TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

儲かる儲からない

2014-05-30 23:39:23 | Weblog
昨日に続いてなんでもコスト計算してしまう悪い癖で、また儲かる儲からないの話。
寝台特急「トワイライトエクスプレス」廃止に関して思ったこと。
先日SL列車に乗ってきた、ということをここで書きました。
そのSL列車・・・運転士は4人がかり。しかも後ろにディーゼル機関車もついてプッシュプル運転。ディーゼル機関車にも運転士が乗車。車掌も2人乗ってたし、イベントスタッフも数名、車内販売も2ワゴン体制。すなわちこのSL列車運行するだけで10人以上の人手が費やされているのです。しかしそこは快速列車。特別料金としては指定席料金、一人約500円だけしかない。4両編成で、必ずしも満席ではなかったようですから、200人乗っていたとしましょう・・・でも10万円にしかならないのです。まあ、単純に移動手段としてたまたまこの列車に乗るのではなく、この列車に乗ることそのものが目的になりますから、乗車券も含めてこの列車の収入と考えればほぼその倍程度、20万円ですよ。もちろん子供の乗車券は半額ですから実質的には20万円もいかないでしょう。で、往復でも40万円に満たないのがこの列車の運行にかかる収入なのです。(車内販売はとりあえず除きますが)
もちろんSLって奴は普段の整備やら運行前の準備にも普通の列車にはないような手間がえらくかかるわけだから、燃料費に人件費などを考えればはっきり言ってこの列車単独では大赤字とは言わないまでも、果たしてペイできているかどうか・・・いややっぱり赤字でしょうね、というところ。
それでもイベント的ではありますが、運行は続けられているのです。

それでは「トワイライトエクスプレス」は・・・定員がおよそ120名です。大阪~札幌を乗り通せば最低でも1人25,000円が必要になります。あくまでも平均的に見た仮定の話ですけどね。それが乗車率50%だとしても、1回の運行で150万円の収入になるのです。もちろん寝台のタイプで料金も違うし、乗る距離によって若干乗車券の金額も違う。それに平均乗車率50%はかなり少なめに見積もってますので、現実的に平均すれば1列車あたり200万円ぐらいになるのかな...。長距離走るが故、人手はそれなりにかかるんでしょうし、深夜走るだけに、昼間走るのよりは安全確保面でのコストは高いものとなるでしょうが、それでも貨物列車だって夜中走ってるんですから、この列車のためだけのコストではないでしょう。それだけに、それなりの収入になっているのではないかと。

てな勝手な皮算用をしてみれば、SL列車に比べれば決して割が悪いという列車でもないと思うんだけどな。それこそ、SL列車みたいに多客期の乗客が多数見込める時期だけのイベント的な運転でもそれはそれで良いと思うんですけどね・・・。
それでも廃止したい・・・と考えるのはやはりJRの各社、北陸新幹線開通後は第3セクターも含めてまたがった運転することによる面倒くささを嫌っているというのが一つの結論なのかな。セクショナリズムってやつ。

あっちこっちでこういったイベント列車が運転されてるんですから、寝台特急だってイベント的な立場であってもいいから存続できないものだろうか・・・。
切なる願いですね。

今日の通勤音楽
IN YOUR EYES / GEORGE BENSON
JINOJAM / 日野賢二
コメント
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