ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-15 震災10周年祈念公演オペラ「走れメロス」

2021年02月10日 | 日記
あの震災から9年11ヶ月。
地元のオペラ団体による祈念公演が県民会館であった。
内容は宮澤賢治の作品から
雨ニモマケズ・岩手軽便鉄道の1月・英傑の朝
そしてオペラ「走れメロス」というかつて教育現場でよく題材にしていた作品ばかりだった。

どのように演出するのか、歌のプロ集団の発表に興味があった。
雨ニモ・・は男女で分けて歌っていた。群読と共通している表現法である。
岩手・・・はテンポ良く、そして永訣の朝は聞かせところがいっぱいで
女性のソプラノの高音が高く凄いのだが
楽器の演奏にかき消され、言葉がはっきり伝わってこなかったのが残念だった。

走れメロスは
さすがに聞かせところ満載で感動的であった。
音響的な演奏なので言葉としてはっきり伝わってきた。
約二時間ものであったが、大変参考になった、演出と内容であった。

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2021-14 森発言から見える女性参政権後進国

2021年02月09日 | 日記
なぜ森発言に対して
政治・行政のトップは寛容なのか。とにかく失言として謝罪すればすんだで終わろうとしている。
世界の対応はこれではすまない。この違いはなんであろうか。

日本は女性の参政権は戦後の1946年である。
それまでは家父長制の中で生きていたわけである。
これより半世紀早く世界初でニュージーランドは参政権を獲得している。
イギリスでは産業革命後、参政権運動が起こる。
その映画「未来を花束にして」が一昨年上映された。
洗濯屋の女性、工員、様々な階級の女性達が警察にあるときは投獄されたり、
様々な困難に立ち向かいながら参政権運動を広げ勝ち取っていくストーリであった。多い人は一五回も投獄されていたのだった。
困難に立ち向かいながら自らの手で勝ち取っていく。
日本は与えられた産物。これらの意識の違いが人権感覚に反映されているのではないだろうか。

しかし、今は情報社会。
簡単にこの問題が片づくわけがないとは思えない。
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2021-13 国会答弁と森発言

2021年02月08日 | 日記
1月の支持率が発表された。
内閣支持率が39パーセント、不支持率が46パーセントと拡大。
2月に入っての国会中継。菅総理の息子の接待問題という新たなスキャンダルが発覚。
それに対して総理は別人格という答弁。
そのとき発した言葉が電話で捜査に協力するよう申し上げた。という言葉遣い。?
なぜ謙譲語で言うのか。また自民党の夜の飲食について
素直に反省したい。と。これも普通は率直に反省、というのではないか、と疑問を感じた次第。

次に先週の東京五輪の組織委員会の会長の森発言。
女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかる・・。
ラグビー協会で稲沢さんが自分のことだと勇気ある発言が新聞に載っていた。
「役員に女性がほとんどいなく女性の立場から疑問に感じたことを発言したまで。」と。

森さんは何が悪いのか、分かっていないのはその後の謝罪会見で明らかになってしまった。
国際世論はこれに猛反発。
日本、東京オリンピックのイメージダウンも甚だしい。
それに対して、女性である東京知事や橋本五輪大臣も、組織委員会も形だけの抗議の姿勢を
示したに過ぎない。全うに答えるなら辞任させるべきである。
重鎮だから。回りは何もできないのだ。

物事の本質を軽く見過ぎている。




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2021-12  文化座のシャボン玉

2021年02月05日 | 日記
今週は50センチの積雪、昨日は15センチ
そしてマイナス10度から最高気温も上がらず真冬日の日々が続いた一週間。
この寒い夜、ほっこりした文化座の公演を観劇。

内容は今の社会を反映しているものだった。
親の愛を受けずに放任されアル中の父、殴られながら育つ。
非行を重ね、アパートも追われ生きるためにひったくりや強盗傷害などを犯し
逃亡生活を続けている青年いずみ。
宮崎県の平家の落人伝説がある辺境の山の中で怪我をした老婆との出会い。
その小さな一軒家でいずみと老婆の共同生活が始まる。
何にも自信のないいずみ。90才をこえてもおおらかで生き生きと働く老婆。
初めて人間との交流を味わう。
俺はシャボン玉、たださまよいながら生きている。
何かに触れるとこわれてしまうシャボン玉。さわると消えるシャボン玉だ。
という青年いずみ。
それがおおらかな老婆、大自然の中、再生し、自我に目覚め、
自分の犯した罪を償うために自首をする。
そして三年後、再びその村を訪れ、人生のやり直しをし、生きていくと
いうストーリー。

人生の再生をテーマにしたこの文化座のシャボン玉。。
今の生きづらい社会を象徴している意味ある演劇内容だった。
佐々木愛の老婆が見事であった。








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