ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2020-54 fukushima50をみて

2020年04月30日 | 日記
映画館が閉館前に観たのが「福島50」だ。
福島第1原発に残り続けた名もなき人たちを海外メデイアはfukushima50
と呼んだ。

2011年3月11日福島第一原発を襲う史上最大の危機。
原発内で戦い続けた50人の作業員達。
何が起きていたのか。

吉田昌郎所長役に渡辺謙。中央制御室での伊崎役が佐藤浩市。
総理役が佐野史郎、東電社長役が堀内正美、平田満、吉岡秀雄、火野正平、安田成美、小野了等
豪華キャスト。
原発内の原子炉の制御に奔走する。
しかし、その甲斐なくメルトダウンを防ぐにはベントしか残された方法はない。
作業員達が体を張って挑む手作業。死を覚悟しながら決死の行動に出る。

結果が分かっているだけに観ていてつらかった。
亡くなった吉田所長の人間味あふれた姿。それに対比される東電と政治家たち。

オリンピック誘致の際、福島第一原発はコントロールされていると見栄を張ったのは
記憶に新しい。

ふるさとを思う原発に従事した作業員達の生き様が見事に映し出されていた。




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2020-53 なぜ今、9月入学論なのか

2020年04月29日 | 日記
高校3年生がこのまま休校よりも
「9月入学にして」という署名活動を発端にして各地から反応があったという。
今日の祭日に国会が開催。9月入学を主張していた政党もあった。
また知事会でもそれを求める声があったという。

高校3年生の置かれている立場からその心情はよくわかる。
しかしこのコロナに乗じて9月入学を軽く言う政治家のなんと多いことか。
現実的にはあまりに大きい社会的な変革でありそれこそ唐突である。

日本は法治国家である。学校に関してみれば
憲法、教育基本法、学校教育法などの法律。
そして学校教育法施行令、学校教育法施行規則等が関わって成立している。
準備期間がたった四ヶ月もなく9月実施などあり得ないのだ。
例えば
最も代表的なのは教育基本法の改定である。
戦後の昭和22年に制定された教育基本法が
平成18年に前文、を含めて改定されたのだった。
それには教育現場でも数年かけて議論して国会で12月に改定されたのだった。
そのときの総理も安倍であった。
9月入学式について言えば関連する法律は
学校教育法、そして学校教育法施行規則である。
もし改定するにしても時間をかけて議論し国会で採決となる。

変革を唱えると世間はやるべしと言った空気が蔓延しているのがきになる昨今である。
もっと冷静に、慎重に考えて今やるべきことを考えたい。
今やるべき大事なことは、「どう子ども達に学習権を保障するのか。」ということである。

分散登校しかり、学習プリント配布、子どもの相談など
やるべきことは多い、子どもを巡って
見守って育む姿勢が問われている気がしてならない。


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2020-52 これから連休12日

2020年04月24日 | 日記
明日から当地もコロナ自粛で5月6日までいろいろな施設が閉館制限される。
連休12日間。いわゆるステイ・ホームとよびかけられているようだ。
桜は満開、見頃であるのに。

図書館、スポーツジム。公民館等の公共施設等の閉館

今日は所属する会の7月の東北大会が1年延期、
併せて支部の交流・親睦会も中止の連絡が入った。
合唱の練習も5月も中止。

健康維持の水泳も一時中断になった。
練習再開するまで12日間、どれだけ今の泳力を維持できているのだろうか。

ちなみに今日の記録。
面白いことにバック25mバタ足が10秒速くなっていたのだ。
今ではクロールのバタ足と同じくらいだ。
なぜ?
足の力の抜き方、と体幹のせいか。徐々に姿勢がフラットになってきたのが要因だ。
力みがなくなってきたのだ。一コメが楽になった。
課題は平泳ぎだ。
キック力と腕のコンビネーション。前傾姿勢が呼吸で崩れてしまい、
勢いよく前に進まない。もっと伸びて進めるはずなのだが。・・

この連休は・・
とりあえず、畑作りに精をだす予定である。晴れたらの話であるのだが。





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2020-51 国民一人10万給付に100歳間近の母のコメント

2020年04月20日 | 日記
新型コロナウイルスの自粛影響の補償で
減収世帯へ30万が17日に全国緊急宣言とセットで
一人あたり10万円給付に変更した。
野党、自民党から公明党まで要望が通った形だ。

大正生まれの母は昨日で99歳と7ヶ月になった。
昔のことは覚えているが
最近のことは何回言ってもよく分からなくなっている部分認知だ。
耳も遠いが目だけはいい。歩くのはよろめいているが
どうにか自力でまだ歩ける。

そんな母に今回の新型コロナウイルスの怖さを伝えた。
マスクが手放せないこと。手洗いの必要性など。
そして国民一人あたり10万円の給付をするとのことを。
ただし法案が成立する5月まで生きていないと、というと苦笑いをしていた。
これについてどう思う?と尋ねたら
一瞬黙ってから
「あまりよくないと思う」と。
意外な返答だった。誰もが歓迎していたからだ。
どうしてと聞くと
「だってお金をもらうということは働いてもらうこと。
働かないでもらうなんていいことじゃないよ。」きっぱり。

働いて稼ぐ代償としてお金が給付されるのだという考えだった。

大正生まれの母親の生き方を教えられた感じがした。



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2020-50 新作映画「子どもたちをよろしく」

2020年04月20日 | 日記
全国で未感染地域は岩手県のみとなって10日目になった。

数日前に、元文科相事務次官の前川喜平×元文科相の寺脇研
企画の話題作を鑑賞した。

社会の歪みをクローズアップしており重い映画だ。

東京にほど近い北関東のとある町という設定。(ロケ地は加須)
4人家族。父親と中学2年の息子。と母親と高校生の娘、子連れ再婚だ。
数年前に再婚している。一軒家。
父親は酒に酔うと家族に暴力を振るう。
血のつながらない娘には性暴力。
母はなすすべがなく傍観。他人依存症、とキッチンドリンカー。
この現状に娘は反骨してデリヘルに務める。
隣のアパートに住む父子家庭。息子と同級生。父はギャンブル依存症。
数年前に母親に逃げられる。
息子はこの同級生を毎日のようにいじめている4人グループの一員。

ラストの結末は悲惨だ。
生活が維持できなくなりもがく父親。おいていかれるその息子。
かたやデリヘルの娘とその家族の父親は、・・家族崩壊
いじめは発端であるのだが、中心は家族のあり方だ。
いじめ自殺により、いじめ訴訟と展開していく。

企画者の2人は何を訴えているのだろう。
今を生きる子どもたちの歪みを深く掘り下げ考えてほしいと言うことか。
夢が見いだせない今の現実を見せつけられた。




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