皆さん 「善」 と 「悪」 という対義語・反対語がありますが、
「善」の反対は、本当に「悪」でしょうか?
「善」 の反対は、「善ではない」 が正しいと思うのですが、
あなたはどう思いますか?
ものごとを捉える時に 「善」 か 「悪」 か判断を迫られることがあるかも知れませんが、
その二者択一の中に含まれないこともあると思うのです。
むしろ含まれないことの方が多いかも知れません。
例えば・・・体にとって栄養のある食べ物を「善」とすると
それ以外は「悪」か?と言えばそうは言いきれません。
栄養は無いかも知れないけれど、害になるものでなければ
それは「悪」とは言えないと思います。
また、栄養が無いものは 「悪」 と判断すべきという考えも
存在するかも知れません。
ある食べ物が「善」か「悪」か考える時、
美味しいが「善」で、美味しくないのが「悪」なのか?
栄養になるから「善」で、栄養にならなければ「悪」なのか?
添加物が入っていない食べ物が「善」で、
添加物がはいっているものが「悪」なのか?
栄養が無くても添加物が入っていてもお腹が満たされれば「善」で
お腹が満たされないものは「悪」なのか?
何だか禅問答のようになってきましたが、
善悪の“ものさし”は非常に危ういなぁと思うのです。
同じ食べ物を捉えても、人によって
美味しければ「善」、美味しくなければ「悪」
お腹が満たされれば「善」、お腹が満たされなければ「悪」
栄養価が高ければ「善」、栄養価が低ければ「悪」
カロリーが高ければ「善」で低ければ「悪」
カロリーが低ければ「善」で高ければ「悪」
このように、捉える人によって「善」と「悪」は異なります。
ですが世の中の “善悪のものさし” は
みな同じと思っている人が多い気がします。
「善」の反対は、「善ではない」であって、「悪」ではないと思うのです。
あなたはどう思いますか?