TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

ALL'S WELL THAT ENDS WELL / STEVE LUKATHER

2010-11-02 23:43:19 | TOTO&FUSION
STEVE LUKATHERの新作、聴いております。
実のところ、今までも含めてLUKATHERのソロアルバムを聴いていると毎回思うところがある。
それは…やっぱりSTEVE LUKATHERであって、TOTOじゃないんだってこと。
そりゃあTOTOとおんなじ音楽やってるんだったらソロアルバムを作る必要ないわけで違うのは当然。だけど、TOTOの中心人物であったことはまぎれもない事実だし、TOTOの数々の曲においてもLUKATHERならでは…というのもあるわけで。ただ単にLUKATHERのソロだから、という先入観があるからこそそのように感じるのかもしれないし。大体LUKATHERのソロナンバーをTOTOの新曲だ、と言われても全然疑わないだろうし。
でも…でもアレンジとか音作りってやっぱり違うんだよな~。そこはDAVID PAICHをはじめとした、他の才能あるメンバーの存在はやはり大きいんだろうな、とも思う。ラストのインストナンバー「TUMESCENT」なんて、モロにTOTOの「JAKE TO THE BONE」だし。だけど比較するとわかるんだけど、不思議なものでやっぱりノリがちょっと、いや全然か、違う。エレピのソロにしたって、DAVID PAICHとは違うのがよくわかるし。ドラムにしてもなんかシャープさに欠けるし。もちろんギターだけはそのものなんだけどね。それとやっぱりアルバムに収録される曲のバリエーションだろうか。LUKATHERのソロとはいえ、いろんな人との共作だから必ずしもLUKATHER色一色というわけじゃないんだけど、TOTOとしての様々なジャンルの音楽に影響を受けたバリエーションにを満たすことはできない、というかLUKATHERはそのバリエーションの一つのパーツであって、やはり全てではない。どうもやっぱりSTEVE LUKATHERであって、TOTOでないことへのジレンマを感じてしまう小生であります。今更無いものねだりしても仕方ないんだけどね。
とはいえ、所々の瞬間においてTOTOっぽさを垣間見ることもできるのも事実。その一瞬に胸躍らせることができるのがTOTOの血筋であることの証明。
何言ってんだかわかんなくなってきたけど、まあとにかくSTEVE LUKATHERとしては期待通りの作品であることは間違いない、ということです。

蛇足ながらこんな気分になってしまったのは、このアルバムとTOTOの「FALLING IN BETWEEN」を続けて聴いてしまったからなんだろうな。iPodでは基本アルバム単位のシャッフルで聴いているんだけど、面白いものでこういう関連するアルバムが続くという偶然がよくあるものなんです。どういうシステムでシャッフルしてるのかわからんけど、今日のiPodのセレクション、というネタで綴ってみるのも面白そうだな~と思ったりもして。

ALL'S WELL THAT ENDS WELL / STEVE LUKATHER
STEVE LUKATHER(g,vo)TREVOR LUKATHER(g)CJ VANSTON(keys,vo)STEVE WEINGART(keys)CARLITOS DEL PUERTA(b)ERIC VALENTINE(ds)LENNY CASTRO(perc)JOSEPH WILLIAMS/PHIL COLLEN/TINA LUKATHER/FEE WAYBILL/JORY STEINBERG/BERNARD FOWLER(vo)GLENN BERGER(sax)
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GOING BACK / PHIL COLLINS

2010-11-01 23:29:44 | その他の音楽
PHIL COLLINSの再起作。
もうPHILの新作を聴くことはできないと思っていた…もちろんドラミングも。満身創痍だったPHIL、引退宣言も仕方ないものと思ってました。ところが…、凄いですね。こうしてアルバム制作するだけでなく、ドラムまで叩いているというんですから。ボーカルに専念して、ドラムはCHESTER THOMPSONに任せてると思ってたら、しっかり本人が叩いているという。スティックを手にテーピングして固定しているという写真もジャケットに載ってました。握力が充分に回復していないということなんでしょうか。とはいえ痛々しいながらも復帰にかけるミュージシャンとしての意地を感じます。以前のようなど派手なドラムセットでなく、まさにモータウン的な超ミニマムなセッティング。往年のようなテクニカルなドラミングは聴けないけれど、今のスタイルに合ったモータウン的バタバタドラミングではありますがしっかりドラムを叩けている、という事実が素晴らしいものです。
こう言ってはなんですが、ある意味おまけみたいなミュージシャン人生、好きなことやろうよ、ってなわけで、大好きなモータウンナンバーのカバーばかりを集めたこのアルバム。スネークマンショーでお馴染みの「JIMMY MACK」やROLLING STONESで知った「GOING TO A GO-GO」ぐらいしか知ってる曲なかったけど、実際には結構聴き覚えのある曲があってね、楽しいものです。

意外だったのはGENESIS以上の盟友、CHESTER THOMPSONとDARYL STUERMERがアルバムに参加してなかったこと…ちと残念ではありましたが、このアルバムの1曲目「GIRL」のPVにはしっかりお姿を拝見できますので、良かった良かった。でも日本盤のクレジットには載っているようなので、ボ-ナストラックには参加してるのかな。てか日本盤とかDVD付きのEU盤は25曲収録ということ。通常盤に比べ7曲も多く収録されてます…。7曲のボーナストラックってありえないし…。とりあえずDVDはいらんから…と思って通常盤にしたんだけど、こんな落とし穴があったとは。買い直そうかどうしようか迷うところであります。

GOING BACK / PHIL COLLINS
PHIL COLLINS(vo,ds,perc,keys,b)BOB RABBITT(b)EDDIE WILLIS/RAY MONETTE/RONNIE CARYL(g)JOHN ARAM(tb)GUY BARKER/TOM REES-ROBERTS(tp)PHIL TODD/GRAEME BLEVINS(sax)JASON REBELLO(keys,perc)CONNIE JACKSON/LYNNE FIDDMONT/NICHOLAS COLLINS/MATHEW COLLINS(vo)
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