ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2025-45 くまはいるの?

2025年03月10日 | 日記

11日ぶりの大船渡山林火災鎮圧宣言。ようやく避難生活終えてホット安堵したことでしょう。
今回の災害にあわれた皆様には心からお見舞い申し上げます。

わたし、殺しました、産みたての赤ちゃんを。4人の女たちの運命だいま、動きだす。

デビュー18年著者最高傑作。という帯に手がのびてしまった。

作者は木村紅美。盛岡市出身の49才 中堅の作家である。

1時間読んだ。なかなか難しく重いのだ。どろどろしている。

これも震災後の女性の生き様がえがかれているのだが・・・

純文学とサスペンス物の違いなのか。どうにか最後まで読み切った。

作者を交えたトークがあの話題のブックナード書店で行われた。

作者の作風。プロットはなし。とにかくかきまくる。

珍しい書き方だ。だから最後のエンディングは変わってしまうことも。

感性の鋭いひとなのか。

くまとは?何を象徴しているの?とたずねてみたら

自然の中で生きるとの回答。

なかなか奥行きのある作品と感じた。

 

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2025-44 「逃亡者は北へ向かう」を読んで

2025年03月08日 | 日記
岩手県出身のゆづき裕子さん56才のサイン会が某書店であった。
彼女の作品はサスペンス物、推理小説等、スッと入れて読みやすい。
最新作「逃亡者は北へ向かう」
釜石出身の彼女の作品、あの震災で親が犠牲に。その震災になかなか向き合うことが
つらく、重くてできないでいたと。
新作ではこれまで封印していた震災を細かく描写している。
舞台は福島のあるまち。いわき市?勝手に読み手が想像してしまう。
そこで働く一人の若者。彼の両親は離婚。母親は早く亡くなり、祖父も亡くなり天涯孤独。
父はどこかにいるのだが消息不明。
そんな彼は正社員に翌月昇格。嫌な同僚に誘われ、飲み屋でけんか騒動に巻き込まれてしまう。
そして不本意ながら人を傷つけてしまう。その直後、震災が起きる。
それから逃亡者に・・・
なぜ北へ向かったのか。
そして結末は。
分厚い単庫本、1時間半で一気に読んだ。サイン会で直接聞きたいことがあった。
「なぜあの結末を選択したのか。」
「彼はようやく理解し、幸せにひたったのだ。」
と作者は答えたのだった。・・・
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2025-43県内のゴミ焼却炉建設事情

2025年03月05日 | 日記
ゴミ焼却炉が老朽化している。
そこで持ちあがったのがゴミ処理広域化である。
県内のゴミ焼却炉は6ブロック。
その内の盛岡周辺のゴミ処理広域化問題を考える会が数年前に発足。
なぜごみ広域化計画が進められたか
・人口減少、財政規模の縮小、ゴミ焼却炉の老朽化
自治体単独では財政的に難しく8市町村からのゴミを1か所に建設した方が安い。
・ダイオキシン対策・広域化は補助金対象等々。が上げられる
それに対して
広域化しなくても補助金はおりる・ダイオキシン対策もできる
県内では6ブロック中、中部、沿岸中部 沿岸南部が稼働中
県北ブロックはh28解散、県南は収集運搬費用が増え非効率ということで進まず。

4年前のR3年3月 行政では8市町村の首長で話し合い盛岡IC近くを選定。
計画では
ここのBブロックは最も広く奈良県に匹敵。
大幅な人口減少で今後過大な焼却炉になりかねないと懸念している。
7年後の2032年稼働 人口45000人減少 2045年10万4000人減少
八幡平市、葛巻町、岩手町は50パーセント減少の見込み。。ゴミ減量、資源化に逆効。

焼却炉規模は
初め、1日500トン その後,
様々な意見を取り入れ438トン さらに378トンに修正している。 広さは7ha規模
*滝沢の焼却炉 100トン 松園、400トン 11haである。
ここのBブロックは最も広く奈良県に匹敵。
そのため途中に中継点を設け小さな収集車から大型に積み替え。1日578台の見込み。
交通渋滞、環境悪化 燃料費の費用増が懸念されている。
このような状況であるがあまり市民に浸透されてきていない。

市ではパブリックコメントとして意見を募集中である。
期間は3月1日~3月24日(月)必着
宛先 020-8531盛岡広域環境組合 郵送 or持参
TEL 019-681-0754 fax 623-5553も可
主な内容 施設の規模 環境への配慮 利用の仕方 温熱の利用の仕方等々。
関心のある方意見を反映させませんか。様式は自由なそうです。
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2025-42 ちひろの孫が祖母を語る

2025年03月05日 | 日記
3.8国際女性デ一集会が一足早い先日、教育会館で開催された。参加者は120名
講師は絵本作家の松本春野さん。41才。祖母が画家の岩崎ちひろさんである。
教育出版の道徳の表紙や絵本の著書は20冊を超える。「バスが来ましたよ」で多数受賞する。
その春野さんは実家である練馬の美術館で育ったと。

孫の春野さんの感じたちひろ祖母を語ってくれた。
ちひろは安曇野で1918年生まれる。一昨年103歳で亡くなった私の母より2つ上である。
1932年東京、現三田高校で画家を目指す。
1939年20歳で結婚するが性格が合わず1941年夫は赴任先の大連で自死する。
人の言うことを聞いて流れに身をおく生き方から終戦後、上京し絵と結婚すると自立した画家を目指す。
1947年28歳 お母さんの話で文部大臣賞
1950年7歳下の弁護士を目指している松本善明氏と再婚。
その時の結婚の誓い。
芸術家としての妻の立場を尊重する、家庭内の仕事の分担等々。
当時珍しいフェミニストの誓いの内容だった。
ちひろは赤ちゃんやこどもの絵などでは右にでるものがいないといわれる。
黒い瞳と水彩絵の具で描く柔らかく澄み切ったそして独特な色調が特徴である。
1974年肝臓がんで56歳で亡くなる。
最後の作品が前年に描かれたのが「戦火のの中の子どもたち」
一見、甘くて可愛らしいという人もいれば怖いと受け止める人もいる。
外していけないポイントはまぶたの目だ。モリモリと右上がりで描かれている。
息を止めて一気に描く。抑制された表情。きゃしゃな体の中で人間の尊厳が表れている。
今までの作風との違いを端的に表してくれた。

ちひろは明暗の中で明るい方を選択してきた。上野千鶴子さんは
「この世にあって、無垢と純真さをみようとしたのであり、
それは彼女の意思であり選択であると感じる」と評している。

ちひろは「こどもの頃は苦労がなくて良かった。とは思わない。
自分の力でこの世を渡り大人になったのだ。なんで昔に戻りましょう。」と語っている。
子どもの幸せと平和を願い続けたちひろ。その孫の春野さん。
やはり絵にはちひろを思わせるようなこどもの絵が描かれている。
絵本の日常のくらしの中に、女性だけでなく男性も織り込むようにしていると。
無意識の中の性別の分業をなくすように心掛け、絵本からジェンダー平等を発信したいと
語っていたのが印象的だった。現役の頃に練馬や安曇野のちひろ美術館を訪れ
ちひろファンとしてはしっかり孫にちひろの思いが受け継がれているように感じた講演だった。








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2025-41 久しぶりの農作業

2025年03月04日 | 日記
大船渡の山林火災、発生から6か目。まだまだ延焼中。
ついに2,100haまでに広がってしまった。県内自治体の応援が本格化している。
明日の雪予報で鎮圧してくれればいいのだが・・・
被災者の中にはあの津波で高台に住居を建築、ダブル被災にあった方々も多いという。
何ともやり切れない思いだ。

ここ数日の陽気で、田畑も雪解け。久しぶりに土が顔をだした。
2月にやりたかったタマネギの追肥を終えた。
秋に種まきした、ほうれん草やスナップエンドウもしっかり育っていた。

そして今日で白菜の出荷が最終日。
倉庫に中に山積みしたコンテナの白菜が空っぽになったのだ。
ようやく終わった。
2,500個の白菜、5か月の長かった日々だった。
これから午前中少しはゆっくりできる日々が続く。
先ずは昨日インストールしたばかりの弥生会計。
これを使いこなせるようになることがもっぱらの優先事項だ。

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