えちごトキめき鉄道 車内補充券 ~その2

平成28年9月ににえちごトキめき鉄道車内で購入した、直江津から春日山きの片道乗車券として発行された車内補充券です。


   


桃色えちごトキめき鉄道自社地紋のノンカーボンの駅名式券になります。
前回エントリーの入鋏式券は短命に終わり、現在はこの様式に切替えられています。


前回の様式とは異なり、使い道のわからない路線図が廃止され、自社線の他に連絡社線の欄が新たに追加され、連絡乗車券の発券が容易になっています。相変わらず特急券として発売するようにはなっていません。


この券を発券してくださった特急「しらゆき」の車掌氏に拠りますと、様式が変更されたことについて会社から特段説明は無かったとのことですが、今までの概算鋏で穿孔するタイプは穿孔屑をまき散らし、最悪の場合旅客の服に絡まることがあったため、記入式に改められたらしいということでした。
そして、旧様式券はすべて払い出しされることなく廃札となったようです。

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JR東日本 会津若松運輸区乗務員発行 車内片道乗車券

平成2年8月に会津若松運輸区乗務員により発売された、滝谷から会津柳津ゆきの片道乗車券です。


   


青色JRE地紋の駅名式券で、磐越西線と只見線とその周辺の主要駅が記載されています。一番遠距離では横浜市内まで発行することができるようになっており、有効期間も4日間までの欄が用意されています。


裏面です。


   


有効期間の表示が無い場合は発売当日限りであることと、東京都区内・横浜市内・仙台市内ゆきの乗車券である場合は同区間内で下車した場合および、同区間相互間の乗車券の場合は前途無効となることが表記されています。


只見線の只見ー大白川間に「田子倉」とあります。
田子倉駅は柿ノ木駅と共に冬季(12月から翌年3月まで)は豪雪を理由に閉鎖されていた臨時駅でしたが、平成25年3月に廃止されてしまっています。

本来臨時駅であれば営業キロおよび換算キロの設定はされず、次の駅までの距離で運賃計算をするのが一般的ですが、なぜか田子倉駅には営業キロおよび換算キロの設定があったため、運賃計算をする必要性から駅名の記載があります。

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JR東海 〇ニ東京駅発行三島ゆき区間変更券

前回エントリーで岐阜羽島ゆきの区間変更券を御紹介いたしましたが、今回は三島ゆきの区間変更券を御紹介いたしましょう。


   


国鉄民営化直後の昭和62年4月に、日交観の委託窓口である〇東京駅新幹線乗換改札にある精算出札窓口で発行された、三島ゆきの区間変更券です。青色こくてつ暫定地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。


国鉄民営化直後の約1年間、国鉄時代に準備された旅客鉄道会社用の乗車券類が使用され、それらはJR地紋ではなく国鉄の「こくてつ地紋」の暫定地紋券紙が期間限定で使用されました。
区間変更券についても同じく暫定地紋の券が登場しましたが、関東圏にある東京駅では、JR東海の券でありながら東京印刷場で調製された異端券が使用されました。


   


区間は違いますが、前回エントリーの名古屋印刷場で調製された券を再度アップします。区間が違えど内容と様式は同じですが、印刷場が異なることでかなり雰囲気が違って見えます。

図示いたしませんが、裏面の注意書きの内容は同じですが、活字のフォントが異なりますため、やはり印象は異なります。


これらの暫定地紋券は民営化直後の昭和63年まで使用することが認められていましたが、設備されていた券が売り払われると名古屋印刷場で調製された券に切り替わり、東京印刷場で調製されたJRC地紋の券が発行されることはなかったものと思われます。

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JR東海 〇ニ東京駅発行岐阜羽島ゆき区間変更券

平成元年7月にJR東海の東京駅新幹線乗換改札にある精算出札窓口で発行された、岐阜羽島ゆきの区間変更券です。東京駅までの定期券を原券として買い求めたものです。


   


青色JRC地紋のA型大人・小児用券で、名古屋印刷場で調製された常備硬券式の改札補充券となります。


当時の東京駅の新幹線乗換改札口には、改札口正面にマルス端末もしくは印発機が置かれたJR東海直営の窓口が横一列に並んでいましたが、国鉄時代からの名残りで、両端にある2つの窓口は日本交通観光社(日交観)が受託する窓口となっており、発行箇所名の頭に「〇」の符号が付けられている硬券か、常備券のない区間については駅名式の改札補充券が発行されていました。


   


裏面です。
東京都区内発の乗車券ですので東京都区内での途中下車ができない旨が記載され、その下には原券が100km以内の乗車券や「〇ム」乗車券の場合は原券控除をする関係から、表面の金額から原券分の金額を控除した際に「(コ)〇〇円」と記載する旨が書かれています。「(コ)」は「控除のコ」を示すものと思われます。一番下には「〇 東京駅発行」と発行箇所名が記載されています。



日本交通観光社(日交観)は昭和30年に国鉄自動車線における駅業務を受託する組織として設立された法人で、全国に140の駅員配置駅と300程の業務委託駅が存在したと言われています。
駅は鉄道駅と同様に旅客や荷物・貨物を扱っており、戦後の復員兵によって過剰人員を抱えていた国鉄の退職者対策として拡大され、国鉄末期には国鉄OBの受け皿になっていたようです。

以後、国鉄からの業務委託の他に旅行業や広告業、保険代理店業なども手掛けていたようでしたが、国鉄民営化によって営業区域を東日本旅客鉃道の管内のみに縮小して子会社として存続し、他地域は各旅客鉄道会社の関連会社として分社・移管され、現在に至っています。
東日本旅客鉃道(JR東日本)の子会社となった部分は、のちにJR東日本の子会社であるJRバス関東の子会社(孫会社)であるジェイアールバステックとなり、現在は駅委託業務からは撤退しているようです。


今回御紹介の区間変更券を発行したのは日交観ですが、国鉄民営化から間もない頃はこの窓口のようにJR東海の業務分野までも受託していた例があったものの、これは国鉄時代に東京駅の駅業務を受託していた関係から引き継がれたもので、日交観がJR東日本以外の旅客鉄道会社の業務を受託していた珍しい事例であると思われます。

ちなみに、国鉄民営化によって日交観が分社されてJR東海の関連会社となった企業が、駅業務の委託の他に城北線などの路線も保有する東海交通事業になります。

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JR西日本 金沢車掌区乗務員発行 第1種車内補充券

昭和63年2月に金沢車掌区(現・金沢列車区)乗務員により発行された、上野~大宮間の普通急行券です。


   


橙色国鉄暫定地紋のノンカーボン式券となっています。

この券は2月14日に上野駅を発車した601列車の乗務員が発行したもので、601列車は金沢運転所(現・金沢総合車両所)の489系電車に置き換えられる前の14系客車を使用していた座席車と寝台車が混結されていた時代の急行能登号になります。
同列車の車掌は全区間金沢車掌区が担当しており、上野側でも金沢車掌区の補充券を購入することが可能でした。


券の様式としては一般的なもののように見えますが、記事欄に座席指定欄のあるもので、指定変更に対応するためのものと思われますが、JRの第1種車内補充券としてはあまり見かけない様式です。

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JR東日本 長野駅精算所発行(信)豊野ゆき復路専用乗車券

昭和63年8月に長野駅精算所で発行された、(信)豊野ゆきの復路専用乗車券です。


   


桃色JRE地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。


復路専用乗車券は所持する乗車券の経路外で下車する場合に往路分の運賃を精算する際に復路分も併せて収受し、その復路分についての乗車券として精算所で発行される改札補充券になります。この券は、飯山線から信越本線(現・しなの鉄道北しなの線)方面への長距離乗車券で長野駅まで足を延ばしで下車し、また豊野駅経由で直江津方面へ旅行した際に買い求めたものです。

購入した際に窓口氏に小児専用券もあるのかお聞きしましたが、さほど需要が無いので小児専用券は無いとのことでした。尤も、小児専用の復路専用乗車券などというものは見たことないのですが・・・。


   


裏面です。発売額(精算額)は440円となっていますが、その内の220円が往路乗車分運賃となりますので、「往路分の220円もいただいています。」という注意書きが印刷されています。

往復乗車券の扱いとなりますので有効期間は発売日共2日間ですので、長野駅での滞在期間が2日を超える場合には片道だけの精算となります。そのため、発売する場合には原券の有効期間が3日以上の場合は注意が必要であり、旅客から復路専用乗車券を所望しない限り、精算所では片道分のみ精算し、往路分は別途乗車券を購入して乗車するのが一般的のようでした。

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JR東日本 松本駅発行改札補充券 ~その2

平成28年3月、松本駅精算所で発行された改札補充券です。


   


緑色JRE地紋の特別補充券で、出札補充券と同じ様式です。JRでは、出札補充券と同じ様式の特別補充券を改札補充券としても使用しており、改札補充券として発券した場合は発行箇所名部分に「〇改」もしくは「(改)」の表記をして発券します。


この券は前回エントリーの信濃境駅発行の稲荷山・篠ノ井・長野間ゆき片道乗車券で旅行中、途中の松本駅精算所で大糸線有明駅までの分岐片道の区間について乗車したい旨を申し出て購入したもので、拙ブログ2014年5月13日エントリーの「JR東日本 松本駅発行改札補充券」で御紹介したものと同じ松本駅精算所で発行されたものです。


精算所で原券である信濃境駅からの常備軟券の片道乗車券を提示して有明までの乗車券購入したい旨を申し出ると、窓口氏は「有明駅で精算するのでも良いですが」と言われたのですが、素直に改補でお願いしたいと申し上げたところ、原券と「有明駅」で察知されたのでしょうか、一瞬ニヤッとして「ではお作りしますのでお時間ください」と発券してくださいました。

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JR東日本 料補発行の新札幌から札幌ゆき普通急行券

前回エントリーでJR東海品川駅で料補により発行された新札幌から札幌までの普通急行券を御紹介いたしましたので、今回はJR東日本の駅で発行されたものを御紹介いたしましょう。
ただし、管理人は首都圏在住の身で、青森まで足を延ばすことが予算的・時間的に不可能でありましたため、首都圏の駅で購入いたしました。


まずは東京駅で発行された普通急行券です。


   


緑色JRE地紋の料金補充券で発行されています。前回エントリーのJR東海品川駅で発行されたものと基本的には同じ記載内容となっており、同区間用の普通急行券であることはわかります。


それでは、若干特徴的な記載で発行されたものを御紹介いたしましょう。特徴的ではありますが、記載された内容に要件は満たしていますので、斜線が多少無くても許容範囲と言えるのではないかと思います。


   


こちらは新宿駅で発行されたものです。記事欄に「3/21はまなす利用 ダイヤ改正により自由席発行」と記載されています。「ダイヤ改正により自由席発行」という言い回しは独特ですが、「ままなす」の列車名が記載されているところに好感が持てます。


   


最後は中央線荻窪駅で発行されたものです。一つくらいと思い、1区間先の千歳からの乗車分で購入しました。記事欄は「自由席乗車」と至ってシンプルですが、指定1欄に乗車区間と乗車日・列車名である「はまなす」・発時刻が記載されています。


急行はまなす号は3月20日青森発の列車を以って自由席車の連結が終了したことに伴ってマルスシステムに運用規制をかけていましたため、同列車の北海道区間のみを自由席に乗車する普通急行券はすべて料補で発行されていますので、他にも特徴的な内容で発券されたものが存在するのではないかと思われます。

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JR東海 品川駅発行 新札幌から札幌ゆき普通急行券

平成28年3月にJR東海品川駅で発行された、新札幌から札幌ゆきの急普通急行券です。


   


緑色JRC地紋の特別補充券(料金専用)で発売されています。


この券は北海道新幹線開業によって惜しまれながら廃止されたJR最後の定期客車列車かつ定期普通急行列車であった急行はまなす号の下り最終自由席区間について発売されたものです。

急行はまなす号は最終列車の座席車は全車指定席車の運転であったため、青森を21日に発車する下り最終列車乗車分の普通急行券は指定席券と一緒でなければ発売されませんでしたが、乗車区間によっては普通急行券単発でも21日乗車分として正規に発券されていました。


夜行列車であるためにわかりづらいですが、下り列車は青森発3月21日の深夜ですので札幌着は翌22日の朝となります。運転時刻は青森を21日の21:18に発車し、函館に翌22日00:44に到着します。函館で機関車をED79からDD51に付け替えた後、01:23に出発し、この券の乗車駅である新札幌に05:55に到着し、06:07に終着駅である札幌に到着します。

この券は3月21日新札幌駅乗車分ですので、前日20日に青森を発車した最終の1本前の列車となりますため、自由席車両を連結した最後の列車であったことになります。普通急行列車は自由席がメインですから、本来の定期普通急行列車の姿としての最後の列車であったわけです。


JRでは、この列車に日を跨いだ21日にJR北海道区間から乗車する自由席用の普通急行券については、誤発売防止のためにマルス運用に規制をかけ、発売する際には料金専用特別補充券(料補)での発売を行う旨の通達を出していました。実際にマルス端末で当該普通急行券を発券しようとすると発券不可で弾かれてしまいました。
そのため、「なぜ」と思われるような単純な発券内容の券ですが、あえて料補で発行されています。

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JR北海道 増毛から桑園ゆき片道乗車券 ~その2

前回エントリーで石狩沼田駅で特別補充券で発行された増毛から桑園ゆき片道乗車券を御紹介いたしましたが、今回は裏面を御紹介いたしましょう。


   


裏面のご案内文です。

券番が册0086-02となっているところから最近になって新しく使用された冊子と思われ、裏面のご案内文は平成20年に開業した新加美駅や平成17年に開業した九大学研都市駅対応となっています。
また、平成16年に新設された新潟近郊区間や平成26年に新設された仙台近郊区間の記載もあり、同社の特別補充券においての最新バージョンなのではないかと思われます。


前回エントリーで「少しでも町の委託業務収益となることを願い」と申しあげましたが、その理由といたしまして、駅窓口横にこのような張り紙が掲示されていたからです。


   


ここまで直球で訴えられていれば、このような乗車券でもお願いしやすいですね。

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