国内に所在する板石塔婆の中で最古の紀年銘嘉禄3年(1227)の板碑が、熊谷市須賀広(旧江南町)の大沼公園の
弁天島に建てられているとのことで訪ねてみました。
但し、現在建てられているのは複製品で、実物は、江南文化財センターに展示保存されています。
板碑は、肉彫で阿弥陀三尊像を描いた画像板碑ということで詳細は省きます(これを書いている本人が理解できて
いませんので)
当該板碑は、昭和8年に発見されるまで、熊谷市須賀広地内の水田と小溝にかかる橋材として使用されていたよう
です。昭和36年7月に村道の改修工事に伴い、大沼付近の地蔵堂に移転。以来、弁天島の板碑として広く紹介され、
町民等の親しむところとなりました。平成元年11月には、傷みの目立つ現品を収蔵庫に保管し、代わりに、復元模
型を現地(大沼公園弁天島)に設置したということです。
まずは大沼公園の姿から
いまほどには整備されていなかった昔、畔にはお店がありお土産品やお菓子などを売っておりました。
中学の卒業記念にといって、クラスのほぼ全員が自転車に乗って行ってきた思い出があります。
大沼の真ん中に浮かぶ弁天橋
朱色のお堂が遠くからでもよくわかります。
弁天橋を渡って・・・
鳥居も建っています
写真中央に見えるのが板碑
弁財天
嘉禄三年銘板石塔婆の説明版
嘉禄三年銘板石塔婆(複製品)
複製品を見たらやはり実物も見てみたいと、(板碑の事は何もわからないくせに)
日をあらためて江南文化財センターへ
職員の方に写真撮影の許可をいただきましたので何枚か。
右端:嘉禄三年銘板石塔婆 (県指定文化財 平成2年(1990)3月28日指定)
中央:弘安銘曼荼羅板石塔婆 (市指定文化財 平成9年(1997)1月20日指定)
左端:寛喜銘板石塔婆 (県指定文化財 平成2年(1990)3月28日指定)
ちょっと角度を変えて
嘉禄三年銘板石塔婆 欠損部分を書き加えてあります
企画展開催中でした
大沼公園散策日:平成29年(2017)10月30日(月)
文化財センター:平成29年(2017)11月 7日(火)