長野電鉄 信濃川田駅発行 補充往復乗車券

引き続き、長野電鉄信濃川田駅の話題です。

 

   

 

新橋の交通書房で売られていた、C型硬券の補充往復乗車券の廃札券です。

右側にある報告片の断線部分には「601キロ以上」という欄があり、国鉄連絡用としても使用されたと思われます。

 

印刷された時期の特定はできませんが、国鉄地紋であることから昭和24年から昭和35年の2等級制開始までの時期に、「委託調弁」として作成されたものと思われます。

 

どこの印刷場なのかわかりませんが、使用されている場所からして、新潟印刷場で印刷されたものでしょうか?

 

同社は昭和40年代後半まで、国鉄連絡の券の一部に国鉄印刷場に硬券乗車券の印刷を委託していた実績があり、この習慣が比較的長く続いていたようです。

現在でも使用されていますが、同社の特別補充券もモノクラス化以降も国鉄に印刷を委託しており、今では貴重な国鉄地紋の現行券となっています。

 

   

 

裏面です。

 

券番や発行箇所名が、国鉄の券には見られない活字体で印刷されています。

国鉄からは表面のみ印刷された状態で納入され、裏面は長野電鉄が使用している印刷場で印刷された可能性があります。

 

この記事は、菅沼天虎さまのブログ「菅沼天虎の紙屑談義」2006年11月23日エントリの「おかしなJNR地紋」にトラックバックさせていただきました。

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