城 名:泉福寺館(せんぷくじやかた)
別 名:―
形 態:館
指 定:-
遺 構:土塁・空堀
所在地:埼玉県比企郡滑川町和泉1681番地・泉福寺
泉福寺館は、時代不詳の城館です。東方200mの丘陵上にある三門館との関連も指摘されるようですが、やはり詳細
は不明のようです。館の跡に泉福寺が建立されたのか、先に寺があったのも不明です。泉福寺は滑川東岸の比高10m
程の丘陵地にあり、本堂背後の竹林の中に空堀が残っています。
泉福寺は新義真言宗智山派の寺院で山号を八幡山と号します。開山は建久元年(1190)ですが、寺の歴史について
は、幕末の落雷により本堂が焼失したため不明とのこと。
三門館跡下の道路から泉福寺を
参道の手前にある石仏 右手に参道があります
参道と寺号標
すっかりお約束ごとになってしまった六地蔵尊
庭園越しに本堂を
本堂
本堂と庭園を上の方から
左上の建物(収蔵庫)に泉福寺の本尊で国指定重要文化財である阿弥陀如来坐像が安置されている
拝観については手続きを要す(要予約・手続き詳細は略)
泉福寺阿弥陀如来坐像の説明板
源氏に関わりの深い女性とその子供とか鎌倉という文言が記されていますが、やはり鎌倉に関係深いあの人物との
関連があるのでしょうか?
何のお堂かは調べていません
阿弥陀三尊の大型の板碑
この板碑には通例の名号題目ではなく、漢文で何かの事跡が刻まれていますが、銘文は摩滅がひどく判読不明です。
本堂背後の竹林
入ってすぐのところに空堀があります(写真中央・下から上に向って撮ったものですが高さが出ていませんね)
腰郭のような平場です。更に右は切岸状態になっていて1条の空堀があるようですが、枯れた竹で埋まっています。
境内から見た展望台のある二ノ宮山(滑川町で一番高い山)
やはり境内から見た三門館跡
散策日:平成29年(2017)10月30日(月)・31日(火)