国鉄バス乗車券の経由表記

前回6月6日エントリーの「JRバス乗車券の経由表記」においてJRバス各社の過渡期に存在した「自動車経由」の表記について御紹介いたしました。

 


それでは、国鉄バス時代はどのようであったのか、手元にある券で観察してみたいと思います。

 

 

 

   

 

 

 

これは、前回エントリーの際に御紹介した券と同じ口座の国鉄時代のもので、表現も同じ「自動車経由」となっています。

 

 

 

   

 

 

 

次は北海道のものですが、この券は大変独特な体裁の、すべての活字が明朝体で組まれた札幌印刷場調製の様式です。

 


特に「経由」の文字はありませんが、右下に「自動車線」と表記されているところが経由欄であると思われます。スペースは多分にあるのに、なぜ「自動車線経由」としなかったのか、解せません。

 

 

 

   

 

 

 

つぎは、四国のものです。高松印刷場調製のもので、同印刷場の赤券は地紋がやたら濃いのが特徴です。

 


この券の経由欄は「〇自経由」となっています。

 

国鉄内部ではこれで充分ですが、一般の旅客の手に渡る乗車券の経由表記として「〇自」はいかがなものかと思います。

 


この他にも「国鉄バス経由」「国バス経由」というものも存在し、自動車線経由という内容を表すだけのことで、これほどまでに統一が取れていないことに、改めて驚かされます。

 

この記事は、菅沼天虎さまのブログ「菅沼天虎の紙屑談義」で6月10日にエントリーされました、「国鉄バス 東北地方自動車部 「国自経由」」にトラックバックさせていただきました。

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