徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

同窓会と同級生からの贈り物

2008-11-17 10:22:10 | 今日のひとり言・雑談
 先日の11月15日に高校の同窓会がありました。各世代の方々が出席され総勢400名の大所帯。幹事学年の皆様大変ご苦労様でした。

 さて、我々の学年も17名の精鋭たちが集い、懐かしい話題に話が弾み時の経つのも忘れたほどです。今回残念ながら欠席した面々も来年出席を期待してます。この同窓会に最初に出席したのが2年前。以外と同世代の出席が低いなぁとちょっと寂しい感じがしたので、学年幹事を仰せつかってる身としては何とか自分たちの学年だけでも大勢の人をと思ったのも事実です。

 1次会、2次会ともに大いに盛り上がり、数名の猛者たちは3次会に行ったようです…。年に一回あるこの同窓会にわざわざ東京から来てくれた人、初めて参加してくれた人、家事を1日だけ休んで来てくれた女性陣、そしていつも一緒に飲んだくれている男性陣、ありがとうございました。年に1回のこの機会にもう一度、18歳のあのころに帰りましょう。来年もよろしくです。

 さて、同窓会で一緒だった同級生のOさんから昨日夕方をもらったんです。遅くなったけど私の開業祝いに木板を彫って作った事務所の看板を持って行くからとのこと。数分後に現れた彼の手には立派な看板が…。私の事務所のロゴも入って感無量です。ありがとうOさん、早速、事務所の玄関に飾らせてもらいました。どう立派でしょう?、大切に飾らせていただきます。

 人脈、出会いは一生ものの宝ですね。私の座右の銘「人脈は宝」を痛感した週末でした…。
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再考、家づくり-3 ~暮らしをデザインする~

2008-11-14 10:25:23 | 建築つれづれ…
 家、住宅とは何か? あなたはどう答えますか? うまい言葉が浮かんできますか? ここで言えるのは、暮らすための器であることは間違いありません。しかし、その器は雨風をしのぐだけではダメなのです。その器では、あなたとあなたの家族が生活し活動する器なのです。「食べる」「寝る」といった「行動」をする拠点、器、それが住宅です。

 住宅の設計は、今述べたように「行動」の拠点をつくることになります。「行動」のつながりが「暮らし」となります。「どう暮らすか」「どう住むか」を考えイメージしなくては住宅の設計は始まりません。そして、今までの住み方には無かった行動を付け足していくと、自ずと新しい「暮らし」が確立されていきます。住み方や新しく生み出される暮らしが住宅のつくりを決めるのです。新しい暮らしを確立すること=「暮らしをデザインする」ことが住宅づくりなのです。
 
 暮らしをデザインするためには専門家・建築家の力が必要になります。建築家の立場は建て主の代理人です。建築の専門知識がそれほどない建て主に代わって、建て主のイメージの具体化、施工者選び、工事費のチェック・査定、施工中の品質チェック、建て主の要望に対する変更・指示等、建て主が技術的にできないことを私たち建築家、設計者がサポートします。

 常に建て主の立場に立ち、それぞれの身の丈にあった個性的な、ひとつしか無い住宅を実現します。建築家って垣根が高く、カタブツが多いと思ってる人は結構いると思いますが、そんなことはありません。建て主と同じ目線に立って、気軽に、家づくりのパートナーだという感覚で設計という共同作業ができたら、必ず満足のいく住宅が実現できるでしょう。

-おわり-
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再考、家づくり-2 ~建て主の意識改革~

2008-11-13 08:40:31 | 建築つれづれ…
 前回は設計事務所が家づくりにおいて、どんな立場で、どんなことをするのかを書きました。今日は建て主であるあなた自身のことについて考えましょう。

 現在の住宅は、住宅供給者が提供した商品としての住宅を「購入する」もしくは「買う」という行為が当たり前になっています。しかし、もともと住宅というものは住む人=建て主と施工者=大工が相談し協議し合ってつくられる共同作業でした。

 住む人である建て主は自分のライフスタイルを考え、今後どういう住み方をしたいのかを他の誰よりもわかっているはずで、それを一番具体的にイメージできるはずです。その建て主が、自分で家をつくるのが理想でしょうがそれをできる人はほんのわずかしかいません。

 一生に一度の行事である住宅建設を、打合せが面倒だからと人任せにするのではなく「自分で自分の家をつくる」意識が必要と思います。確かに休日や仕事の合間をぬって打合せをするのは大変でパワーがいることです。自分の家を自分でつくれる人はわずかしかいませんが、専門家(建築家)と一緒になって自分の家を設計する、専門家(施工者)と一緒になって家を施工することは誰でも可能です。「買う」意識から「つくる」意識への脱却です。

 自分で図面を描くだとか、のこぎりを持って木材を切ったりしなさいということではありません。自分でやれることを見つけ、いかに「つくる」という行為に参加するかということです。決して、人任せではいいもの(家)はできませんし、満足感や達成感も半減です。建て主である“あなた自身の意識”ひとつで満足いく家をつくれるのです。

-つづく-
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再考、家づくり-1 ~設計事務所の仕事~

2008-11-12 10:16:20 | 建築つれづれ…
 たびたび、友人・知人とお酒を酌み交わしながら、家づくり・住宅づくりについて聞かれたり、設計事務所の仕事内容を聞かれたりする。設計事務所に住宅の設計をお願いすると、余計なお金(設計料)がかかるという意識の人が多い。その考えを改めてもらうために私はこういう言い方をします。設計事務所の仕事って設計図を描くことばかりではなく、我々の立場は、建築的な専門知識がない建て主(施主)の代理人であり、通訳であると…。

 例えば、住宅メーカーにお願いすれば、営業担当者が何でもしてくれて1棟何千万円の見積書が提出されます。その見積書の金額が妥当な金額であるかどうかは一般の人には見当もつきません。その見積金額の内容をクリアにすることも我々建築家・設計者の仕事で、建て主の代理人として提出された見積書の内容をチェック・査定します。その中には表現されてないだけで、設計料というものが加味されて見積が提出されていたりするんです。

 住宅メーカーだって仕事ですから、営業の人の経費(給料)、設計にかかわった人の経費(給料)、本社にいる事務の人達の経費(給料)が発生してる訳です。見えてないだけでその経費が見積金額に含まれているんです。それをハッキリ表示すれば誰が見てもその分工事費を安くしろと言われるから表現しないだけ…。ですから、設計事務所に仕事をお願いすると余計にお金(設計料)がかかるという考えは間違っていて、それと同じ金額が見えない形で見積書に入っているのです。

 建材ひとつ取ってもそうです。建て主は床材の値段なんてよくわからない…。見積書に書いてある材料の値段が妥当かどうかをチェックする、それも我々建築家・設計者の仕事です。材料一つ一つチェックしていけば工事費は確実に下がっていきます。また、こんな方法もあります。設計段階からコストを下げるために我々建築家・設計者から、こうしたらどうかという提案もしたりします。

 設計事務所の仕事として簡単でわかり易い話があります。設計中や工事中に建築の専門用語を住宅メーカーの人や大工さんに言われてチンプンカンプンというときもあるでしょう。用語の意味がわからないけど理解したふりをする。そんな場面てありませんか?その時はその間に入ってその内容を分かりやすく通訳し、理解してもらいます。そして建て主としてどうしたいのかを協議して決めていきます。

 工事中は設計の内容通りに工事を行っているかのチェックをします。また、建て主の要望が発生した時には、できる限り要望をくみ取り工事に反映します。しかし、ただやみくもに要望を反映することはしません。その要望にこれだけの工事費が追加になるとか、追加無しでやれるとかの判断材料を建て主に提示して、やるやらないの判断は建て主にしてもらわなくてはなりません。その追加工事金額の施工者との折衝は当然私たちがやりますが…。

 ざっと、こんなところでしょうか、設計事務所の仕事って。ただの図面描きではないんです…。今日はこの辺にしておきましょう。      

-つづく-
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我が事務所にあの人が…

2008-11-11 08:33:40 | 今日のひとり言・雑談
 先週の金曜日にある一本の電話が鳴りました。電話の主は国際企画という会社。国際グラフという人と企業をテーマにした雑誌を出版している会社です。国際グラフって皆さん知ってますか!?私も恥ずかしながら、電話で初めて知りました。電話の趣旨は、山形の企業を取材して回っているので、私の事務所にも取材に行きたいとのこと。国際グラフの記事は有名人との対談形式での取材となるので、今回は「秋野太作」さんと同行するとのことでした。秋野太作~!そう秋野太作ですぅ。取材は11月10日(月)、そう昨日ありました。
 夕方になって国際グラフの記者と秋野さんがが事務所に来られました。独立・創業のこと、若い頃の話、仕事への取組姿勢、こだわり、これからの目標等…色々な話をしました。時間にして対談してた時間は30分ぐらいでしょうか?かなり短く感じました。いつもそうなんですけど、これまでしてきたことや、自分の仕事への情熱等を話してるときって、我を忘れてかなり饒舌になるみたいです。昨日もそうでした、もしかしたら秋野さんを圧倒していたかも…
 無事取材が終わると、記念写真撮ってもらったり、サインいただいたりでもうミーハー根性丸出しでした。でもこんな片田舎に有名人がわざわざ来てくれるんですね。娘Hに妻が聞いたそうです。「今晩、泊めてって言ったらどうする?」ちょっと間があってから「泊める」と答えたそうです。でも「今晩止めて下さい」っていうあの番組じゃないからね~。娘Hと息子Kはガッカリ。そんな月曜日でした…。
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