TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TRIXいろいろ

2008-09-18 00:01:54 | J-FUSION
熊ちゃんのHPが更新されていて、12月までのツアースケジュールがアップされております。
まずは横濱ジャズプロムナード10/11。
そして11月末から北海道ツアーからそのまま「BESTRIX」ツアー三島~京都~名古屋~渋谷に突入するようですね。

それにしてもベスト盤か~。先日レコーディングしたという新曲も入ってるんでしょうね。
「しかも、ただのBEST盤ではありません!!!」だって。どういう意味なんだろう。BESTMCが入ってるとか?はたまた変態系の曲しか入ってないとか?それとも例のケース内の写真には歴代のズラをかぶったメンバーさんが写っているとか?想像するだけでクワクワものですわ。でもベスト盤が出ると前のアルバムが廃盤になったりすることがままありますからね、そこは是非とも避けて欲しいところ。

…で見てて気付いたんですが、えぇ~横濱ジャズプロムナードって…小学生以下無料なの?今回も家族一同で行けるな~と思ってチケット4人分買うてもうたがな。そんなひどい~。
だって横濱ジャズのチケット情報ページを見てもそんなこと書いてないし…ってよく見たら一番下の当日券情報のとこにコソッと書いてあるだけじゃん。あんまりじゃ~。こりゃ実行委員会に文句言わな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

S.M.V. 2008.9.13

2008-09-17 00:31:05 | TOTO&FUSION
てなわけで、9月13日S.M.V.@BILLBOARD LIVE 東京の1STステージに小生行ってまいりました。
以下簡単に印象に残ったことを。

1.MAESTOROS DE LAS FRECUENCIAS BAJAS
壮大なイントロが流れる中、S.M.Vの3人が登場します。イントロが終わって鳴り出すのがMARCUSによるベースリフ。この一音一音が体に染み渡りますね~。一発目のベン!という一音だけでノックアウトですわ。ラストではMARCUSがベースをアルトサックスに持ち替えてホンーンセクションパートを吹いたりして。ホント芸達者です。
2.THUNDER
3人並んでユニゾンやってる姿がとっても印象的。これを生で見られたというだけで幸せを感じてしまいます。ちなみにSTANLEYのコードストロークの指使いを見てたらナルチョにそっくりのような気がした。最後には3人が真ん中に集まってベースかき鳴らし。この他にはない重低音が醍醐味なんです。

この日はVICTORの誕生日の二日後ということもありましたが、どうもミキサースタッフのTRAVISとかいう人の誕生日ということで、TRAVISステージにひっぱり出されていじられてました。ベースの伴奏で「HAPPY BIRTHDAY」を会場みんなで合唱。ベース伴奏というのがらしくって笑います。STANLEYからなんかプレゼントもらってました。

3.MONGOOSE WALK
VICTOR WOOTENのソロから始まります。ループを1音づつ加えながら伸ばしていくというこれまた器用でちょっと笑えるソロでした。CHICK COREAが弾いていたピアノソロ部分もFEDERICOが代わって大フィーチャー。かなり熱のこもったピアノソロを聴かせてくれました。

この曲が終わったところで、今度はVICTORが何事もなかったように再びTRAVISの誕生日を紹介。またステージ上にひっぱり出されるTRAVISです。今度はVICTORがTRAVISに何やらプレゼント。

4.TUTU
続いてはMARCUSをフィーチャーするコーナーということで、お馴染み「TUTU」です。ベースソロでは「JEAN-PIERRE」のフレーズを交えながら(VICTORもユニゾンで応じたりして)展開。そしてお約束のバスクラも登場。バスクラ吹きながら客席を練り歩くMARCUS、またTRAVISのいる方に向かって今度はバスクラで「HAPPY BIRTHDAY」を再び吹いたりしながら。
5.MILANO
ラストナンバーはフィーチャリングSTANLEY。アップライトベースを弓で弾き始めるのですが、途中からフラメンコ奏法とも言われる激しいチョッパー(?)を披露します。アップライトでもあれだけ激しく叩くとエレキのチョッパーみたいな音がホントにするんですね。音量も凄かったし見事でした。

結構静か目の曲だったんですが、これで本編終了。

アンコール/GRITS
アンコールに登場した3人、またまたTRAVISを呼び出して今度はMARCUSが結構大きなプレゼント。何だかわかんなかったけどオーディオ系の電化製品のようでした。TRAVISはこれが一番大喜びだったようで。
どうも他の日は「GRITS」が本編の最終曲で、アンコールは「SCHOOL DAYS」だったという話も。「MILANO」で終わってしまって、正直あれ?という気分だったんですが、TRAVISをいじりすぎて時間がなくなってしまったんでしょうか。

それにしても単にベースバトルだけに終わらない、バランスのとれた音楽としてしっかり聴けるところが嬉しい。ホントこれだけの人たちがステージにいるというだけで凄いんですけど、それだけで終わらない、ちょっとゆる~い感じでちゃんとお客さんを楽しませてくれる。プロの仕事に感激した次第です。

「I LOVE THE BASS!!」~BY STANLEYを心底堪能させていただいた1時間半弱の夢のようなひとときでした。

S.M.V. THUNDER TOUR 2008
STANLEY CLARKE(b,ac-b)/MARCUS MILLER(b,cl,sax)/VICTOR WOOTEN(b)/FEDERICO GONZALEZ PENA(keys)/DERICO WATSON(ds)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BILLBOARD LIVEって実はお得かも

2008-09-15 23:42:39 | Weblog
ということでS.M.V.の東京公演最終日1STステージにお邪魔してまいりました。
まだ大阪公演が残っているので内容はとりあえず後回しにして、今回初めて行ったBILLBOARD LIVEの感想を。

前回感動のあまり思わず写真を載せてしまいましたが、ステージのバックが総ガラス張りで景色が見えるという状態は全く予期してませんでした。さすがにライブが始まるときには暗幕がかかって外からは見えないようになりますけどね、ライブ開始までのひと時を風景を見ながら…というのはちょっと想定外でした。

席はもちろんカジュアルシート。こういう席種別も今回初めてなんですが、意外とこれも良かった。行くまで気が付いてなかったんですけど1ドリンク付きだったりして。ちょっとしたツマミならバーカウンターで購入できてしかも700円ですから思ったより安かったし。もちろんお代わりも券売機でチケット買えばいいですから。ただし酒も食べ物も種類はかなり限られてますんで、まともに食事しようとか思ったらアウトです。食事はともかくライブが見たい!という人向けの席ですね。全てカウンターですからお1人様でも全然違和感ないですし。

で、このホール全体が3~5階が吹き抜けのような構造になっていて、カジュアルシートは5階部分。(4階の脇の部分もそのようで)確かに5階からそれほど離れていない3階ステージを見下ろす形ですから、ちょいと高すぎではあります。おかげでVICTOR WOOTENがかなりザビエル化しているのがよ~く見えてしまったりしましたけど。(前回の写真はまさにその席から撮ったものですので、その見下ろす角度はおわかりいただけるかと)でもこんな歴史的なライブを見ることができたんですからそれ以上は申し上げますまい。

多分一番いい席は4階のカウンターだと思う。ステージ全体を見渡せる一番近い席ということで、さすがにお値段もお高いようで。カジュアルシート料金プラス4,000円ナリ。しかもドリンク別ですから。逆に言えばカジュアルシートってそれだけ安いということ。今回のS.M.V.のチケットはカジュアルシートで9,500円。普通に考えりゃ高いですけどね、でも他のライブ(CHRISTOPHER CROSSとか、7SEVENとか)ではカジュアルシート6,500円というのが相場。もちろん1ドリンク付ですから実質はもっと安い(もっと安いのもたまにありますが)。アリーナ席以外は全て前後に段差がついていて前の人の頭が邪魔になることもないですし、カジュアル料金だけを見てたらBLUENOTEよりもかなりお得なのかな~なんて。そう思えばうしろ~~~の方までS席料金とられるホールコンサートなどふざけんなって気分ですわ。
実はBILLBOARD LIVEの杮落としだったSTEELY DANの料金がバカ高かった(26,000円くらいだったかな)せいですっかり敷居の高いライブハウスという印象を今まで持ってたんですが、そのまんまBILLBOARD LIVEファンになってしまった小生であります。

なんて会場に感動しつつも始まったS.M.V.の「THUNDER」ライブ、これまたとにかく感涙モノの充実したライブでありました。

・・・関係ないけど、ライブ前のBGMにROY HARGROVEのユニット、RH FACTORのCDがずっと流れてました。偶然なんでしょうけどそういや今週のBLUENOTEはROY HARGROVEだったな~なんてちょっとニヤついてしまった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BILLBOARD LIVE !

2008-09-14 00:43:54 | Weblog
凄いところですね。ステージの後に風景が見えます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THUNDER / S.M.V.

2008-09-13 00:00:30 | TOTO&FUSION
BILLBOARD LIVEで展開されているS.M.V.のライブ、盛り上がっているでしょうか。
小生は明日最終日にお邪魔します。楽しみい~。

とかなんとか言いながらも実は小生、STANLEY CLARKEもMARCUS MILLERもVICTOR WOOTENも取り立てて今までよく聴いていたというわけではない。VICTOR WOOTENのアルバムが2枚、MARCUSのMICHEL PETRUCCIANIとのライブ盤と敢えて言うならMILES DAVISの「TUTU」くらいしか手許にはない。(MICHEL PETRUCCIANIとのライブ盤で演奏していた「TUTU」がえらい気に入って、オリジナルであるMILESの「TUTU」を買ったというのがその経緯なんですけどね。)
とはいえ、このフュージョン界を代表するベーシスト3人が集結したということだけでこりゃ凄いってんで、かなりミーハー的感覚でこれは聴かねばと思うに至ったわけであります。(日本で言えばギタリストだけどOTTOTTRIOみたいなもの?)そんな意味でこのS.M.V.のアルバムってそれほどの期待はしていなかった。というのもなんとなくかなり難解な音楽やってそうな先入観をどうしても持ってしまっていたもので。でも、これ聴いたら全くそんなことなかったですね。決してバキバキグリグリのシャープでソリッドなフュージョンじゃないですけど、毒にも薬にもならないスムースジャズでもない。思いのほかほんわかした雰囲気で結構日本的ともいえるキャッチーでファンキーなフュージョンが展開されています。もちろんキャッチーとはいえどもそこはベーシスト3人、これでもかと迫り来る低音攻撃にはお腹一杯になりますけどね、とはいえ消化不良にはならない軽くて美味しいフュージョンなのです。そう、ヘヴィな食材が健康的に料理されているとでも言いましょうか。何度でも聴けて既にクセになりつつある、なかなかの良作アルバムです。まあ、人によってはモノ足らないと思うかもしれないけど、小生にとってはなかなかツボにきたアルバムです。このユニットに関して詳しくはこちらをご参照いただければ。

ちなみに、お気に入りは2曲目「THUNDER」。このベースをストロークでかき鳴らす音がたまらない。これライブで聴いたらすんごい迫力でしょうね。シンセの入り方なんかストさんのSLAP×SLAPにもかなり通じるところがあります。
そして4曲目「MONGOOSE WALK」。ベース3人を従えたCHICK COREAのピアノの入り方がまた絶妙です。
ついでに「SILLY PUTTY」。この曲を最初に聴いたのは超変態バンドPRIMUS(!)のカバーでした。逆にこのアルバムを聴くと、いかにPRIMUSのカバーが原曲そのままだったのかを改めて知るわけです。そしてSTANLEYのファンキーさも。
そしてコントラバスをベーシックトラックにしていてだいぶ雰囲気が変わっちゃってましたけど、しっかり「TUTU」も入ってますしね。もちろん他の曲も聴けば聴くほど味が出るスルメですしね。
是非とも試聴してみて。

THUNDER / S.M.V.
MARCUS MILLER(b,cl,keys,sax)STANLEY CLARKE/VICTOR WOOTEN(b) BUTTERSCOTCH(vo) RUSLAN SIROTA/ARIEL MANN/GEORGE DUKE/CHICK COREA/KARLTON TAYLOR(keys) RONALD BRUNER JR./DERICO WATSON/POOGIE BELL/J.D.BLAIR(ds) KEVIN RICARD(perc) PATCHES STEWART(tp)STEVE BAXTER(tb)~13CATSでお馴染みだったSTEVEも出世したものですね~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FLOOD / HERBIE HANCOCK

2008-09-11 23:22:28 | TOTO&FUSION
最近購入したCD。1975年に中野サンプラザで収録された、日本オリジナルのライブ盤です。
凄いライブですね、1975年という時代とはとても思えない。1970年代のフュージョンってもっとジャズ的で、キメとかも大雑把なイメージを勝手に持ってたんですけど、特にドラムとベースのテクが半端じゃない。複雑な曲構成、不規則でハイスピードなキメ、とても30年以上昔のものとは思えません。まさにHERBIEのファンク時代の記念碑と言われるだけあります。パワフルでテクニカル、そしてファンキー。まさにCASIOPEAやTRIXみたいなハイパーテクニカルフュージョンの草分けともいえるアルバムです。
そのせいかどうかはともかく、このアルバムに収録されている曲は最近でもいろんなフュージョン系アーティストにカバーされています。というか、そのいろんなカバーを聴いて、これは是非ともオリジナルを聴かなければ!と思ってこのアルバムに手を出したんですけどね。

1曲目はご存知「MAIDEN VOYAGE」。小生がこの曲に最初に興味を持ったのはやはりTOTOのカバー。FAZJAZ.JPとか今沢カゲロウとかもアナーキーなカバーをやってますね。このライブではほとんどがピアノのソロ演奏が占めてるんですが、終盤にきてバンドが加わり、ぐ~っと盛り上がったところでいきなり「ACTUAL PROOF」に転じます。この展開が鳥肌モノなんですわ。この曲も初めて聴いたのがTKYによるカバー。納浩一さんもソロアルバムでカバーしてます。
それから小生の好きな曲としては「BUTTERFLY」そして「CHAMELEON」。バリバリにシンセサイザーを使ってこれでもかというくらいなエレクトリックでファンク三昧なナンバーです。こうして聴いていると小生的にはこの頃のHERBIEが実は一番ツボだということに気付きます。どうしてもHERBIEというとジャズピアニストというイメージが最初に来てしまいますが、本当のHERBIEらしさっていうのはこういうファンクでエレクトリックな世界なんだろうな。ファンク系フュージョン好きの人は是非とも聴いてもらいたい一枚ですね。

それにしてもPAUL JACKSONって本当に凄いと思う。今でこそテクニカルなベーシストっていろいろいるかもしれないけれど、当時としてはここまでテクのあるベーシストってそうはいなかっただろうし、ここまでベースにテクを追求しようとする発想すらあんまり無かったんじゃなかろうか。

ということで次は「THRUST」を聴いてみたくなりました。

FLOOD / HERBIE HANCOCK
HERBIE HANCOCK(keys)BENNIE MAUPIN(sax,fl)PAUL JACKSON(b)MIKE CLARK(ds)BILL SUMMERS(perc)BLACKBIRD McKNIGHT(g)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムーンライトながらの臨時列車化

2008-09-10 00:01:03 | Weblog
どうも最近多くなってきている鉄ネタ。

http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200808310139_01.html

こないだ高知に行って希少な夜行列車に乗って帰ってきたところで、またまた出てきた夜行列車廃止の話。
急行「銀河」の廃止も痛かったけれど、更に追い討ちをかけるように青春18族御用達の名列車「ムーンライトながら」が廃止の方向のようです。臨時列車としては残るということですから完全廃止にはならないとはいえ…昨年のTRIX@ BOTTOM LINE JAPANの時も利用しましたけど、そこそこ乗ってましたからね。それなりに利用率の高い列車を廃止というのはいかにJRが夜行列車を嫌っているかが覗えます。確かに夜行列車を運転するにはその列車が到着する時間は駅を開けておかなきゃならないわけですし、運転手だけいれば済むという問題ではないわけで。バスは運転手だけいればいいわけですからね、やっぱりコストパフォーマンスではバスにはかなわないのは事実かもしれない。だけど学生の長期休暇シーズンには指定席も売り切れて、救済列車まで運転されるというほどの人気列車を廃止するということはすなわち夜行は同じJRグループのバスにお任せするとして、鉄道は昼間の運輸に専念しますよ宣言とも受け取れます。でもバスって列車と違って身動きとりにくいし窮屈だし、(今はシートベルトも義務化されてるんでしょうか)それになんと言っても事故のリスクは高いし。昼間ならば高速バスとの競合路線では一生懸命営業努力して割安きっぷを発売したり、列車のグレードを上げたりして頑張ってるんですけど、夜行の市場においては競争するまでもなく撤退するばかりなんですな、情けないことに。
もう夜行列車は過去の遺物でしかないのかな。利用方法によってはもの凄い価値があると思うんですけど、それはやはり小生が鉄分濃い目だから感じることなんでしょうかね。
せめて平日はともかく、週末だけでも定期運転して欲しいものです。そしたらまた名古屋に遠征できるし。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOKYO FUSION NIGHTのエピソード

2008-09-08 22:02:36 | J-FUSION
金澤寿和先生のBLOGに、アルバム「TOKYO FUSION NIGHT」にまつわる生臭くてび~っくりするようなエピソードが載ってましたんで勝手リンク。もう一度よく聴いてみよ~っと。
ある意味これも時代なのかな~。それにしてもポンタ師匠って捕まったことがあったんですね。全然知らんかった。

…今日はこんだけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軽井沢蒸留所

2008-09-07 23:32:48 | 旅行記
お父さんの夏休み第二弾、というわけではありませんが、正月以来帰っていなかったもので小生1人で群馬の実家帰りを。
…と言いつつもただ帰るだけじゃ面白くない、せっかく1人で行くんならちょいと足を伸ばしてということで軽井沢まで行ってきました。距離としては東京から藤沢くらいなもんで、そこそこ近いとはいえ行きは横川まで普通列車で行って横川からは連絡バス。そう、10年前までは線路が繋がってたんですけどね…新幹線が開通したおかげで碓氷峠の路線(たった一駅間だけなんですけど)は廃止に。信越本線は新幹線を残して分断されてしまったものですから、新幹線を使わない限り不便なこと極まりない状態の横川~軽井沢間を思い知ります。

もちろん1人で軽井沢に行ったところでちぃとも面白くない。一人旅で行くとこじゃないですからね。目的はただ一つ、KIRIN(旧メルシャン)軽井沢蒸留所です。メルシャンとしてのウイスキー蒸留所として建設されたこの蒸留所、大規模な蒸留所を他に持つKIRINによりメルシャンが経営統合され、ワイン事業に特化することとなったため、その存亡が気になっているところ。

軽井沢からしなの鉄道で3駅、御代田から徒歩で10分もかからない、メルシャン軽井沢美術館をメインとした敷地内にそれがあります。たった3人の職人が切り盛りするというこの蒸留所、山崎や余市に比べれば何パーセントかくらいの規模でしかありません。だけどそこは間違いなく旨いウイスキーを作る蒸留所。蔦に覆われ、意外なほど涼しかった貯蔵庫に眠るウイスキーの樽は大きさにもいろいろとバラツキがあって、手作り感が溢れていました。

もちろんショップでは無料試飲もあったりします。軽井沢ブランドとして市販される最高級商品「軽井沢17年」を無料試飲させてくれました。
気になっていたことを尋ねてみました。
はっきりとは言ってなかったとは思いますが、どうもこの1~2年は新しい仕込みをしていないようなニュアンスにも聞き取れました。やっぱりKIRIN傘下に入った以上、独自の蒸留所を持つKIRINとしては、これだけ小規模の蒸留所を維持していくメリットはあまりないんでしょうかね。そうなるとあと10年もたったら在庫も底をついてしまうのかも。軽井沢近辺という場所柄、メルシャンブランドの観光施設ということもありますから、どっちかいうとその目的をメインに生き残っていくのかな。いずれにしてもオリジナルの軽井沢蒸留所としての先行きには若干の不安が残ります。またもう一度行けるかどうかわかりませんけど、「世界に誇る日本の小さな蒸留所」がず~っと残ってくれることを願って止みません。

ちなみに写真はショップで購入した自分用の土産ウイスキー。
細長いやつはショップ限定品「ROUGE CASK CHATEAU MERCIAN BARREL RESERVE」とかいう13年モノ。これは赤ワイン樽で熟成したというまさにメルシャンならではのオリジナルウイスキーです。実は以前買ったウイスキー関係の本に載っていた、軽井沢蒸留所の所長のインタビューに「実はワイン樽で寝かせているもんがあるんです…。」という発言があって商品化は未定というのを読んだことがありました。なるほど~これがそいつか~と思って即買いをしてしまった次第です。見た感じも赤っぽい色が濃く、試飲をした限りではなるほど確かにワインの香りが絶妙にブレンドされた異色のウイスキーでした。もう1本もそうですが、こういう蒸留所限定のモノを見せられると我慢が出来なくなってしまうんですよね~。酒飲みの父親への土産もこのウイスキーで即決でした。

KIRIN軽井沢蒸留所のHPはこちら。
http://www.kirin.co.jp/brands/sw/karuizawa/index.html
HPでは完全にKIRINになってますけど現地には一切KIRINの表示がなく、メルシャンのままになっているのが微妙に温度差を感じてしまうのは小生の先入観からでしょうか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JEFF PORCARO SESSION WORKS 2

2008-09-05 23:57:53 | TOTO&FUSION
JEFF PORCARO SESSION WORKSの続き。

9. I FOUND LOVE / DENIECE WILLIAMS
典型的な歌モノドラムといった感のあるナンバー。これもあまりJEFFっぽさを感じることのないドラミングです。いわばアイドル歌謡曲といった雰囲気なんですけど、そんなところでもJEFFが活躍してるんですね。まあ普通の曲です。
10. IT'S OVER / BOZ SCAGGS
せっかくのSESSION WORKSアルバムなんですから、「LOWDOWN」と同じ「SILK DIGREES」からの2曲目というのはちょいと解せません。ドラミング自体は結構忙しくいろいろやってるんで面白い曲だとは思うんですけどね。せめてBOZの他のアルバムからの曲、「SIMONE」とか「MIDDLE MAN」とか「HOLLYWOOD」とか。選択肢はもっとあると思うんですけど。
11. HUMAN NATURE / MICHAEL JACKSON
JACKSONSに同じく、これもどうかな~。普通に聴いたらドラムマシーンに聴こえてしまうドラミングはすなわち、JEFFが叩いていることにそれほどの意味はないような気が。これを以ってJEFFのSESSION WORKSとするのは事実なのかも知れないけど、ファン心理的には受け入れにくいんじゃないかと。なんぼバックがTOTOだからと言っても、ちょっと趣旨が違うような…。MICHAELのアルバムからはこの曲しか許可されなかった、とかいうのもありがちな話かな。
12. LOVIN' AND LOSIN' YOU / DWAYNE FORD
小生初めて聴く曲ではありますが、JEFFのドラムがこの曲の持つ緊張感を一層深いものにしているように思いました。曲の持ち味を活かすJEFFのドラミングという点ではこの選曲はナイスですね。他のドラマーでは多少なりとも曲の雰囲気が変わってしまうんじゃないか…なんて思えるくらいハマってるドラミングです。
13. CONFIDE IN ME / THE MANHATTAN TRANSFER
DONALD FAGENの曲なんですねこれ。それだけにSTEELY DANでプレイするJEFFのスタイルがこの曲にも十分現れているように思います。STEELY DAN、DONALD FAGENのナンバーを収録できないジレンマからの選曲に思えなくもないですが、これは仕方ないところ。ナイスな選曲です。
14. COME CLOSER,BABY / TOM SCOTT
このアルバム唯一のフュージョン/インストナンバー。ホントはもっとフュージョン系の曲も欲しいところですが、これもやはり仕方ないところ。沼澤尚氏曰くこの曲のドラミングはSTEVE GADD風のプレイなんだそうで。確かにスネアのゴーストノーツの使い方には膝を叩いて納得。そんなJEFFの一面を知ることができるこの選曲はめちゃくちゃナイスです。
15. ISN'T SHE LOVELY / LEE RITENOUR
LEE RITENOURの曲を収録できた、ということだけでも嬉しいことですね。BILL CHAMPLINのボーカルというのも、当時のJEFFの活躍フィールドの中にあって、いかにもそれらしいですし。スネアの音が軽すぎるのがこの時代なんでしょうけど、ハイハット/シンバルワークがJEFFらしくってナイスです。
16. WHEN A MAN LOVES A WOMAN / MICHAEL BOLTON
ボーカルを引き立てるドラミングが素晴らしい。こういうヒューマンな曲にはやはり生ドラムが似合う。しかもJEFFの力強いけど退くところは退くメリハリの効いた歌心のあるドラミングだからこそ。JEFFに対する新しい発見をさせてもらったような気がします。ベタすぎるナンバーという印象がありましたけど、意外といい選曲だったですね。
17. HOME OF THE BRAVE / TOTO
SESSION WORKSなのにやっぱり最後もTOTOかいな、となってしまうんですけど、確かに楽曲、そしてJEFFのドラミングのカッコ良さはTOTOの中でも群を抜いている曲だと思います。でもせっかくなんだから「MAMA」みたいなドラミングの妙を味わえるのとか「DON'T STOP ME NOW」とか「JAKE TO THE BONE」みたいな異色のナンバーであっても良かったかな~。関係ないけど、「JAKE~」が入っているTOTOのJEFF参加ラストアルバム「KINGDOM OF DESIRE」って既に廃盤になってるんですね…。

繰り返しになりますけど、ソニー系列の音源しか使えないという制約の中での選曲ですから、中田師匠も頭を悩ませたことと思います。ご本人も書いてましたけど、他のレーベルを巻き込んで第2第3の「JEFF PORCARO SESSION WORKS」が出てきて盛り上がってくれたらな~、もっと凄いのができると思うんですけどね。「歌モノ編」「フュージョン編」「マニアック編」とか…なんて書いてたら小生もそんな分類で小生的SESSION WORKSを早く作りたい!と思うのであります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする