Bruno Clair
美味しいワインは時間を超越する。
ということをいつも感じていたので
あえての抜栓後24時間経過してのコメントを
お許しくださいませ。
モレサンの05でブリューノ。
抜宣直後は少し動物的なニュアンスもありつつも
時間と共に新たな枯れた表情を見せる歌姫のようでした
そして翌日
グラウに注ぎゆっくりと回しながら静かに眺めました
淵のカラーはバンホーデンとサイフォンコーヒーのエッヂ
ほのかなルビーを以前は纏っていたことを連想させては
中止に向かっては漆黒の闇への誘うような深い闇でした
嗚呼、このまま溺れていたい、その欲望に逆らえません
2日目なので華やかな果実系香りは遠のき
古新聞の束ねた香りとドライな葡萄由来の乾燥した香りが
グラスの中を漂い、ドライフラワも後から
傾けますと、タンニンが頬の内側に薄い膜を張り
ただ純粋で透明な液体だけが喉の奥へと伝い
まるで綺麗な石清水を味わう錯覚に溺れました。
2005年から休まずに砂時計の流るよな時間の重みに
濾過されたようなまるで「水」を味わい愉しみながら
昨日のワイン会の皆様の笑顔を反芻して、自分も笑うのでした。
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