さて前回書きました足鍵盤ネタで、思い出したのがRUSHです。
一応プログレッシブロックに分類されるRUSHではありますが、小生の好きなバンドの一つであります。楽曲の素晴らしさは言うまでもないが、なんと言ってもベース、キーボード&ボーカルのGEDDY LEEのバカテクでアタック音の強い自己主張するベース、そして緊張感たっぷりのボーカルがいい。
とはいえ最もハマったのが、「MOVING PICTURES」から「GRACE UNDER PRESSURE」あたりの時期。ちょうど80年代前半の頃、あくまでもサポートミュージシャンを入れずに3人編成のスタイルにこだわっていたところがポイントでした。3人編成ですからギター、ドラムス、ベースでしかない。ところが楽曲にはシンセも入っている。そこで彼らが導入したのがペダルシンセ、MOOGのTAURUS PEDALだったんです。
ギターのALEX LIFESONとGEDDY LEEの足元に1台づつ置き、更にシンセパートがある曲ではGEDDY LEEがシンセを弾くことから、その足元にも配置。ステージの上には3台の足鍵盤があったわけです。単音の単純なシンセパートの場合はPEDALによりシンセ演奏。ちゃんとシンセを手で弾かなければならないときはGEDDYがベースをぶら下げたままシンセを弾き、ベースパートはペダルによる演奏になります。もちろん曲の中で度々転換しますからGEDDY LEEは大忙し。更にボーカルまでやってるんですからね、4台だったかな?のシンセに囲まれながらベースを弾く、その姿を見るだけでカッコイイ!と思ってたわけです。
もちろん原曲も対応したアレンジになっていて、シンセパートが入るところはしっかりベースもシンセ演奏になっていました。3人編成の限界に挑もうとするその姿勢には感激すら覚えましたね...。その姿を見たいがためにその時期のライブビデオ「EXIT...STAGE LEFT」(ジャケット写真にもしっかりペダルが2台写ってます)「GRACE UNDER PRESSURE TOUR」のビデオも購入しました。ちなみにやはりその時期のPV集「THROUGH THE CAMERA EYE」収録の「COUNTDOWN」のクリップではALEXとGEDDYが代わる代わるペダルで音を出している様子がよ~くわかります。
オルガン・エレクトーンを演る人にしてみれば足での演奏そのものは鼻で笑われそうなレベルですけどね、当時の小生にとっては天才のように見えたものです...。
ところが「GRACE UNDER PRESSURE」に続くアルバム「POWER WINDOWS」を聴いたとき、愕然としました。シーケンサーによる自動演奏が無ければライブでは再現不可能なアレンジになっていたのです。「GRACE~」でもシーケンサーを使い始めてはいましたが、かろうじて手弾きベースとシンセパートが同居することはなかったんですが、「POWER WINDOWS」ではとうとうそれが普通に、当たり前のように重なっていたんです...。やはり3人での演奏はしんどかったんでしょうか、ここでシーケンサー頼りの普通のバンドになってしまったのでした。
「GRACE~」のライナーノーツで難波弘之が「ライブの再現性を考えてあまりシンセのダビングをしてなかったラッシュだが...いったいステージはどうするのだろうということだ。できたらいつまでも3人編成でギミックに走らずにいて欲しいものだ...」と指摘していましたが、まさにその危惧が現実のものとなってしまったのでした。
その後しばらくはそんな状態が続いてはいましたが、ここ数作においてはむしろその反動が来たのかもしれません。初心に戻ったのかシンセパートの無い、完全なギターロックバンドとして、RUSHは今もその存在が衰えることはありません。
ちなみに小生の最も好きなアルバムは「SIGNALS」。独特の緊張感と世界観がありながらプログレにありがちなとっつきにくさがなく、そして3人編成の限界を極めた秀作です。
一応プログレッシブロックに分類されるRUSHではありますが、小生の好きなバンドの一つであります。楽曲の素晴らしさは言うまでもないが、なんと言ってもベース、キーボード&ボーカルのGEDDY LEEのバカテクでアタック音の強い自己主張するベース、そして緊張感たっぷりのボーカルがいい。
とはいえ最もハマったのが、「MOVING PICTURES」から「GRACE UNDER PRESSURE」あたりの時期。ちょうど80年代前半の頃、あくまでもサポートミュージシャンを入れずに3人編成のスタイルにこだわっていたところがポイントでした。3人編成ですからギター、ドラムス、ベースでしかない。ところが楽曲にはシンセも入っている。そこで彼らが導入したのがペダルシンセ、MOOGのTAURUS PEDALだったんです。
ギターのALEX LIFESONとGEDDY LEEの足元に1台づつ置き、更にシンセパートがある曲ではGEDDY LEEがシンセを弾くことから、その足元にも配置。ステージの上には3台の足鍵盤があったわけです。単音の単純なシンセパートの場合はPEDALによりシンセ演奏。ちゃんとシンセを手で弾かなければならないときはGEDDYがベースをぶら下げたままシンセを弾き、ベースパートはペダルによる演奏になります。もちろん曲の中で度々転換しますからGEDDY LEEは大忙し。更にボーカルまでやってるんですからね、4台だったかな?のシンセに囲まれながらベースを弾く、その姿を見るだけでカッコイイ!と思ってたわけです。
もちろん原曲も対応したアレンジになっていて、シンセパートが入るところはしっかりベースもシンセ演奏になっていました。3人編成の限界に挑もうとするその姿勢には感激すら覚えましたね...。その姿を見たいがためにその時期のライブビデオ「EXIT...STAGE LEFT」(ジャケット写真にもしっかりペダルが2台写ってます)「GRACE UNDER PRESSURE TOUR」のビデオも購入しました。ちなみにやはりその時期のPV集「THROUGH THE CAMERA EYE」収録の「COUNTDOWN」のクリップではALEXとGEDDYが代わる代わるペダルで音を出している様子がよ~くわかります。
オルガン・エレクトーンを演る人にしてみれば足での演奏そのものは鼻で笑われそうなレベルですけどね、当時の小生にとっては天才のように見えたものです...。
ところが「GRACE UNDER PRESSURE」に続くアルバム「POWER WINDOWS」を聴いたとき、愕然としました。シーケンサーによる自動演奏が無ければライブでは再現不可能なアレンジになっていたのです。「GRACE~」でもシーケンサーを使い始めてはいましたが、かろうじて手弾きベースとシンセパートが同居することはなかったんですが、「POWER WINDOWS」ではとうとうそれが普通に、当たり前のように重なっていたんです...。やはり3人での演奏はしんどかったんでしょうか、ここでシーケンサー頼りの普通のバンドになってしまったのでした。
「GRACE~」のライナーノーツで難波弘之が「ライブの再現性を考えてあまりシンセのダビングをしてなかったラッシュだが...いったいステージはどうするのだろうということだ。できたらいつまでも3人編成でギミックに走らずにいて欲しいものだ...」と指摘していましたが、まさにその危惧が現実のものとなってしまったのでした。
その後しばらくはそんな状態が続いてはいましたが、ここ数作においてはむしろその反動が来たのかもしれません。初心に戻ったのかシンセパートの無い、完全なギターロックバンドとして、RUSHは今もその存在が衰えることはありません。
ちなみに小生の最も好きなアルバムは「SIGNALS」。独特の緊張感と世界観がありながらプログレにありがちなとっつきにくさがなく、そして3人編成の限界を極めた秀作です。