京浜急行電鉄 硬券発売終了

先月の話題ですが、5月末にて京浜急行電鉄の泉岳寺・羽田国内線ターミナル・羽田国際線ターミナル各駅を除く全駅にて発売されていた、硬券入場券と乗車券の発売が終了いたしました。



基本的には各駅に入場券の大人・小児用および小児用と、最短区間乗車券の大人用および小児用の4種類が設備されていましたが、売り切れ次第終了ということもあり、欠札しても補充されなかったため、必ずしも4種類が揃うとは限らない状況でした。



今回の発売終了に伴い、首都圏の大手私鉄において硬券が常時発売されているのは、東武鉄道北千住駅のホームにある特急出札所の入場券および特急券(特急券は「常時」とは言えないかもしれませんが、)と、小田急電鉄のJR松田駅の乗車券と特急券、相模鉄道各駅にある硬券入場券および、記念要素がありますが、「ゆめきぼきっぷ」と呼ばれるゆめが丘駅と希望が丘駅にある乗車券くらいでしょうか?



さて、今回は末期の大人用硬券乗車券の特徴的なものについて振り返ってみましょう。
同社の末期の硬券乗車券はJPR地紋の山口証券印刷調製と思われる様式に統一されていました。



   



これは、羽田空港駅で発行された、150円区間ゆき乗車券です。各駅で発売されている乗車券は130円区間ゆきでしたが、同駅のみ隣接駅までの最短区間が150円であったため、150円区間の券が設備されていました。しかし、羽田空港の国際線ターミナル開業にともなって駅名が羽田国内線ターミナル駅に改称され、硬券の発売は一足先に終了しております。



   



これは初乗りが100円のころに京急新子安駅で発売されたものです。
通常は「京浜急行線」の活字が明朝体ですが、この券はなぜかゴシック体となっており、いささかしつこい感じの券になっていました。



   



次はYRP野比駅発行のものです。同駅はもともと野比駅という駅でしたが、横浜リサーチパーク(YRP)の最寄駅ということで駅名が改称され、全国的にも珍しい、アルファベットの使用された駅名の硬券となっていました。



   



次は、六郷土手駅発行のものです。
同社ではダッチング(日付器)が不調な駅が増え始めた平成19年ごろからダッチングの使用をやめてゴム印による日付の印字を行っていましたが、同駅のゴム印は、他駅と同じ日付印の他に、日付と「六郷土」という発行駅名も捺印されるものも使用されていたようです。



   


   



最後に御紹介するものは、横浜以南の駅に良く見られた様式で、「から」と「発売当日限り有効」、「下車前途無効」の活字が特活となっておらず、また、「ゆき」の文字が太いのが特徴です。裏面の独特なナンバーリングの形から井口印刷調製ではないかと思われます。


この様式は平成一桁年代ごろには姿を消したと記憶しています。



この記事は、相互リンクを張らせて頂いております、passengerさまのブログ、「鉄のぼやき~Rev.2~」6月23日エントリーの「緊急速報!!京急の硬券」にトラックバックさせていただきました。

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