THE CONFESSOR / JOE WALSH

JOE WALSHの1985年作品。
時代なんですかね～。なんともシモンズばっかりな印象が強いアルバム。もちろん泥臭いJOE WALSHらしいギタープレイやお約束のトーキングモジュレーター、独特なメロディアスな楽曲もフィーチャーされているんだけど、とにかく目立つのがシモンズの音。普通にドラムの代わりとしてのシモンズならまだ聞き流せるんだけど、シモンズの音って単にドラムとしての役割だけではなく、パーカッシブなシンセサイザーでもある。タムまわしもいわばシンセを演奏しているようでもある。いかにもシモンズにありがちなタムの叩き方・アレンジってのがあるよね。特にこのアルバムではシモンズ音がバランス的に大きくなりすぎ。くどいくらい。ギターの音よりもでかい。生ドラムはそのプレイによって、いろんな表情を見せるけど、シモンズの音はほとんど一定であり、ビートとしてのノリを生み出すものなのだろうか。そもそもJEFF PORCAROも叩いているってのに、どの曲叩いてるのか聴くだけでは全然わからん。個別のクレジットもないし。シモンズの音ってドラマーの個性も殺してしまうのかもしれない。ゆえにアルバム全体の印象がシモンズ音ばっかりになっているというのがなんともこんなはずじゃなかった的な雰囲気。小生決してシモンズは嫌いじゃないし、使い方によってはむしろ好きなんだけど、このアルバムでの使い方はちょっといただけないな。GENESISやRUSHとかでの使い方ってすごいいい感じだったけど、JOE WALSH的なロックンロールにとにかくシモンズは似合わない、ということなんでしょうかね。例えて言うなら?EAGLESの曲のドラムがシモンズだったら…くらいの違和感…かな。
この時代においては、シモンズを使うのが普通だったし、出来上がったこの作品は当時としては全然不思議ではなかったんだろうけど、こうして今聴くとやっぱりシモンズを使ったらそれでOK、ってなもんじゃないことを実感します。

THE CONFESSOR / JOE WALSH
JOE WALSH(vo,g,b,keys) WADDY WACHTEL(g) DAVID MARGEN/DENNIS BELFIELD/KEITH OLSEN/MARK ANDES/MIKE PORCARO/RICK ROSAS(b) ALAN PASQUA/RANDY NEWMAN(keys) DENNY CARMASSI/JEFF PORCARO/JIM KELTNER/RICK MAROTTA/CHET McCRACKEN(ds) LON PRICE/JERRY PETERSON(sax) KEN TUSSING(tb) TIMOTHY B.SCHMIT(vo)

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JACO PASTORIUS / JACO PASTORIUS
THE CONFESSOR / JOE WALSH