、ベトナムから9万筆。
刑罰より、相談でき安心して出産できる社会に変わって欲しいとリンさん。

これをきに、実習生への社会的環境・待遇も改善したほしいものだ。




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