雪山三昧の連休2日目は2年ぶりとなる野伏ヶ岳に登る。
前日の20時半に白山中居神社駐車場に入り、シュラフ広げて車中泊。
夜は冬の澄んだ空気の空に満天の星が出ててそりゃあもうキレイで写真撮影しようかと思ったが、
寒くてヤメた。
また深夜は1時3時に寒くて目が覚めたが概ね熟睡。
1時の時は呼吸する鼻が冷たくてたまらず目が覚め、顔にタオル撒いて寝た。
3時の時は足元が寒くて目が覚め、ダウンジャケットを足元に掛けて寝た。
起床は周囲も明るくなった6時過ぎ。
ノソノソと起き出し、とりあえず朝飯に温かいものを食おうと湯を沸かしマグカップでおかしラーメンと前日に買うといたハンバーガーを食う。
おかしラーメン便利♪
そして山専ボトルに入れるレモンティをコッヘルで温め出発準備。
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(左)このクルマで初の車中泊♪ 朝起きた時の気温は-1度だった。シュラフはオーロラ600DXを使用。
(中)7時過ぎパックに山ラーメンを食うべくコッヘルや食料を入れ、スノーシューを持っていくかどうか悩んで錘になることを覚悟で持っていくことを決め歩き出す。
スノーシューは緩んだ雪の中で踏み抜かないために保険的に持っていくことにした。
わかっているが新雪は全くない。
(右)雪はあるが過去最低の少なさ。 直近に雪が降ったということもなくよく締まっている。
登山者は私の他に二人。
一人は山スキーを担いだおっちゃん、もう一人はボードを担いだおねーちゃん。
そのおねーちゃん、初っ端の林道をいきなり違う方へ歩いて行くので「どこ行くの?」と声かけたら「野伏ヶ岳」と言うのでこっちだよと教えてあげた。
スマホをGPS代わりに使えるYAMAPが頼りのようだ。
そういえば前日の西穂でもすれ違って少し話をした若い登山者が話しの中で「YAMAPやってますか?」と聞いてきた。
知ってはいたが全く見たこともないので帰宅後アクセス、登録してしまったw
ところでこの周辺は豪雪地帯だが、ここも例に漏れず今年は雪少なめ。
近くのウィングヒルズスキー場も雪少なめで今シーズンは積雪量が2Mを超えることが無かったんじゃなかろうかというぐらい。
なのでいつもの雪原に木や藪が出ていることも考えられ行く気が進まなかったのだが、西穂からの帰り道にある場所だし、他に比べれば積雪量はまだある方だし、勝手知ったる山なのでここをチョイス。
それに加えて数年前までは毎年来てたが、昨年は来てなかったので2年ぶりに登っとくかと。
さて登山。
歩き出して牧場跡まではひたすら林道を歩く。
いつもならスノーシューを履いて巻く林道をショートカットして行く箇所がいくつもあるのだが、今回は初めてオール林道。
最初から最後まで林道を歩いた。
なぜなら林道は踏まれて雪が締まり歩きやすい、逆にショートカットすると踏み抜いて余計に時間がかかると思ったから。
ちなみに林道は山スキーヤーの跡に加えスノーモービルの跡もあった。
ここでスノーモービルの跡見たの初めて。
そしていきなりだが牧場跡に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/e4/c64a5acdc61405e66ae7ee0cf13d6365.jpg)
朝起きたときは青空もまだ見えたがどんより暗く生憎の天気。
前々日までの予報では良かったのだが、前日になって曇り予報になってしまった。
そしてそういう天気なのでゆっくり満喫という気分は捨て、さっさと登ってさっさと帰ろうというパターンに切り替えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/63/35a0f97169e9697c005c0d81139378c5.jpg)
(左)そそくさと牧場跡を横切り、ダイレクト尾根に取り付く場所を探す。
グルっと回り込めば傾斜も緩やかにはなるが、回り込むのが邪魔くさい。
直登できるポイントを見極めダイレクト尾根へ一直線。
(右)写真を見ると平地に見えるが、結構な急登です。
雪の緩んだ数日前に苦労して登ったと思われるトレースを見つけ、そこを忠実に踏んでいく。
トレース見る限り沈み込み量が多いので難儀だっただろうな。
しかしこの日は陽も出ず気温も低めなので幸い雪は緩まず踏み抜くことなくツボ足のまま登っていけた。
故に予想はしていたがスノーシューはただの錘、、、
そしてダイレクト尾根に出ても、締まった雪面に足取りも軽くサクサク登っていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/5c/69f2481fbc00ee16c638589c0bdeb097.jpg)
(左)ダイレクト尾根も中頃を過ぎた地点で「まあそろそろクランポン着けるか」とザックを降ろし左足を見た時にビビる。
クラックセーフティのソールに裂け目が・・・
もうそろそろやって来てもおかしくないと思って常々チェックしていたソール剥がれ現象がここに来てやってきてしまったのである。
しかしまだ初期段階、これよりクランポン着けるしこれによってソール諸共ブーツ全体を縛ることになるので問題あるまいとそのまま歩く。
(右)高度も上がってきて斜面越しに白山も見える。
そういえばここら辺りで下を見ると牧場跡を歩いている人が見えた。
後から来た登山者かと思ったが、そうではなくて私より早く出発し林道で抜いたスキーヤーだった。
まだあそこに居るのか?上まで行けるのだろうかと他人事ながら心配してしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5b/d024cd6db2efd5d72c26e6f08eb4d1e4.jpg)
(左)この日はアックスなしでカーボンウィペットを利用。
ピックを使うようなことは一回も無かった。
(右)いよいよ山頂へ続く尾根が近づいてくる。
今年は早くに暖かくなってこの付近の雪面が割れてないかと少し心配したがそんな箇所は無し。
そしていつもは真っ白な雪面から木々が出てしまっている。
いよいよ木々が無いエリアへ。
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下を見る。
下に二つの雪原が見えるが左が歩いてきた牧場跡、そしてその更に左にはクネクネトうねったクリークも見える。
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山頂着
でかい雪庇が見える、あの上は歩けない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/33/09f5aafae0f6c6dbcefe8fd3cd322ae2.jpg)
白山を見る。
なんだか映りが悪い。
というのも、PENの標準ズームの持病がここに来て出だす。
露出が適正にならずオーバーになって白い写真になってしまうのだ。
電源オンオフを繰り返し、ズームしたり戻したりすると元に戻るのだがこの現象が始まると段々とその現象が起きる頻度が高くなりいずれ使えなくなる。
考えなければ・・・。
ちなみにこの現象が出るの確か3度目(=同じレンズ3本目)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/58/6a174c7db3f9a8dcb1ad8c2cbd9b7788.jpg)
こちらは荒島岳方面。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/da/0bdaf9ade16f799a48fd74f25850ba8c.jpg)
こちらは・・・よくわからん。
天気が良ければ北アルプスや乗鞍、御岳も見えるのだが生憎天気はよろしくない。
そして風が強烈に冷たく寒くて仕方ない。
ラーメンセットなど持って来てるが食ってる場合じゃないし、サクサク上がってこられたので腹も減ってない。
すぐに下山開始。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5d/371d8301edcb8a9255a3bf119fdcb384.jpg)
そして下山はいつもどおり北尾根を行く。
その尾根道は途中ついつい違う方へ下りてしまう可能性があるので注意が必要なのだが、踏み跡もあったので一安心。
また、こちらへ下りるのに注意しなければならないのはクリーク(小川)である。
ところどころにクリークがあり、そこを渡らなければならない。
雪が多くそのクリークが隠れどこでも歩ける場合はいいのだが、クリークが露出してしまっていたり、下りる場所を間違えてクリーク越えが発生してしまった場合そこを渡れず引き返すや遠回りをしなければならない可能性があるのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e7/85bc7316f623e8ce01fd319de32277d3.jpg)
(左)確かこの木は前にも写真撮ってた。
(右)ゆっくり歩いているつもりだが下りは早い、あっというまに高度が下がる。
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(左)一気に下るのももったいないのでザックをおろしホットレモンティでも飲んで休憩。
(右)というか、遂にソールが剥がれたのだ。
クランポンがいきなり外れて「ストラップが緩んだのか?」と見てみるとソールが剥がれるのと共に踵のコバが割れクランポンの踵を固定する部分が外れてしまっていた。
なんとか固定できないかと締め直してみたもののまたすぐに外れてしまうことが分かったので、その時点で左足のクランポンは外し、もう少し残ってた下りは右足のクランポンだけで滑りを防いで歩くこととなった。
で、間もなく下りは終わり片足のクランポンも外して歩く。
それにしても西穂独標行きの時に剥がれなくてよかったな。
以降剥がれかけたソールをペッタンペッタン言わせながら歩くこととなる。
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(左)雪がないと言ってもこの積雪具合、2M近くはある。
(右)この辺りがテント張ってた場所かな、木々がたくさん出てる。
そして山を振り返りその山容を見ていると、山頂下に登山者が居るのを見れた。
スノーボーダーの女の子だろうか?それともスキーヤーのおっちゃんだろうか?
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2年ぶりの野伏ヶ岳は残念な天気でちょっと不発な感じだが、まあ行けたし登れたし良しとしよう。
そしてこの冬の雪山歩きはこれにて終了。
山を下りてから見た川で今後は釣りだと思うのであった。
そしてこの日はウィングヒルズの満天の湯ではなく白鳥の美人の湯しろとりに寄って汗を流して体温めて帰る。
帰り道はちょっと寄り道をしつつ、往路と同じルートで走行距離は2日で630キロを走り自宅には午後7時ちょうど着。
充実の連休だった。
まだ1週間も経ってないけど随分前のことのような気がするのは何故だろう、、、
そうそう、ソールが剥がれたクラックセーフティは帰った翌々日にはソール張り替えに出した。
教訓:ソールはチェックしていても突然剥がれる。