ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-17 多くの人に伝えたい「岬のマヨイガ」

2021年02月23日 | 日記
本県出身の柏葉幸子原作、児童文学の「岬のマヨイガ」
これは震災作品である。
それを舞台化し、主演竹下景子、そして10数名の役者さんの熱量のある
演劇であった。
マヨイガとは「迷い家」で民話のふるさと、遠野に伝わる
マヨイガに泊まると誰もが幸せになるという伝えがあるという。(作品の中で)
この作品はただの震災作品とは違う。
今の社会を凝縮しているのだ。
3,11のあの時、三陸に偶然居合わせた東京からきた小学生の女の子と離婚を決意した女性。
実はその女の子は両親を交通事故で亡くし、叔父に引き取られるという設定。
また女性はDVから逃れ逃避行している。
それが震災で避難。その場にたまたま居合わせた老女と一緒に現地に住み続けるのだった。
震災のショックで声がでなくなった女の子。
また老女は別次元のモノと交流ができる力を秘めている。
いわゆるファンタジイの作品。だからこそ演劇が難しいものをどう演出するかも見物であった。
震災で誰もが深い悲しみを背負っている地域の人たち。
その心につけいる妖怪のウミヘビとアガメ。
見所満載。見ていていやがおうにも被災者の悲しみ、苦しみが伝わってくる。
一口に言うとその地域の再生と人間の再生を描いている。

今月末に放映されるそうだ。是非視聴を。
多くの人に伝えたい感動的な作品である。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする