このきっぷ、なかなか売れないね ~その2

昨日同和鉱業小坂鉄道の往復乗車券をご紹介いたしましたが、今度は「汚なさ」じゃなくて、「なんで常備券をつくったんだろう?」と首を傾げたくなるような売れ行きの悪いきっぷをご紹介します。
今日ご紹介するのは、昭和60年の3月に松本電鉄の信濃荒井駅で見つけました。

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これだけで見れば単に「2等」時代の券の生き残りとしか思えませんが、裏を見るとたまげます。

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券番0005ということは、何十年という間に4枚しか売れていないことになります。信濃荒井駅と新村駅という途中駅同士の間に、なぜ常備の往復券を設備したのか、理由はわかりませんが、当時は需要があったのかもしれません。
売れないきっぷの割に、券の状態がすこぶるよろしいです。
当時は年配の女性がお一人で切り盛りされていた信濃荒井駅ですが、今は無人駅になっているようです。

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このきっぷ、なかなか売れないね

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」とリンクを張らせていただきました。
「菅沼」「天虎」それぞれ硬券には欠かせないダッチンクの2大メーカーの名前で、とても素晴らしいタイトルです。『素人談義』の拙ブログは比較にならないほど稚拙ですが、恐れながらリンクを張らせて頂きました


学生時代、日本全国中の私鉄を回りました。その時に同和鉱業小坂鉄道(旅客営業廃止時は小坂精錬小坂鉄道)の大館駅で、窓口氏が居ない間に券箱をじ~っとマジマジと見ていたところ、一口座だけ、とても気になる券が刺さっているのを見つけました。これが途中駅の茂内ゆきの往復乗車券です。

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スキャンが曲がってしまって見づらい写真になってしまいましたが、なぜか右上に綴じ穴のある往復券で、「2等」の標記のある古い券です。運賃が160円になっていますが、800円位した記憶があります。
なんといっても興味を惹かれたのは裏面です。

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「うわっ、汚ねぇ!」。
本当に汚い券です。何年分の「手垢」と「ヤニ」が染みているんでしょうか?
設備されてから最低でも18年は経過している券と思われますが、この0047の前の0046が売れてからどのくらいの年月が経ったのかが気にかかります。

小坂鉄道も1994年10月1日に旅客営業を廃止してから、明日でちょうど13年目を迎えます。

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