上田交通 第1種車内補充券

上田交通(現、上田電鉄)車内発行の第1種車内補充券です。


   


当時の上田交通は「丸窓電車」をはじめとした雑多な電車の宝庫で、すべての列車に車掌さんが乗務していました。
車掌さんはドア扱いのほか、無人駅で乗降する旅客の出札と集札の業務も行っており、列車の前から後ろまで、忙しく行き交っていました。

これは上田駅で国鉄信越本線乗換えの連絡乗車券として発行されたものです。
同線では社線内完結用としては青色無地紋の第2種車内補充券が使用されていますが、連絡用としてこのような券も用意されていました。

ただ、車内で国鉄連絡の乗車券が発売できることがあまり知られていなかったようで、殆どの旅客が上田駅までの乗車券を購入し、乗換えの際に上田駅で買い直していたため、あまり出番はなかったようです。
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