ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-12  文化座のシャボン玉

2021年02月05日 | 日記
今週は50センチの積雪、昨日は15センチ
そしてマイナス10度から最高気温も上がらず真冬日の日々が続いた一週間。
この寒い夜、ほっこりした文化座の公演を観劇。

内容は今の社会を反映しているものだった。
親の愛を受けずに放任されアル中の父、殴られながら育つ。
非行を重ね、アパートも追われ生きるためにひったくりや強盗傷害などを犯し
逃亡生活を続けている青年いずみ。
宮崎県の平家の落人伝説がある辺境の山の中で怪我をした老婆との出会い。
その小さな一軒家でいずみと老婆の共同生活が始まる。
何にも自信のないいずみ。90才をこえてもおおらかで生き生きと働く老婆。
初めて人間との交流を味わう。
俺はシャボン玉、たださまよいながら生きている。
何かに触れるとこわれてしまうシャボン玉。さわると消えるシャボン玉だ。
という青年いずみ。
それがおおらかな老婆、大自然の中、再生し、自我に目覚め、
自分の犯した罪を償うために自首をする。
そして三年後、再びその村を訪れ、人生のやり直しをし、生きていくと
いうストーリー。

人生の再生をテーマにしたこの文化座のシャボン玉。。
今の生きづらい社会を象徴している意味ある演劇内容だった。
佐々木愛の老婆が見事であった。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする