みれいの近郊生活(ITI)

変えられる事も・変えずに済む事も重要

本:新型うつ病のデタラメ

2012年07月04日 | Weblog
 精神科医の中嶋 聡の著書
『「新型うつ病」のデタラメ』(新潮新書)を読むと、中に
・・・・・・・・・・

「・・・自分の気持ちくらい、自分でコントロールしてほしい・・・」

「・・・少々の気持ちの落ち込みや不安なら、すぐに人に見せること
 なく自分の中に秘め、自分の力で乗り越えようとする姿勢も、大
 切ではないでしょうか・・・」

「・・・どのような性格に生まれついたかとか、
 どのような環境で生まれ育ったかは
 本人にはどうしようもないことであり、責任がないにしても、
 それを前提にして、その弱点をどう克服していこうとか、
 仕事に支障をきたさずやっていくためにはそれをどのように修正
 していこうといったようなことは、
 やはり本人が自分で考えていくべきことだと思います・・・」

のようなことが書かれています。
・・・・・・・・・・

 この本を読んで次の2つのことを思いました。
※ 新型うつ病・職場うつ病は
  うつの症状があるので‘仮病’とか‘怠け’ではないと思われ
  ます。
※ ‘理由もなく落ち込む’とか‘落ち込みが止まらない’といっ
  た病的な落ち込みだけでなく、
  理由があって落ち込んでいてもそれで‘仕事や生活に支障’が
  出ていれば、DSMの診断基準ではそれもうつ病になり、それがい
  わゆる新型うつ病とか職場うつ病とか呼ばれているように思わ
  れます。

 精神的な問題を抱えていたら、
‘心のクリニック’というところに行けば何だか対応出来そうな気
がするのですが、そこは‘精神科医院’で精神疾患に対応するとこ
ろだったりします。
 そこで医師が話を受容的に傾聴するのは、
精神疾患の症状を探るためとか
精神療法のためとか
で、精神的な相談に応えてくれるまではなかなか…のようです。

精神疾患以外にも精神的な問題や精神的な悩みを相談する専門機関

というのはもっと身近なところに必要だと思います。

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新潮新書『「新型うつ病」のデタラメ』については
次のブログでも紹介されています。

この世の全てはこともなし[→]
OKCHANのブログ[→]


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