四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

宗悟寺(埼玉県東松山市)

2017年11月22日 | 神社仏閣


名 称:扇谷山 宗悟寺(そうごじ)
宗 派:曹洞宗
本 尊:釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)
創 建:元久元年(1204)?
中 興:天正20年(1592)
開 基:森川金右衛門氏俊
所在地:埼玉県東松山市大谷400

宗悟寺は、江戸時代を通じて当地を治めていた旗本森川氏の菩提寺で、初代森川氏俊が興しました。鎌倉二代将軍
源頼家が伊豆の修善寺で暗殺された後、宗悟寺の西にある比丘尼山は、伊豆に流されていた源頼朝を援助した比企
郡司遠宗の妻が、夫の没後、比企禅尼となりここに草庵を営んだということから呼ばれるようです。
比企禅尼の孫で、鎌倉二代将軍源頼家の妻若狭局は、頼家が伊豆の修善寺で暗殺された後、宗悟寺の西にある比丘
尼山の周辺に逃れて移り住み、尼となり草庵を結んで頼家を弔う為に寿昌寺を創立したとされています。この寺を
天正20年(1592)に、森川氏が現在の地に移して興し宗悟寺と改号し、森川家の菩提寺としました。
同寺には頼家の位牌が残されておりますし、山号の「扇谷山」からもわかるよう比企氏ゆかりの寺です。




参道入口の右側に案内板が建っていますが何も書かれていません。以前は近隣の社寺の地図が貼られていて森川氏
陣屋の表記もあったようですが、だいぶ古いものでほとんど判読できない状態だったようですから。




参道  なかなかよい雰囲気です




山門




山号「扇谷山」の扁額  扇谷・・・鎌倉にある地名です 比企氏とゆかりあるだけのことはあります




立派な山門です  薬医門ですね




白山妙理大権現とあります




石仏が並んでいます




本堂




本堂




寺号「宗悟寺」の扁額




本堂を斜めから




比企一族顕彰碑




本堂裏手にある森川氏累代の墓




宗悟寺開基の墓とあります
この墓所には森川氏初代と二代の墓があります




この列が森川氏初代と二代の墓石(宝篋印塔)のようですが、どれが誰のものかは分りません




他にも供養塔などが多数あります




墓地の一番高所にも森川氏累代の墓があります 
こちらの墓所は三代以降のものです




森川氏累代の墓とあります




高所左手にもたくさんの墓石が並んでいます やはり森川氏一族のものでしょう




墓地高所から望む秋葉神社のある台地  この西側あたりに森川氏陣屋があったと推定されています




こちらは山門前からのもので、丁度正面に秋葉神社・陣屋跡推定地があります
陣屋(館)に向けて宗悟寺を建てたことがよくわかります

散策日:平成29年(2017)10月30日(月)・31日(火)