JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR東海 東海道新幹線ネット予約&チケットレス乗車サービス EXご利用票
JR東海の東海道新幹線ネット予約&チケットレス乗車サービスのEXご利用票です。
これは、同社の東海道新幹線ネット予約&チケットレス乗車サービス(EX予約サービス)を使用した際、予約した列車の明細として発行されるもので、乗車券や特急券ではありません。
このサービスでは予約に使用したICカードを使用して自動改札を通過することになるため、ICカードでは予約した内容がわからないことから発行される、「座席のご案内書」という位置づけになります。下に書かれていますように、車内での改札の際にはこのご利用票を車掌に提示するようになっています。
裏面です。
ご利用票は乗車する際には携帯することとなっており、入出場の際には、予約した時に使用したICカードが無ければ効力が無いことが記載されています。
JR東日本 水戸駅発行無札証明
前回エントリーでJR東日本石岡駅で発行された無札証明を御紹介いたしましたが、それより約17年前にJR常磐線水戸駅で発行された無札証明がありましたので御紹介いたしましょう。
平成2年6月に水戸駅が発行された無札証明です。
まだ同社では硬券が使用されていた頃の様式で、白色無地紋のB型券となっており、東京印刷場で調製されたものとなります。
再掲いたしますが、前回エントリーで御紹介いたしました石岡駅で発行された軟券の無札証明です。
硬券が廃止された同社では乗車券類の様式を基本的に変えないままA型の千切り式常備軟券に切替えましたが、無札証明についても硬券の様式を踏襲した体裁になっています。
JR東日本 石岡駅発行無札証明
日付がありませんが、平成19年1月にJR常磐線石岡駅で入手いたしました無札証明です。
白色無地紋のA型千切り式軟券となっています。
無札証明は列車の発車間際で乗車券を購入する余裕がない場合や何等かの事情によって乗車券が発行できない場合に改札口で交付されるもので、間違いなくその駅から乗車したことを証明する帳票であって、乗車券類ではありません。
裏面です。
裏面には券番のみが印刷されており、様式的には同社の常備軟券に準じた体裁になっています。
JR東日本 東京駅発行出場券
平成29年10月にJR東日本東京駅で発行された出場券です。
白色のレシートのような感熱ロール紙が使用された券で、新幹線の中間改札口横の出札口で発行されたものです。
当日、新幹線で宇都宮まで行く際、八重洲口より新幹線自由席特急券を購入のうえ入場しましたが、障害事故によって新幹線の運転が見合わせとなり、旅行を取りやめたために乗車券と特急券を払い戻した時に発行されました。
東京駅では特急券の払い戻しは出札窓口に限られており、改札では払い戻しの取扱いはしないようで、本来は改札外の出札窓口での取り扱いになるようですが、改札内の窓口の方が空いて並んでいなかったのでこちらで払い戻しを受けています。
JR東海 「〇幹」東京駅発行精算券
平成29年12月にJR東海の 「〇幹」東京駅で発行された精算券です。
橙色JRC地紋のA型券で、精算所にあります改札端末で発行されたものです。
「〇幹」東京駅は東海道新幹線の東京駅で、この券は東海道新幹線東京駅改札内にあります精算所で乗車券の精算をした際に発行されます。
地紋部分拡大です。
精算券というのは一般的には精算後に改札を出る時に回収されて終わるものですが、東京駅の構造によるものですが、丸の内側に出たい場合にはJR東海の改札機を通ってJR東日本の構内を横断し、JR東日本の改札口で出場することになるため、JR東海の改札機を通った時点で入鋏穴が開くことになるため、いかにもこの券で列車に乗車したかのように見えます。
便宜上JR東日本の改札機を通って出場できるようになっていますが、東京駅からさらにJR東日本の路線を乗車して、東京駅以外の駅で出場すると、別途東京駅からの運賃が必要となります。
JR東日本 盛岡支店発行 乗車券袋
JR化間もない、昭和62年8月に盛岡駅のみどりの窓口で貰った盛岡支店(現・盛岡支社)が配布した乗車券袋です。
大きさは横幅16cm高さ8.2cmと現在のものより大きく、出札補充券や料金専用補充券、補充片道乗車券や補充往復乗車券、補充連続乗車券等が入る大きさとなっています。
当時、JR東日本はタレントの後藤久美子さんを国鉄民営化直前からCMの顔として採用し、テレビCMで放映されていました。
裏面です。
いまでは旅行センター(JR東日本では「びゅうプラザ」)が閉鎖されてしまっている駅も見受けられますし、JRの駅ではなくなってしまった駅もあります。
袋のフタをあけると、こんな感じになっていました。
今では新幹線のグリーン個室・「カルテット」・「だんらん」なんてものはありませんし、「レール&ホテル」というものも聞かなくなりました。
「ご存知ですか?上手な旅のアドバイス」というキャッチフレーズも時代を感じさせるもので、現在ではかなり痛い表現です。
「お役所国鉄」が一生懸命「自分たちは民間会社です」と意識改革をしようとしていた途中経過感を感じさせる一枚ですね。
JR東日本 改札端末の無効処理
ただ単に私が知らなかっただけかもしれませんが・・・。
平成28年12月に実際に使用したマルス券です。三鷹駅の改札にて使用済の乗車券を頂きたい旨を申し出ましたところ、「無効処理をするので穴を開けてしまいますが宜しいですか?」と訊かれました。
使用済券を旅客に渡す場合には磁気情報を破壊するために穴を開けることになっているのがJR東日本・東海・西日本のようですが、西日本のように概算鋏のようなもので穴を開けるところや穴あけパンチで大きな穴を開けるところなど、その対応はまちまちのようです。
この券の場合は、パンチ等で穴を開けるのではなく、改札端末に挿入して磁気情報を消去し、排出された時には自動的に穴が開いていました。
穴の部分を拡大してみました。券番「05504-01」の下に、直径1mm程度の小さな穴が開けられているのが確認できます。
このような処理をされたのは初めてですが、これならば穴を開けられても券面に傷が付かないのでコレクション的には問題がなく、歓迎できる処理方法です。今後、この方法が普及するとコレクターとしては有り難いことです。
ただ残念なことに、無効印を余白の部分に捺して貰えなかったので文字が被ってしまっています。
JR東日本 上野駅発行出場券
平成28年6月にJR東日本上野駅で発行された出場券です。
白色無地紋のA型千切り券で、常備軟券と同じ体裁の様式となっています。図示いたしませんが、裏面は4桁の券番が真ん中に印刷されているもので、恐らく上の切り取り線のところに「耳」がついていたものと思われます。
この券は、東北新幹線の中間改札で精算をした際に発行されるもので、この券を持って改札を出場します。
大抵の精算口には改札端末があってレシートのような出場券が発行されますが、ここの精算窓口には改札端末が無く、このような常備軟券式の出場券を発行しています。
以前は精算所と改札が分かれて離れているような駅に出場券の設備のある駅が多く存在しましたが、合理化によって改札カウンターで精算をするスタイルの駅が多くなり、このような出場券を設備している駅はかなり少なくなっているものと思われます。
JR東日本 精算機発行精算券
本年6月にJR東北本線(宇都宮線)小金井駅で発行された、170円分の精算券です。小山駅までの乗車券を精算機で精算した際に発行されたものです。
桃色JRE地紋のA型券売機券で、最新の様式ですが発行時刻の印字はありません。
本来はそのまま自動改札機を通って出場するものですが、有人改札口で頂くことができました。
原券は紙の乗車券ですが、精算についてはSuicaを使用して精算しておりますため、発行駅名の左側にはSuicaなどのICカードを使用したという意味で「口IC」の表記があります。
JR東日本 松本駅発行 精算レシート
前回エントリーで松本駅精算所にて改補で発行された、松本から有明までの別途乗車券を御紹介いたしましたが、その際に発行された領収証(レシート)を御紹介いたしましょう。
「精算レシート」と記載されたこのレシートは、改札補充券と共に発行されました。
JR東日本の改札兼精算所方式の窓口では改札口で精算をすると最近は改札端末で「精算書」というレシートを発行していますが、松本駅の場合は改札の他に精算所(窓口)があり、精算所には改札端末がないことからレジスターによるレシートを発行しているようです。
様式は一般の商店で発行されるレシートのようなもので、品名として乗車券を発売したことから「発売」と印字され、収受額を「売上」と表記しています。また、預かり金とお釣りの記載まであります。
発行箇所名として「松本駅 改札」と記載されていることから、精算所(改札)窓口で発行されたことが分かる程度です。
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